民族時報 第849号(98.4.11)


 

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 4地域の補欠選挙―野党候補が全員当選

 

2日に四か所で行われた国会議員の再選挙と補欠選挙で、慶尚南道の釜山西区では鄭文和氏が無所属の郭正出氏を、慶尚北道の大邱・達城では朴槿恵氏が国民会議の厳三鐸氏を、聞慶・礼泉では申榮国氏が自民連の辛国煥氏を、義城では鄭昌和氏がやはり自民連の金相允氏を押さえ、野党・ハンナラ党の候補がそれぞれ当選した。与党の国民会議と自民連は全地域に共同公認の候補をたてながら、一人も当選させることができなかった。

 

 金大中政権が発足して初めて行われた今回の選挙で、国民会議と自民連は最低でも、一、二か所は当選すると予測していたため、ショックを隠しきれないでいる。

 国民会議は接戦と予想した大邱・達城で惨敗し、釜山西区では次点にもなれなかったことから、地域感情の壁の厚さを実感している。しかし、一方では大統領選挙に比べて得票率が多少上がったことに意味を見出しているようだ。

 今回の選挙結果で最も大きなショックを受けたのは自民連だ。自民連は慶尚道内で唯一の与党としての面ぼうを備えて、勢力拡大をねらったが、一昨年四月の総選挙で勝利した義城でも票を落とし、水泡に帰してしまった。これで、ハンナラ党が反対している金鍾泌氏の総理同意案の取りつけがさらに困難になりそうだ。

 ハンナラ党は二日夜に声明を発表し、「今回の再・補欠選挙は方向かじを失ったまま仕返しにのみ没頭している金大中政権に対して、票で痛烈な審判を下したものであり、わが党に対してけん制勢力としての役割を果たせ、との国民の強い要求が反映された結果」だと述べた。

 選挙結果は、政権交代の後にも反金大中感情が慶尚道の有権者の底辺に広く横たわっていることを示した。これは選挙戦でハンナラ党が地域感情を刺激したためだといわれている。しかし、金大統領が挙国内閣の構成など国民和合の呼びかけとは別に、就任後に行った人事など一連の措置で「全羅道偏重」に傾いたことへの批判の表れだともいわれている。国会で少数与党は四か所のうち一、二か所を当選させ、ハンナラ党から数人の議員を迎え入れて「与少野大」逆転の政界再編をねらったが、全敗したことから「離党のナダレ現象」を起こさせることには失敗した。

 一方、以前から与党入りを表明していたハンナラ党の朴世直、金宗鎬議員が三日、選挙結果にかかわらず、ハンナラ党を離党して自民連に入党した。また崔キソン・仁川市長も同日、ハンナラ党を離党した。これに対して、ハンナラ党は「与党による野党破壊工作」だとして激しい怒りを表している。ハンナラ党は六月の地方選挙まで政争を中断するとした総務会談の合意を取り消し、地方選挙自体も拒否する姿勢を見せている。

 金議員らの離党の結果、国会の総議席数二百九十九の内訳はハンナラ党百六十一、国民会議七十九、自民連四十五、国民新党八、無所属三、欠員九となった。

 


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