民族時報 第994号(03.01.01)


【記事2】

    ソウル市庁前に10万人 米大使館を包囲

   SOFA改正求め、反米ローソクデモ、全国六十か所五十万人

  汎国民対策委は万一を考えて自粛、「主権回復宣言文」発表、

  二十一日、人間のローソクくさり米大使館包囲 全国百か所、海外二十か国

  三十一日、百万人ローソクデモ

  「大韓民国は主権国家だ。だれもこの国の自主権を踏みにじったり、韓国民の尊厳を棄損することはできない」。女子中学生をれき殺しながらごう慢に振る舞う米国(米軍)に、ソウルで、全国各地で、海外で韓国民があげた「人間宣言」だ。韓米駐屯軍地位協定(SOFA)の全面改正とブッシュ大統領の公開謝罪などを求めるうねりは、十二月十四日、ソウル市内に十万人のキャンドルデモとなって現れた。毎日続くキャンドルデモは、二十一日には「人間のくさり」で米大使館を包囲し、三十一日には百万人の汎国民行動が予定されている。

 米軍装甲車による女子中学生シン・ヒョスン、シム・ミソンさん殺人事件汎国民対策委員会(汎国民対策委)は十四日を「国民主権回復の日」と定め、午後の氷点下のいてつく冬空のもと、ソウル市庁前広場で「ごう慢な米国の糾弾と主権回復のための十万人汎国民平和大行進」の行事を開いた。

 第一部の糾弾大会は、二万人の参加者による闘争歌「アチム・イスル」(朝露)の大合唱で始まった。文正鉉神父は「きょうを米国糾弾と主権回復の日とする」とあいさつし、平和のための行進を行うと呼びかけた。また帰国した反米闘争団の韓相烈団長(統一連帯常任代表)が闘争報告した。

 第二部の追悼文化祭が終わった時点で十万人に膨れあがった民衆は午後五時三十分、第三部の「主権回復キャンドル平和大行進」大会を行い、大型星条旗を引きちぎって太極旗を掲げ、キャンドルに火をつけて「アリラン」を合唱した。

 朴淳敬・統一連帯名誉代表が主権回復宣言文を読み上げ、「米国の裁判は終わったが、われわれの裁判は終わっていない。すべての不平等のくびきを解き放ち、われらの力で自主の国、統一された国を建設しよう」と主張した。

 六時に十万人の民衆は米大使館に向かってキャンドルデモを開始した。光化門十字路を完全に埋め尽くした民衆は、「ブッシュは謝罪せよ」「SOFAを改正せよ」と叫びながら平和行進を続けたが、阻止する機動隊との衝突を避ける主催者側の呼びかけで午後九時十五分、「(十二月)三十一日に百万人が集まろう」と口々に約束し合って解散した。

 この日、ソウルのほか、釜山や大邱、光州など全国六十の都市や地域で平和デモが行われ、四十万人が参加した。

 汎国民対策委は十七日、「米国の裁判無効、殺人米軍処罰、ブッシュの公開謝罪、SOFA全面改正のための第一回米大使館をキャンドルデモで取り囲む人間のくさり大会」(二十一日)を開くことを発表した。

 反米運動の輪はさらに広がり、七つの大学教授団体、漫画家、歌手、元日本軍「慰安婦」、報道カメラマンらが次々と組織的に参加している。


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