民族時報 第+1119号(07.08.15)


【記事3】神岡、名古屋 韓国の被害者と遺族迎え

    遺骨問題全国集会開く

 戦時下の朝鮮人強制連行・強制労働犠牲者の遺骨返還事業を進める「韓国・朝鮮の遺族とともに―遺骨問題の解決へ」全国連絡会(会長・渕英徳曹洞宗宗務総長)は七月二十八日、岐阜県の神岡鉱山周辺をフィールドワークし、翌二十九日には名古屋市内の名進研ホールで遺骨問題の解決を求める全国集会を開いた。当日は、戦時中に岐阜県神岡地区に強制連行されて事故で死亡した金文奉さんのおい・金大勝さん(六十七歳)ら遺族や、辛くも生き残り韓国で生存する金得中さん(八十一歳)ら被害者のほか、韓統連、韓青、民主女性会愛知本部の会員ら多数の在日同胞と日本人らが参加した。

 神岡鉱山のフィールドワークは、岐阜県高山市の東本願寺別院で報告会を行った後に現地へ出発。鉱山の見学をはじめ、三か所で犠牲者を慰霊する法要を行った。

 韓統連愛知本部の金源道事務局長らの司会で始まった「韓国・朝鮮の遺族とともに遺骨問題の解決を―〇七年夏全国集会」は、ノリパンの民族打楽器演奏のあと、韓国の遺骨問題真相究明委員会事務局長の朴聖圭氏が「日本の人々の協力で情報を集めて本国の遺族に安心を与えていきたい」とあいさつした。

 続いて近藤昭一・衆議院議員のあいさつのあと、斎藤亮・名古屋市市会議員が紹介された。神岡労働体験者の金得中さんの映像と証言では、ダイナマイトで山を崩したときの落盤で来たばかりの韓国人が下敷きで亡くなったこと、米国人捕虜もおり、一日一食で働かされ、日本人に殴打されたことなどが話された。ノリパンによる鎮魂と追悼の儀式が行われ、基調報告、曹洞宗と真宗大谷派などの活動と今後の取り組みについて発言があった。

 韓統連愛知本部の趙基峰代表が日本政府に対して、@朝鮮人労務動員犠牲者の遺骨の早急な返還A死亡情報の収集と遺族への伝達B謝罪表明を求める集会決議を提案し、参加者全員で採択した。


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