民族時報 第1233号(12.12.01)


【資料】各候補者は統一に誠意を

    朴淳敬名誉教授へのインタビュー 2

 

─―李正姫前代表の大統領選挙出馬をどのように見ますか。

 「李正姫前代表が、今回の統合進歩党内紛事態であのような仕打ちにあっても、再び復帰してとてもうれしかった。統合進歩党の内部で解決しなければならない問題を不道徳で破廉恥な問題に作り上げ、李石基、金在妍、李正姫前代表を逮捕しようとまで推し進めた勢力、統合進歩党の内紛事態を通じて党の瓦解(がかい)まで企んできた勢力、魔女狩り式世論にとらわれてしまった大多数の人々は、李正姫前代表が出馬宣言すると、『反省しなければならない人物が何の大統領選挙出馬か』と言って批判の声をあげていると、わたしも聞いている。しかし『進歩のブラックボックスを開く』という本を一度でも読んだ読者ならば、どのようにして被害者が加害者になったのか、そして私たちの社会の世論形成が、どれほど思想攻撃の前に無力で暴圧的なのかを知るだろう」

 「わたしは統合進歩党事態が起こっている状況を連日報道するニュースに接しながら、私たちの社会があのように品性の立派な若い女性政治家をほんの一瞬でののしることができるのかという、その権力の狂風に深く憂慮した。またはたして李正姫代表がこのような社会で再び活動できるかについて心配した。しかし李正姫前代表はわたしの予想を覆し、そのような苦しい試練も乗り越え、さっそうと歩いていく姿を見るとあまりに喜ばしく、『そうだ』『そうだ』と感嘆した」

 「党のために大統領候補に立てば、彼女がどれだけ多くの荷物を担わなければならないだろうか。彼女は統合進歩党事態によって、統合進歩党に聞く耳をまったく持とうとしない現在、どの大統領候補よりも統一と民生に対して誠意を持って前へと進んでいる。対米従属関係が解決されなければ、統一はならない。民衆の生存権のために使わなければならない国防費に、どれだけ多くの費用を支出するのか。あの飢えて家のない路上生活者と、絶望に追いやられて自殺する人々と労働者を見よ。私たちがこのように生きているということ自体が、恥知らずだということだ。ばく大な国防費は、対米従属的関係から起因する根本的問題だ。安保を口実として日増しに急増する国防費を正しく統制し、これを民生に生かして福祉を拡充して経済を生かす方向へと、正しく再設定しなければならない。これを李正姫前代表が力説してあちこちの現場を巡っていると聞いている。彼女の健康のために、わたしは毎日心をこめて祈り続けている」

 

─―文在寅であれ安哲秀であれ、一本化がなし遂げられたら、対北政策のビジョンはどうあるべきでしょうか。

「文在寅候補であれ安哲秀候補であれ、李明博の失策をある程度は乗り越えるだろう。しかし彼らははたして六・一五共同宣言と一〇・四宣言の実践を貫徹することができるだろうか。この点について疑問を持っている。文在寅候補は自身が金大中、盧武鉉の二人の赤子になると言っているが、今まで彼が見せた統一意志や南北和解に対する意志表明は不透明で、そのような赤子を自負できるほどの内容を満たすことは、容易ではないと考える」

 「安哲秀候補は未知数だ。聞けば、安哲秀候補周辺にも財閥が多いというが、最も豊かで最も恵まれて成功したような人物だ。人脈上、安哲秀候補周辺に知識人と教授が陣を敷いているが、彼らがはたして統一と民族の和解に対する構想でどのような考えを持っているのか、大言壮語はできない。またこのような意志は、ある一瞬の学習によって育つものでもないため、金大中、盧武鉉の二人の意識に及ばないのではないかという憂慮を持っている」

 「それにもかかわらず、わたしは文在寅候補と安哲秀候補がぜひ金大中、盧武鉉、あの方々ができなかったことまですべてなし遂げてほしいと思っている。とにかく文在寅、安哲秀の二人の意識のなかに、言語のなかに、統合進歩党はまったくない。保守世論集団による従北攻撃で統合進歩党事態を心配して擁護するよりも、ともに魔女狩りに打って出た勢力が今や自らこのような不正な枠組みにとらわれた格好だ。ところで、このような枠組みによってレッテルはり遊びに加担した民主党と半分しか見ていない進歩陣営人士、そして私たち国民はすべて、自分たちに従北攻撃が始まれば、だれも自身を擁護する勢力がないという事実に対し、一歩遅れた後悔をするほかないだろう。とにかく、文在寅・安哲秀候補、彼らが一本化されて次期政権をつくり出すことを願うが、必ず李正姫前代表の手を握らなければならない。そのようにしたならば、彼らは統一をなし遂げてみせるだろう」

「少し前に国際機構で発表された国家別GDP統計を見れば、人口が多い国々のGDP順位が高いという発表を見て、多くのネチズン(インターネット愛好家)のすぐさまの反応が、すなわち私たちの統一が必須だというコメントに現れた。ネチズンがみな統一勢力だとは見ることはできないが、それでも彼らは私たちの未来が南北統一にかかっているという事実を自覚しているということだ。そこで、ニュースに出てきた文在寅が北方限界線を守る、しかし共同漁業区域は開くと語るのを見て『本当にバカだ』と思った。これは分断線を守るということであり、つまりまだ五里霧中という考えだ。この人物のどこがまともに統一をする人間かという気がしたよ。それでもまだ善良で優しく思えるし、苦しんでいる国民を取りまとめようと努めているから、実際、わたしは文在寅候補が好きだよ。彼が大統領になって安哲秀と共同政権をつくり、李正姫と協力するならば、本当にすばらしいだろう」

 

─―つけ加える言葉があれば……。

 「李正姫候補の話をもう少ししたい。歴史上、このような政治家のイメージには初めて接する。どの政治家よりも清潔で純粋だという事実に対し、統合進歩党事態が起きる前、セヌリ党の議員さえ李正姫候補を高く評価した。彼女は法の精神がとても清らかだ。まだ政治の荒波の試練をあまり受けてこなかった人だ。ところが、今回の進歩党の内紛を経験して、世論誘導によって彼女に対するイメージが大きく汚された。この点が非常に惜しまれるが、彼女の誠意が結局は空の星のように光る日が早く来ることをわたしは祈っている。これを克服するために奮闘している彼女は本当に強くなった。このような事実は、統合進歩党を廃虚にして飛び出した反乱派の功績というならば功績だと、逆説的に考える。成功といえる多くの得票をどのように達成できるか、毎日祈り、彼女の健康のために祈る」

 「彼女の路線は統一路線と民衆生存権の確立だ。今までこのように選挙遊説をした人がいなかった。金元大統領もしなかったし、盧前大統領もしなかった。ただ李正姫候補だけが今、他の大統領候補とはまったく違う選挙遊説をしようとして奮闘している。しかし従北攻撃に成功してこれにあぐらをかいているメディアは、李正姫前代表の選挙遊説をすっかり無視してまったく報道せず、彼らの行いは歴史が後日正しく批判して評価するだろう。六・一五共同宣言と一〇・四宣言の実践を強調し、民衆と統一の二つの幹を握りしめ、苦しむ現場を訪ねて、あちこちに飛んで奮闘する李正姫候補、あなたは本当に偉大だ。清潔で清らかな統一と民衆の母、新しい政治家・李正姫候補の出現で私たちは大きな激励を受けている」

 (おわり)


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