民族時報 第1149号(08.12.01)


【トップ記事】金議長が講演「在日同胞は『希望』だ」

    韓統連が秋期中央研修会

 在日韓国民主統一連合(韓統連、金政夫議長)は十一月二十三日、名古屋市内で二〇〇八年度秋期韓統連中央会員研修会を開いた。中央本部をはじめ各地方本部の幹部や会員ら多数が参加した研修会では、金政夫議長が「統一・平和・和解――在日同胞の位置と韓統連の役割」と題して講演し、孫亨根副議長が「今年の運動を振り返り、今後を展望する」と題して事業報告を行ったあと、参加者らが活発に討論して、今年の運動の成果を共有し、今後の運動方向に対する理解を深めた。

 金議長は講演で、「在日同胞は、さまざまな形で祖国と深く結びついており、同時に日本社会にも深く根をおろしている。そのことに注目すべきだ」とし、在日同胞は、朝鮮半島と日本の過去と現在の真相を映す「鏡」であり、新しい時代を創造する「未来の希望」だと述べた。金議長は、在日同胞がいまだに日本の社会で民族的に差別されていることは、わが民族全体が真の意味で植民地支配から解放されておらず、自主権を回復したとはいえないと指摘し、「在日同胞は鏡なのだ」と強調した。そのうえで、「在日同胞の民族的諸権利が迫害され、人権がじゅうりんされていても、本国政府が分断による対立を日本政府に利用され、在日同胞の苦難に自主的な立場で断固として対応できないでいる。これは民族の自主権が日本政府に軽視されているからだ」と指摘、祖国が自主的に統一されない限り、こうした状況を根本的に克服することはできないと述べた。金議長は、「在日同胞の将来のみならず、民族の将来は、祖国統一を促進し、統一祖国と日本との互恵平等な友好親善関係を構築していく過程にこそ、展望できる」と明らかにした。

 金議長はまた、「在日同胞社会は祖国の分断を反映して分裂し、対立してきた。しかし、この半世紀、日本社会のなかで『ともに』生きてきた。民団と総連、韓統連に所属する同胞は、ときに反目することはあっても、仕事上のつき合いがあり、同胞の結婚式で同席し、『ともに』生きてきた。こうした経験を持つ同胞は、国内はもちろん、海外の他地域にもない、在日同胞だけのまれな特質だ。南北が体制と思想の違いを超えて統一する時代が迫っているが、半世紀にわたって『ともに』生きてきた経験が統一祖国の発展に大きく寄与するだろう。その意味で、在日同胞は『希望』なのだ」と述べた。

 金議長は、統一は南北だけでは実現できず、日本や米国などの外部勢力の干渉を排除しなければならないと指摘し、「日本政府の干渉を排除し、日本の世論が統一を強く支持するようにする運動は、在日同胞の和合と韓日連帯の力があってこそ可能だ。つまり在日同胞は統一運動の主体だ」と述べた。金議長はまた、南側に自主的民主政府を樹立する問題も、日本政府の妨害を排除することなしに不可能だと指摘、在日同胞は自主・民主・統一運動の主体でもあることを自覚し、自由で平等な社会という人類の理想を祖国に実現するため、韓統連運動が先駆的にまい進するよう訴えた。

 孫副議長は事業報告を通じて、今年の運動の成果と課題を確認し、李明博政権の南北対決政策によって緊張が高まる情勢を展望しながら、六・一五共同宣言を支持する勢力の団結した力で、この難関を突破していくことを訴えた。

 研修会後、韓統連中央本部主催の送年会が行われ、参加者らは親睦と交流を深めるとともに、今後の運動への意欲を新たにした。

 

 

 


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