民族時報 第1108号(07.03.01)


【短信】

    おもな出来事

 靖国合祀撤回で訴訟

日帝植民地時代の日本軍人および軍属として連行され犠牲になった韓国人遺族ら11人が2月26日、靖国神社を相手取って合祀の撤回と損害賠償を要求する訴訟を東京地方裁判所に起こした。彼らは「意思に反する合祀はわが民族へのぶじょくだ」とし、靖国神社に@合祀者名簿から原告家族の名前を抹消A原告1人当たり慰謝料500万円支給Bマスコミを通じて無断合祀への謝罪文掲載――などを求めた。

元BC級戦犯遺族会

 日帝治下で日本軍属として働かされ、戦後、BC級戦犯に問われた朝鮮半島出身者の遺族らが2月25日、ソウル市内で初めて韓国遺族会を結成した。BC級戦犯は韓国では「対日協力者」とみられがちだったが、韓国政府が昨年、80人を「強制動員の犠牲者」と認定したのを受け、遺族らが名誉回復へ動き出した。総会には、死刑になった元BC級戦犯の子息ら遺族10人のほか、元BC級戦犯で被害補償運動を進める李鶴来氏、韓日の支援者が集まり、日本政府に謝罪と補償策制定を促した。朝鮮人元BC級戦犯は、戦時中、監視員として捕虜を虐待したなどとして148人が有罪判決を受け、うち23人が死刑になった。

金敬得弁護士を追悼

 在日韓国人の弁護士第一号になり、在日同胞の権益擁護や人権に関する弁護活動に積極的に取り組んできた故金敬得弁護士(56歳)をしのぶ一周忌の集いが都内で開かれ、生前親交のあった韓日の各界人士ら約200人が参席した。集いでは、韓国政府から授与された国民勲章「無窮花賞」の伝達式があり、遺族が受けた。また、金敬得さんの映像が流され、故人をしのんだ後、今村嗣夫弁護士や川村晃司コメンテーターら、関係の深かった各界の人びとが追悼の言葉を述べた。

保安法廃止求め集会

 国家保安法廃止国民連帯(国民連帯)は2月24日、ソウル駅広場で全教組の教師と市民社会団体会員ら約600人が参加して「国家保安法廃止と公安弾圧粉砕決議大会」を行った。国民連帯は、大統領選挙を意識して、公安勢力による保安法乱用事件が連続していると強く非難した。参加者らは決議文で「国家保安法は単なる法律ではなく、過去半世紀以上にわたって冷戦と独裁体制を維持してきた理念体制であり抑圧体制だ」とし、「社会のすべての領域で国家保安法の黒い陰を除去し、独裁の遺産である公安機構を解体して思想と表現の自由をさまたげるすべての制度を清算しなければならない」と主張した。


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