民族時報 第989号(02.11.01)


【主張】

    第8回南北閣僚級会談の成果

  十月十九日から二十二日までピョンヤンで開かれた第八回南北閣僚級会談は、六・一五共同宣言の精神に沿って八項目の事案に合意する大きな成果を上げ、これを盛り込んだ共同報道文を発表した。南北が六・一五共同宣言の履行のために引き続き努力し、南北の和解と協力、交流の促進をさらに積極的に進めることに合意したことを歓迎する。

 南と北は、朝鮮半島の平和と安全を保障するために共同で努力し、核問題をはじめすべての問題を対話の方法で解決するよう積極的に協力することにした。外勢との協調ではなく、民族協調の道へと進むことを確認したのである。外部からの脅威に民族協調で対処することは当然なことである。

 南と北はまた、京義線と東海線の鉄道と道路の建設が早く進捗(ちょく)するよう積極的に推進し、鉄道と道路が連結される時期に合わせ、人の通行と物資輸送に関する通行合意書の採択問題も合意することにした。併せて開城工団の建設を十二月中に着工する問題について実務協議をもつことにした。また離散家族の金剛山面会所を早く建設し、戦争時の行方不明者の生死確認事業も積極的に対処することにした。

 画期的なことは、民間船舶の相手側領海の通行と安全運航など海運合意書の採択のために十一月中に実務接触することにし、南側漁民が北側の東海漁場の一部を利用する問題と関連して実務接触も早急に開くことにした点である。

 六・一五共同宣言後、南と北は敵対と反目の不幸な半世紀を一日も早く清算し、和解と協力、交流で発展させるために不断の努力によって多くの発展をなし遂げてきた。当局間の和解と協力、交流とともに、労働者、農民、宗教家、青年学生、女性など各階層の民間交流は、その範囲も規模も引き続き拡大している。

 今回の閣僚級会談の合意で民間船舶が相手側の領海を通行することが可能となり、南側の漁民が北側の東海漁場で操業することができるようになった。これまでくり返された海上衝突も起きなくなるだろう。

 いまや鉄道と道路の連結で南北の陸路が開通し、海路が開かれて民間の船舶が互いに行き交い、南北の漁民がいっしょに操業するようになる。これは単に人的交流だけでなく、海運や水産分野の協力を通して民族経済の発展に寄与し、大きな利益をもたらすであろう。

 朝鮮半島の平和と祖国統一は外勢との協調ではなく民族協調によって、言いかえれば、わが民族同士という原則で六・一五共同宣言の履行によってのみ可能である。南北の和解と協力、交流は、わが民族が隆盛発展する道を整えてくれるのである。とくに米国の対北敵視政策、戦争政策が露骨になるなかで、南北の交流と協力の強化は平和なわが民族の将来のためにも非常に重要なことである。

 ところが二十三日、青瓦台の懇談会でハンナラ党の李会昌氏は「核問題と対北支援をリンクさせるべきだ」とし、順調に進展している南北関係にブレーキをかける発言をした。南北の和解と協力に冷や水を浴びせる発言は、歴史を逆転させる行為以外の何ものでもない。与野党は統一問題を政争に利用してはならず、閣僚級会談で合意された事項を実践するために誠実に努力しなければならない。


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