民族時報 第1028号(04.02.11)


【論説】政界に巣くう不正腐敗一掃へ

    総選挙へ向けて動き出した落選運動

 四月十五日投票の第十七代総選挙を契機に、政界にまんえんしている不正腐敗を一掃しようとの市民、社会団体の「国会議員交替」運動が活発になっている。主体は二〇〇四総選挙市民連帯(総選挙市民連帯)、総選挙議員交替国民連帯、きれいな政治女性ネットワーク、国民参与0415などだ。そのなかでも、規模からみて代表的なのが総選挙市民連帯である。

 参与連帯や環境運動連合、女性連帯、民主化のための全国教授協議会、真の教育学父母会など二百八十九の部門・地域別の市民、社会団体で構成する総選挙市民連帯は、今期の前・現職国会議員三百七人を対象に公認不適格者を調査し、五日に第一次公認反対者六十六人の名簿を公表した。これは公僕としての資質を欠いている議員に対する国民の審判であり、その意味は大きい。

ハンナラ党が半数を占める

 公認反対者を党別に分類すると、ハンナラ党が半数に近い三十二人(四八・五%)、新千年民主党(民主党)が二十人(三〇・三%)、開かれたウリ党(ウリ党)が七人(一〇・六%)、自由民主連合(自民連)が三人(四・五%)などだ。審査は、専門調査機関に依頼して実施した世論調査を土台に選定基準を決め、地域、年齢、性別、職業などを分散させて選んだ百人の有権者委員会が行った。

 不正腐敗行為(一審で有罪判決の場合)、公認不服による党籍変更(各党の渡り歩き)、憲政破壊および反人権経歴、当選無効以上の選挙法違反の四項目を選定優先基準にし、とくに不正腐敗該当者は無条件に公認反対対象者に分類したという。

 六十六人の不適格者のうち、不正腐敗該当者は二十三人(三四・八%)で、腐敗度の深刻さを反映している。また「反議会・反有権者行動」の四十八件を分類すると、公認不服と渡り歩き行動が二十七件(五六・三%)、地域感情あおり発言が八件(一六・七%)、アカ攻撃発言が七件(一四・六%)などだ。公認不服と渡り歩きが高い比重を占めているのは、昨年の大統領選挙で起きた深刻な党籍変更が国民の糾弾対象になり、世論調査でも公認不服や渡り歩きに批判世論が高く出たためである。

 私利私欲にとらわれた議員らが、政治信念どこ吹く風で保守政党にへつらって党籍を変える卑きょうなやり方を、国民はこれ以上黙認しないとの強い意志の表明だといえる。

 公認不適格者の代表格の面々をみると、金鍾泌・自民連総裁(五・一六クーデターを主導)、ハンナラ党の金容甲(「北朝鮮労働党第二中隊」などアカ攻撃発言)、鄭亨根(朴鍾哲氏拷問事件の首謀者)、金榮日(百億ウォンの大統領選挙不正資金の授受)各議員ら、議員の資格のない、すでに辞めていなければならない人たちだ。

 ところが、ハンナラ党は市民団体の公認反対名簿の発表に反発、「特定政党を有利にするためのごまかしの宣伝」だとし、告訴などで対処すると脅した。また一方で、ウリ党所属議員三十七人を公認不適格対象者と規定し、その名簿を記者たちにこっそり配るという幼稚さを見せた。洪準杓議員は「総選市民連帯のやり方は左派扇動主義、盧武鉉政権の近衛兵の役割をするもの」として、再びイデオロギー発言を持ち出した。民主党も公認反対対象者にウリ党議員二十人の名簿を発表する騒ぎを起こした。

 一方、ウリ党は「結果を謙虚に受け止める」と表明、鄭東泳議長は「ほかの党に比べると少ないが、思っていたよりもっと多い」としながら、党内意見を収れんして対応を決定すると収拾に四苦八苦だ。

真意を集め反省が道理

 韓国日報とメディアリサーチの世論調査結果(一月二十六日)によると、「現職議員に投票する」が一四・二%、「ほかの候補に投票すると思う」が五七・七%となっており、国民がハンナラ党など保守政治家の総入れ替えを望んでいることを示している。ハンギョレ新聞の世論調査(一月二十六、二十七日)によると、支持候補が市民団体から落選対象に指定されれば、「支持撤回」との答えが六六・五%と出て、落選運動が選挙に影響を及ぼすことを予想している。つまり国民はこれ以上、傍観するだけでないという意思の表れだ。

 総選市民連帯は十日、現職議員をはじめ出馬予定の約二千人の政治新人を対象に第二次公認反対対象者の名簿を追加公開し、落選運動対象者の名簿は三月中旬以後、発表する予定だ。

 ハンナラ党は、同党を離党してウリ党に移籍した議員を公認反対対象に含ませないのは不公平だと批判している。だが、腐敗堕落した反民族親米追従勢力の結集体であるハンナラ党は解体されなければならない、というのが国民大多数の思いだ。ハンナラ党は有権者の斬新な改革要求を「政権と歩調をあわせた違法な事前選挙運動」と非難するのではなく、国会議員の本分が何なのか、真摯(し)に反省しなければならないだろう。

 公認反対、落選、当選運動は国民の基本権の行使であり、凝り固まった政界の不正腐敗を根絶する近道だ。不正腐敗に染まり議員の資格のない不道徳な人物は、自ら辞職することを国民は望んでいる。 (金明姫記者)


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