民族時報 第868号(98.11.21)


 

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 現代金剛号が初出航

 

 全同胞の統一への熱い思いを乗せて金剛山観光船が十八日、北韓に向けて歴史的な初出航した。「現代金剛号」はこの日午後六時、観光客八百八十九人と乗組員の計一千四百七十五人を乗せて東海港を出航し、翌十九日午前八時に北韓の長箭港に到着した。南韓の多数の住民が観光目的で北韓に入るのは、分断後初めて。今回の観光事業を契機に、南北の民間交流が一層活発化するものと思われる。

 

 現代グループはこの日、初出航に先立って、東海港で鄭周永・現代名誉会長ら現代関係者、歓送客約一万人が参加するなかで観光船出航式を開いた。

 鄭名誉会長は「金剛山観光船は、南北が力を合わせて進めた南北経済協力事業の初の結実だ」とし、「これを始発点に、南北が互いに協力し、互いに利益になる各種事業に拡大、発展させていく」ことを明らかにした。

 夕方六時に出航した「現代金剛山号」は翌十九日午前八時ごろ、北韓の長箭港に到着。降船した観光客は出入国事務所で簡単な入国手続きをとった後、午前九時半からツァーに出かけた。観光客は、クリョン滝、海金剛、マンムルサンの三コースに別れて金剛山に入り、勇壮な姿と景観に驚嘆の声を上げていた。コース別にツァーを終えた観光客は午後六時ごろ、乗船し宿泊した。観光客は四泊五日のツァー後、二十二日朝、東海港に戻る。

 今回参加した観光客は、年齢別に六十歳代が全体の五一%にのぼり、北韓出身者は四五%だ。また鄭名誉会長ら家族六人のほか、現代関係者らも乗船した。

 だが、北韓当局はこの日、同乗した報道陣のうち朝鮮日報の記者五人、韓国放送公社(KBS)の記者やスタッフ十一人、統一部の職員四人の上陸を不許可にした。北韓当局は、上陸不許可の二十人は純粋な観光目的ではなく、「不純な動機を持っているので入国できない」と主張した。二十人は船にとどまっている。

 一方、金剛山観光船の第二便「現代蓬莱号」が二十日夕、乗客、乗員ら千十一人を乗せて東海港を出航した。現代グループはこの二隻の観光船を隔日運行させ、金剛山ツァーを運営する。平均の観光料金は約百四十万ウォン(約十三万円)。

 


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