民族時報 第830号(97.9.11)

 

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吹き荒れる「魔女狩り」旋風

 

 金泳三政権は、韓国の民主主義と祖国の自主的平和統一・連邦制統一の実現に向けて闘う韓国大学総学生会連合(韓総連・姜渭遠議長=拘束中)を、六月中旬に国家保安法上の「利敵団体」と規定し、壊滅させようと躍起になっており、法を完全に無視した現代版「魔女狩り」を大々的に繰り広げている。民主主義を踏みにじり基本的人権をじゅうりんしている、金政権の学生弾圧の実態を探ってみた。

 

 政府の左翼事犯合同捜査本部は七月三十一日現在で、全国の二百六大学のうちの百三十二大学と、一千六百五十八人の中央代議員のうち一千百二十四人が脱退したと発表している。そして姜議長ら四十八人を拘束し、代議員を脱退しない四百八十六人について、引き続き拘束する方針だという

 学生の自主的な投票で選出された総学生会長、学生会長らで構成される韓総連が、「利敵団体」だから脱退せよ、と学生会役員を脅迫するのも不法なら、脱退しないからと懸賞金付きで指名手配するのは、現代社会では考えられないことである。

 安企部や公安警察が捜査の過程で学生の人権を完全にじゅうりんし、韓国社会が警察国家になっているとの強い批判が出ている。テロリストが入国したわけでもなく、武装した軍人が脱走したわけでもないのに、全国の大学街はもちろん、鉄道や地下鉄駅の周辺、街角などいたるところで検問が行われ、理由のいかんにかかわらず学生が連行されているという。

 戦闘警察官は検問の目的や警官の身元、所属などを告げないで、一方的に身分証明書の提出を要求し、カバンやハンドバッグを調べている。そして、検問に応じないか、学生証を見つけた場合には令状もなく警察署に連行している。

 韓総連幹部のある恋人(女性)は八月十四日、出勤途中に警察に強制連行され、「恋人と寝たのか」などの性的侮辱を受けたうえに調書を取られ、令状もなく家宅捜査を受ける一方、恋人の逮捕に協力するよう強要され、毎日警察の呼びだしを受けている。

 十五日には、曹溪寺で「第八回汎民族大会の開催保障」を要求してろう城している友達に、着替えを渡そうと訪ねた女学生が連行され、捜査過程で全裸にされる事件が起きた。また十四日から二十二日にかけて、釜山大や成均館大研修所、木浦大などを急襲した戦警隊は、電気棒やガス銃で脅し、けん銃を額につきつけて数十人を連行するなど、不法の限りをつくしている

 一方で、利敵団体構成罪などで拘束した事件が、起訴の段階で容疑が代えられるなど、「でっち上げ公安事件」が次々と発覚し、当局が韓総連つぶしのために無理に事件を作り上げた事実が判明している。

 このような金政権の「韓総連壊滅策動」に対して、各大学の総学生会と単科大学の学生会は「韓総連不脱退宣言」を発表して闘っており、拘束中(順天矯導所・六〇〇番)の姜議長は全学生に「再加入宣言と不脱退運動」を呼びかけて、二十七日から無期限のハンストに入っている。

 民主主義と基本的人権をじゅうりんする韓国の現代版「魔女狩り」に、国内外から強い批判が集中しており、世界の注目と関心が求められている。