民族時報 第986号(02.10.01)


【記事1】

    南北離散家族 50数年ぶりの再会に

  南北離散家族の五回目の再会事業が九月中旬に金剛山で行われ、十三日から十五日まで北側の家族百人が南側の家族や親せき四百五十五人と、十六日から十八日まで南側の家族九十九人が北側の家族や親せき二百五十三人とそれぞれ五十数年ぶりに再会の涙を流し、肉親の情を確かめあった。四月の第四回の再会に続き、今年二回目。

 十三日、南側の家族らのなかで最高齢の金スンギュさん(九十三歳)は、北側にいる娘、崔スンオクさん(七十二歳)と再会を果たし感激の涙を流したが、娘といっしょにいた夫が一九五四年に亡くなったと聞いて言葉をなくした。

五○年の夏のある日、朝食後に家を出て消息がわからなくなった北側の権オソル氏は、五十二年間一人で三人の娘を育ててきた南側の妻、朴チュンハさん(八十歳)の手をなでながら、「若いときはきれいで、裁縫が上手だとほめられていた」と懐かしんだ。

 「金スドン氏(七十五歳)でしょう?わたしは金ヨンスン(六十八歳)です……」。十六日の金剛山、毎回の再会光景がそうだが、兄弟でありながらぎこちない自己紹介の場面だ。妹ヨンスンさんは、北側に捕虜になり死亡したと伝えられた兄スドンさんの法事を数十年、続けてきた。

金ヘヨン氏(九十三歳)は北側の妻、朴チョンジョンさん(九十歳)に会って、「生きていてくれてありがとう」と強く抱いた。

 一日も早く、一人でも多くの離散家族が再会できるよう、南北の和解と協力、平和の定着が望まれる。


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