民族時報 第1195号(10.12.15)


【資料】自主と統一の時代を闘いとる

韓青結成50周年記念基調報告


 五日に都内で開かれた韓青結成五十周年記念式で、文世賢委員長が、韓青の結成は自主・民主・統一運動の烽火、韓青五十年は四月革命精神の具現化、など四項目を盛り込んだ基調報告を発表した。要旨を紹介する。


 皆さん。

 在日韓国青年同盟(韓青)結成五十周年という歴史的で意義深い記念日を迎えるにあたって、私たちは、四月革命精神と韓青綱領の崇高な理念、韓青の愛国伝統を継承して、韓青の結成とともに誕生した自主・民主・統一運動の大道をさらに力強く前進することで、恥辱にまみれた隷属と分断の時代に終止符を打ち、希望に満ちた自主と統一の時代を闘いとる決意を、ここに全身で明らかにします。

 私たちは、燃えたぎる愛国衷情をもって韓青を結成し、今日に至る半世紀のあいだ、祖国の完全な統一・独立のためにし烈な闘争を展開して、在日同胞青年の民族的で人間的な生き方の模範を示してくださった郭東儀・初代委員長をはじめすべての先輩方、そして韓青の愛国運動に精神的、物質的支援と限りない愛を注いでくださったアボジやオモニらすべての同胞の皆さんに、心からの感謝を申しあげます。

 また、祖国の分断に固執し、南北の対立をあおる李明博政権の時代錯誤的な反動せん風のなかにあっても、自主と統一、民主と平和のために厳しい闘争を展開している青年学生をはじめ祖国の愛国同胞、そして米州、欧州、中国などに居住する在外同胞の皆さん。朝鮮半島の自主的平和統一を支持し、朝鮮半島と日本との正しい関係を打ち立て、アジアと日本の平和と民主主義のために闘う日本の友人の皆さんに、心からのあいさつを送ります。

 そして私たちは限りない尊敬の念を込めて、人生のすべてを愛国運動にささげながらも、統一祖国を見ることなく逝かれた金載華先生、「東湖先生をはじめすべての愛国烈士のみなさんに、哀悼の意を表するとともに、その気高い遺志を継承していく決意を厳かに表明するものです。

 韓青の結成は自主・民主・統一運動の烽火

 皆さん。

 韓青五十年の歴史は、自主統一という民族的課題を解決するために韓国における自主的民主政府を樹立する闘いの歴史であり、その勝利と栄光に向かって自主・民主・統一運動へと路線を発展させてきた輝かしい歴史でした。

 韓青は、朝鮮半島の根本矛盾である外部勢力の支配に反対して独立を求め、祖国の統一を実現するために売国政権と不屈の闘いを展開し、日本政府による同化・抑圧の民族差別・排外政策と闘って、在日同胞青年の民族的な生を守ってきました。

 韓青の前身である朝鮮建国促進青年同盟(建青)は一九四五年十一月十六日、東京・田村町の飛行会館で在日本朝鮮人連盟(朝連)から離脱した民族主義者と自由民主主義を標ぼうする青年、知識人らを中心に、日本各地から参集した千五百人の同胞青年の生気みなぎる雰囲気のなかで結成されました。

 日本帝国主義の植民地支配から解放されたにもかかわらず、新たな外勢としてわが民族に立ちはだかった米国の覇権主義は民族自主権に不当に干渉して、南側の単独選挙を強行しました。

 祖国の完全な独立を要求した一九四八年の済州島四・三民衆抗争への血の弾圧の結果、分断と隷属に奉仕する李承晩独裁政権と国家保安法体制が作り出されました。

 建青は祖国の分裂を防いで、統一を願う一念から単独選挙の実施と単独政府の樹立に懸命に反対して闘いました。しかし建青は、李承晩政権の不当で露骨な圧力によって、一九五〇年八月二十八日の第九回大会で解散が決議され、独裁強化のために組織された大韓青年団の在日版へと没落してしまったのです。

 李承晩独裁を打倒した四月革命は、青年学生が先駆的に決起し国民がそれを支持して闘うなら、いかに悪らつな暴力政権であろうと必ず打倒されるという歴史の真理を実証しました。

 四月革命の勝利のかん声と民族自主の闘いは、在日韓国人青年にも強烈な衝撃と熱い感動を与え、大韓青年団の内部で胎動していた自主的な革新運動にエネルギーを注入しました。そしてついに一九六〇年十月九日、独裁に追従し腐敗した大韓青年団は、民族の希求に忠実で自主的な青年組織である在日韓国青年同盟へと変ぼうしたのです。

 韓青は、建青の愛国主義を基調とする統一志向の強固な民族主義を継承しました。そして、大韓青年団の旧時代的体質を食い破る激しくも厳しい自己変革作業を通して、民主主義を礎としました。これに四月革命の反封建・反外勢・反独裁・反買弁の四反理念の旗を高く掲げ、自主・民主・統一を志向する自主的で民主的な青年組織へと生まれ変わりました。

 韓青五十年は四月革命精神の具現化

 六〇年代は、民団の有志懇談会の先生方とともに在日同胞の権益擁護運動を精力的に展開しました。七〇年代には、録音事件に象徴される朴正煕軍事独裁政権の民団への内部介入に反対して、民団民主化闘争を果敢に展開しました。そしてついに、愛国救国の旗を掲げた韓民統のもとに結集して、その先鋒隊、中心部隊として、天地を揺るがす反独裁民主化闘争を巻き起こしました。

 八〇年代は運動をさらに発展させ、光州民衆抗争を発火点にした反外勢民族自主化闘争に海外から合勢しました。また統一運動においても、七・四南北共同声明を支持する運動を大胆に展開することで先駆者となり、九〇年代に入ると祖国統一のための南北・海外青年学生による三者連帯闘争を主導しました。二〇〇〇年代に韓統連の実質的名誉回復と本国への自由往来を勝ち取ると、国内の民主人士たちと直接連携して粘り強く闘い、統一運動の路線と民主化運動の立地を守り拡大しました。特に分断悪法の国家保安法を実質的に空洞化させ、韓国社会の真の民主化に向けて大きく貢献しました。

 六・一五共同宣言の旗のもと祖国統一を実現しよう

 皆さん。

 徹頭徹尾、民族史の王道を歩いてきた韓青五十年の愛国闘争は、民族自主権の侵害による祖国の分断という根本矛盾を克服するための闘いでした。またその闘争過程を通じて、一人ひとりの在日同胞青年が民族的に覚醒し、自主的で自由な人間として、より民族的に、より人間らしく生きていくことを追求する闘争でもありました。

 この「民族の自主権を実現する闘い」と「民族的に生きるための闘い」こそが、韓青の愛国運動の核心であります。

 皆さん。

 六・一五共同宣言は、祖国統一のための民族の長久な闘争の歴史ですべての同胞の指向と要求が集大成された民族共同の統一里程標であり、祖国統一の根本原則と方向を指し示した統一綱領です。そして二〇〇七年に合意された一〇・四宣言は、六・一五共同宣言の崇高な理念に基づいた平和と共同繁栄、統一のための実践方途を包括的に明示した行動指針であり、南北間の敵対関係を終息させ、緊張を緩和し、平和を保障するための具体的な方途を提示した平和宣言です。

 しかし、六・一五共同宣言と一〇・四宣言を否定して、南北関係を過去の対決時代に戻そうとする李明博政権は、同族敵対政策によってわが民族が十年の血のにじむ努力で積み重ねた両宣言の成果を無残に踏みにじりました。そればかりか、執ような対北戦争策動によって、祖国にいつ暴発するとも知れない戦争の危機をもたらしています。

 平和があってこそ民族の未来もあり、統一と共同の繁栄もあり、在日同胞青年の真実の生もあるのです。私たちは、六・一五共同宣言の履行に逆行して軍事的緊張と同族間の対決をあおるどのような行為も、断固として阻止していかなければなりません。

 建青の総括を顧みるまでもなく、勝利の秘けつは団結にあります。六・一五共同宣言の履行と自主・民主・統一運動の勝利のために、私たちは韓統連のもとに固く団結し、民族的使命感を持って、その先ぽう隊として粉骨砕身することを決意しなければなりません。

 歴史の意志を実践する

 皆さん。

 韓青は何よりもまず、在日同胞青年にとって日本社会から強いられている差別の緊張感から解き放たれた場所として、同胞青年たちと気がねなく時間と場所を分かちあえる解放空間です。韓青はまた、同胞青年が、何も教えられなかった民族の言葉や歴史を学ぶ民族学校です。そして、いかに生きるべきかを学び考え、「民族的な主体意識をもって生きる」ことを決意する人生の大学でもあります。

 韓青は、長く厳しい闘争の過程で、故「東湖先生が著された『愛国論』(「愛国の道」)を実践に即して学ぶことで、愛国思想を体系的に自らのもの としてきました。「東湖先生の思想は、現在に至るまで、そして今後もわが組織の思想的支柱です。

「東湖先生は愛国の重要な課題として、「歴史の意志をどう実践するか」と問われ、次のように明らかにされています。

 「祖国は一言で国家のあるべき姿といえるのである。そうであるとするならば、愛国とは、現存の国家をあるべき姿としての祖国にたえず接近させるための闘争に帰着するのではないだろうか」

 「真の愛国は、祖国のすべてをやみくもに愛し、盲目的にほめたたえることではなく、民族の理想、民衆の理想、人類の理想が、自分の祖国に実現されることを燃える気持ちで願い求め、その実現をめざしてたたかうことである」と。

 皆さん。

 韓青は、統一祖国をかち取るために、過去五十年間一貫して苦しくも栄光に満ちた愛国の道をひたすらまい進してきましたし、今後も力強く前進していきます。

 勝利は目前であり、正義は必勝不敗です。

 祖国統一の霊峰を目指して、六・一五の旗のもとに愛国の行進の砂けむりをあげ、力強く前進しましょう。

 在日韓国青年同盟万歳。

 自主・民主・統一運動万歳。

 六・一五南北共同宣言万歳。

 祖国統一万歳。


[HOME] [MENU] [バックナンバー]