民族時報 第941号(01.04.01)


【トップ記事】

 金大中政権が大幅内閣改造

  統一部に林東源が復帰、六・一五共同宣言履行の持続性示す、野党は」「典型的な分配・つぎはぎ改閣」批判

 金大中政権は三月二十六日、統一、外交通商、国防、国家情報院など十人の閣僚を交代させ、統一部長官に林東源・国家情報院長を再任命する大幅改閣を行った。外交通商部長官には韓昇洙・民主国民党(民国党)議員、国防部長官に金東信・前陸軍参謀総長、国家情報院長に辛建・前同院第二次長を任命した。朴チュンヨン大統領スポークスマンは「能力、改革性、時代と地域配分、国民の評価を重要な人選基準にした」と発表した。今回の改閣は六・一五南北共同宣言の履行を持続的に推進していく、との金大統領の意志を示したものとみられる。

 林・統一部長官らのほか行政自治部長官に李根植・前内務部次官、科学技術部長官に金栄煥・民主党議員、産業資源部長官に張在植・自由民主連合(自民連)副総裁(議員)、情報通信部長官に梁承澤・情報通信大学院大学総長、建設交通部長官に呉長燮・自民連事務総長(議員)、海洋水産部長官に鄭宇澤・自民連政策委議長(議員)が任命された。

 朴大統領スポークスマンは「外交安保チームを全面交代したのは、今までは南北関係の特殊性を勘案して国情院が前面に出たが、もう南北関係がある程度定着したので、制度的で体系的な対北政策と外交政策をとっていく意志が含まれている」と説明した。

 昨年六月の南北首脳会談の事前準備を行ったのは林東源氏を中心とする国情院で、野党や国民から不透明さを指摘されていた。林氏が統一部長官に返り咲くことで、今後は統一部が対北交渉の窓口になることを明確にし、六・一五共同宣言の着実で持続的な履行と、上半期にも予定されている金正日国防委員長のソウル訪問を順調に実現させる意志が込められているようだ。

 また外交通商部長官に韓昇洙氏が任命されたのは、米国がブッシュ大統領(父親)時の商工部長官(盧泰愚政権時)、米クリントン大統領時の駐米大使(金泳三政権時)であったことから、米国の朝野に知人が多いためだ。対北強硬発言が続くブッシュ政権に対し、包容政策を支持させるのは金政権にとって緊急課題になっている。

 改閣の特徴は、議員が二人しかいない民国党から韓・外交通商部長官を入閣させたことで、民主党と自民連の連立に民国党を含めて三党連立を目指していることだ。民国党の参加で議員数二百七十三の過半数(百三十七議席)を確保したことになる。

 今回の内閣改造に対して、野党ハンナラ党は「今回の改閣は、典型的な分配式の継ぎはぎ改閣で、韓国政治史上最悪だ」と批判した。


[HOME] [MENU] [バックナンバー]