民族時報 第965号(02.02.01)


【主張】

       疑惑事件の徹底的な究明を

 権力型の不正事件が乱舞する国、「腐敗共和国」。現政権にはられた名札である。

 「尹泰植疑惑」と関連して朴智元・元大統領政策企画首席秘書官、李鍾賛・元国家情報院院長、朴ジュンヨン・前国政広報所長、前大統領政務首席秘書官、前情報通信部長官、前科学技術長官、ハンナラ党議員らがロビー活動の代価として株式、金品授受の有無について捜査を受けている。また、済州道副知事が収賄で召喚され前?ソウル新聞社社長が拘束された。

 株価操作と関連して、政官界に政治資金をばらまいた「陳承鉉疑惑」、「鄭R刹^惑」には政治家と検察の幹部らが連座した。このような不正事件で民情首席秘書官、国家情報院幹部、警察庁長官が拘束され釜山高検長、光州高検次長が辞職した。青瓦台(大統領府)をはじめ国家情報院、検察、警察など国家権力の核心部分が介入した大がかりな権力型不正腐敗事件が相次いで起きている。

 このようななかで、金大統領夫人のおいの李亨澤・前預金保険公社専務が「李容湖疑惑」に深く関与した事実が発覚し、衝撃を与えている。李氏は沈没船の探査に海軍と国家情報院、海洋水産庁など主要機関に支援を要請した。民間人の立場で国家の中枢機関に請託をすることができた点と、三兆ウォンという巨額の取得報酬から推定して政治資金つくりが目的ではなかったか、との疑惑も提起されている。

 この事業と関連して、前?国家情報院の経済団長が機密漏えいの容疑で拘束され、シン・スンナム検察総長の弟が韓国資産管理公社と金融監督院、市中銀行、前・現職検事らを相手にロビー活動をした容疑で経済犯罪加重処罰法上の斡せん収賄の容疑で拘束された。

 現政権が登場して以来、発覚した不正腐敗事件はこれだけであろうか。コートロビー事件、スト誘導事件など政官界の高官が介入した不正事件は枚挙にいとまがないほどだ。

 とくに法秩序の番人であるべき検察が不正事件に介入していることは、慨嘆に耐えない。李ミョンジェ新任検察総長は公正な捜査と中立の意志を明らかにした。中立性と公正性が回復されないかぎり、国民の信頼を得ることはできないことを検察は肝に銘ずるべきであろう。不正事件を徹底的に究明して真実を明らかにすることによって国民の信頼を回復することができる。

 金大中大統領は年頭記者会見で、「腐敗の一掃に不退転の決意で臨む」と国民に謝罪し、残る任期中にすべての腐敗を仮借なく一掃すると約束した。われわれは大統領の約束が必ず守られることを願うものである。不正と腐敗が乱舞する現時局は国家非常事態である。この国の将来のためにも、大統領は政治生命をかけて不正腐敗を一掃する方案を出さなければならない。幾人かの人々を拘束することで幕を下ろすのではなく、政権次元で疑惑を徹底的に明らかにしなければならない。

 反腐敗国民連帯が昨年十二月に実施した青少年の意識調査で二八・四%が「ワイロを使って問題が解決するなら、ワイロを使う」だろうし、一六%が「刑務所暮らしを十年しても十億ウォンを稼げるなら不正をするだろう」との驚くべき結果が出た。権力層のあくなき不正腐敗行為が、この国の道徳倫理まですべて破壊していることを見せつけている恐るべき現象である。

 この非常時局をいかに突破すべきか。政府は国の将来のために、政権の命運をかけて不正疑惑を徹底的に暴き、根こそぎ一掃するよう願う。


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