民族時報 第1200号(11.03.15)


【主張】

進歩政党の躍進に期待する


 韓国の各政党の政治傾向は大きく三つに分類される。一つ目はハンナラ党に代表される保守政党である。二つ目は民主党に代表される中道政党である。日本のマスメディアは金大中、盧武鉉大統領が率いた民主党などを「革新政党」とたびたび表現するが、これは適切ではなく彼らはあくまでも中道である。三つ目は民主労働党をはじめとする進歩政党だ。

 韓国の保守政党の一番大きな問題点は、国の自主権を軽視あるいは否定する事大主義的な姿勢にある。ハンナラ党は米軍に掌握されている韓国軍の戦時統帥権の返還に対して延期を哀願し、米国などとの自由貿易協定(FTA)交渉でも経済自主権を軽視する姿勢に終始している。南北問題では、ハンナラ党は六・一五共同宣言の履行を拒否する対北対決路線を追求し、軍事緊張を極度に高めている。ハンナラ党政権は経済政策では外国資本と財閥、富裕層の利益を最優先して、庶民の生活向上には冷淡な態度をとる一方、民主主義を踏みにじる人権弾圧の悪法である国家保安法に執着している。中道の民主党は庶民の生活向上、民主主義伸長を強調するが、実行力や徹底性に欠ける。金大中、盧武鉉政権時代の十年間、中道政党が与党であったが、国民から改革が不十分だと強く批判された。ただし最も重要な国政の一つである対北政策に対しては、中道勢力が六・一五共同宣言と一〇・四宣言を導き出し履行した点は高く評価できる。

 進歩政党は国家保安法による弾圧などで苦難の歴史をもっているが、二○○四年の総選挙で民主労働党が十議席(現在五議席)を確保して以降、政界で一定の影響力を発揮するようになった。進歩政党の核心的な主張は民族自主権の確立、六・一五共同宣言の支持・履行、中小零細企業の保護、労働者や農民など民衆の生活保障などである。韓国政治を長い眼目で見た場合、このような主張をもった進歩政党が強化されることがたいへん重要であり、より多くの進歩政党の議員が国会に進出することが望ましい。進歩政党は独自性を堅持して中道政党との区別性を明確にし、進歩政治を求める国民の期待にこたえなければならない。韓国政治の発展は進歩政党の隆盛にかかっていると言っても過言ではない。国会議員の地区選挙は一人当選の小選挙区制である。したがって保守政党、中道政党の候補者と当選を競うためには進歩政党の候補者は各選挙区で、ある程度以上の支持率を必要とする。選挙で進歩政党が勝利するためには進歩勢力がさらに固く団結し、大衆基盤を拡充することが急務だ。

 進歩政党と中道政党は反保守で連携を強めなければならないが、反保守大連合をけん引する原動力は進歩政党の拡充された力量である。来年の政治決戦に向けて、われわれは進歩政党が大躍進するよう海外から熱く声援していきたい。


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