民族時報 第941号(01.04.01)


【記事−歴史教科書わい曲】

 韓国内で15の歴史学界が声明発表、日本でも反対集会が続く

 「新しい歴史教科書をつくる会」(つくる会)の歴史教科書わい曲と関連して、国内の十五歴史学会の学者三千人が三月十九日、ソウル市内で糾弾声明を発表するとともに、「正しい韓日関係の定立のための学術会議」を開き、日本の歴史教科書わい曲問題に対する総体的な学術分析を行った。

 韓国史研究会や韓国思想史学会をはじめ、古代史、近現代史、東洋史、西洋史などすべての歴史学会が参加して歴史教科書わい曲問題に共同対処するのは、今回が初めてだ。

 声明は、日本の歴史教科書の視角が旧時代の皇国史観に回帰しているとし、@日帝の侵略を経験した韓国など近隣諸国を冒とくする行為A侵略戦争を美化し人種対立を扇動する歴史教科書の出版は、反人道的な犯罪行為であり、反平和的な行動B偏狭な自国中心主義から脱して、人類の和解と共存を志向しなければならない――などと主張、日本政府が適切な措置をとるよう要求した。

 十五の歴史学会は今後、南北をはじめ中国、フィリピンなど日本の侵略を経験した国々と、世界各国の歴史学会と共同で歴史わい曲に対応することにした。

 一方、日本でも歴史を改ざんする歴史教科書に反対する緊急集会(主催・社会民主党)が三月二十三日、衆議院議員会館で開かれた。

「子どもと教科書全国ネットワーク21」の俵義文事務局長が講演し、歴史教科書わい曲にアジア各国から強い批判が起きていると報告。また検定に合格しても、今後、この教科書が使用されないように、各自治体が努力しなければならないと主張した。

 同十七日にも、「教科書問題をめぐる三・一七緊急集会」(主催・教科書問題を考える実行委員会)が都内で開かれ、「『つくる会』が自分らの教科書十五万冊以上の採択のためのキャンペーンを行っている」「史実と歴史認識をわい曲して教育基本法と憲法改悪につながる危険な国粋主義を排除し、公正・公平な教科書制度の確立のために努力しよう」とのアピールを採択した。


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