民族時報 第995号(03.01.21)


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    反戦平和へ決意新たに 韓統連が新年会

  三十年の間、自主・民主・統一運動を力強く進めてきた在日韓国民主統一連合(韓統連・郭東儀議長)は十四日、東京・上野の池之端文化センターで「二〇〇三年韓統連新年会」を開いた。会場には同幹部や会員、韓青、民主女性会、学生協のメンバーのほか、日本の国会議員や学者、労組、市民団体の代表、移住労働者らが多数出席し、和やかに歓談するとともに、自主、反戦平和への決意を新たにした。韓統連は今年、結成三十周年を迎える。(関連記事は下記)

 郭東儀議長は新年あいさつを通して、盧武鉉候補の当選と権永吉候補の躍進を祝賀した。続いて、盧武鉉次期大統領に対して@平等な韓米関係への再定立A六・一五共同宣言の誠実な履行B国家保安法の撤廃C韓統連への「反国家団体」規定の解除を求め、期待を表明した。

 また北朝鮮の核問題に関連して、郭議長は「米国が朝米共同声明の原則に立ち返り、対北敵対政策を放棄して核で脅さないということを制度的に保障することが、問題解決の道だ」と明らかにし、ブッシュ政権に前提条件なしに直接対話するよう促した。

 さらに、郭議長は韓統連三十周年を輝かしく迎えるため、組織の強化発展といっそうの支援・協力を訴えた。

 会では、「韓統連の名誉回復と韓国への無条件自由往来のための対策委員会」(韓統連対策委員会)の宮崎繁樹顧問(明治大学元総長)、吉松繁共同代表(王子北教会牧師)、清水澄子前参議院議員、近藤昭一衆議院議員(民主党)が次々に祝辞を述べた。

韓国から駆けつけた「韓統連の名誉回復と帰国保障のための対策委員会」(国内対策委員会)の柳漢範事務局長は「盧武鉉氏の大統領就任式に韓統連代表が参加できるように最善を尽くす」と述べるとともに、「韓統連が名誉回復し、何の障害もなく自由往来できるよう努力する」と明らかにした。

会には、民主、社民、公明、共産の各党や無所属の衆参両院議員十五人から祝賀メッセージが寄せられたほか、石毛えい子衆院議員や福島瑞穂参院議員ら民主、社民党の衆参両院議員の秘書六人が出席した。

韓青、学生協のメンバーが農楽隊を繰り出し、民族楽器を打ち鳴らしながら練り歩くと、会場は大きな拍手と歓声に包まれた。この後、日韓の男女混声グループ「ノレ(歌)の会」のメンバーが出演、「ともに行こうこの道を」「岩のように」など韓国の闘争歌四曲を力強く披露した。

最後に、韓青、学生協のメンバー四人がサムルノリを発表、朝鮮民謡に合わせて参加者らも一緒になって群舞を踊るなどして、熱い連帯の意志を確認しあった。

議長あいさつ

 みなさん、明けましておめでとうございます。

 今年も、皆さんとともに新年会を開くことができたことを非常にうれしく思い、昨年、私たちの運動に積極的に参加してくれた同志らと日本の友人のみなさんに深い感謝の意を表します。

 ご存知のように、昨年十二月、韓国では二十一世紀に入って初の大統領選挙が実施されました。この選挙で、自主と平和、統一を願うわが国民は、外勢追従勢力を厳しく審判し、盧武鉉候補を大統領に選出しました。

 わたしは、この席を借りて盧武鉉次期大統領に熱烈な祝賀を送ります。

 また選挙で躍進を果たした民主労働党の権永吉代表にも、心から祝賀のあいさつを送ります。

 盧武鉉次期大統領は、これからは「国民が大統領」と言われましたが、これは盧武鉉時代が文字どおり、民が主人になる社会、そして国民とともに歩む時代という意味と理解し、民主化がいっそう伸張して、対外関係でも以前の政権と違う姿を見せてくれることを期待しています。

 とくに、韓国政治の自主的な発展の足かせになっている不平等な韓米関係は、平等な関係に再定立されなければなりません。これは、わが国民の骨身にしみた恨であり、時代の切迫した要求です。いま、わが祖国でりょう原の火のように広がっているキャンドルデモと、百八十八団体が十三日に二〇〇三年を「自主・平和の年」と宣布したことに、よく証明しています。

 盧武鉉次期大統領も、候補競選の時から一貫して、堂々と自主外交を通して韓米関係を平等な関係に変えていくと主張しました。まさに的を射た言葉であり、必ずそうされることを願わずにいられません。

 また、大統領選挙でもっとも核心的な争点は南北関係、すなわち民族問題でした。この問題に対して、盧武鉉時期大統領は南北間の対話と協力、交流事業を持続的に推進していくと言いました。この言葉には、統一の里程標である六・一五共同宣言を誠実に実践するとの意思が込められている、と私たちは信じています。

 私たちは、今年も六・一五共同宣言の旗を高く掲げ、わが民族同士が力を合わせて統一の大門を開いていくために、いっそう力強く前進していくことを固く誓います。

 改革でこれ以上延ばしてはならない課題は、冷戦時代の象徴的な遺物である国家保安法を撤廃することです。民主化と統一の時代に入った今日にいたっても、存在根拠をなくして久しい希代の反人権的、反民主的、反統一的な悪法である国家保安法を存続させることは、国家の大きな恥です。

 これとともに、過去の軍事独裁政権が不純な政治的目的から韓統連にかぶせた「反国家団体」の規定をはずし、棄損された名誉を回復させるための措置を一日も早く取ってくれるよう強く求めます。

 北の核問題が再び起きた根本原因は米国の対北圧殺政策にある、と言わなければなりません。

 米国がジュネーブ合意文で合意したとおり対北敵対政策を放棄し、北朝鮮との関係改善を通して国交正常化の道に進んでいたならば、そしてブッシュ米大統領が北朝鮮を「悪の枢軸」と決めつけ、「核先制攻撃」の対象に規定しなかったならば、決して現在のような事態は起こらなかったでしょう。

 したがって、米国が一九九三年六月十三日の朝米共同声明の原則に立ち返り、対北敵対政策を放棄して核で脅さないということを制度的に保障すれば、北の核問題は解決されるものと見ています。また必ず解決されなければなりません。

 韓国政府は、核問題が起きた当初から平和的な解決を主張してきました。

 北朝鮮は十日に核拡散防止条約(NPT)からの脱退宣言を発表しましたが、発表文で核兵器を製造する意思はないと明らかにし、北朝鮮と米国との間で別途の検証を通して証明することができると表明しています。これは、北朝鮮が米国との交渉ですべての問題を平和的に解決できるという立場を再度鮮明にしたものと見るべきでしょう。

米国は力の政策を捨て、前提条件なしに直接対話することが現実的な問題解決の道だと考えます。

 今年、私たちは韓統連結成三十周年を迎えます。韓統連が歩んできた三十年の歴史は、ひとえに自主・民主・統一のための神聖な闘争にささげた三十年だったと、誇りを持って断言することができます。

 最後に、二〇〇三年の新年に際して、みなさんがご健康で、家庭に幸福が満ちることを願いながら、あいさつを終わります。ありがとうございました。


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