民族時報 第850号(98.4.21)


 

 焦点

 

 治安当局―韓総連大会を源泉封鎖

 

 「国民の政府」を掲げて登場した金大中政権のもとで、前政権のような韓総連への激しい弾圧が引き続き加えられており、右シフトを強める金大中政権に憂慮する国民が多い。

 韓総連はハンギョレ新聞(七日付)に意見広告を掲載し、十日―十二日まで大邱の嶺南大学で第六期代議員大会を開くことを明らかにしながら、平和的な開催に向けてあらゆる努力を尽くすことを表明した。韓総連はそのために、与党・国民会議党舎を訪ね、金大中大統領にその旨の文書を伝達したほか、検察や警察などの公安当局、教育部にも平和的開催のための協力要請を行っており、記者会見を通して、政府当局に代議員大会の開催を保障するよう重ねて要請した。

 さらに韓総連は、今回の同大会を通して第六期韓総連議長を選出し、@経済破たんの主犯・米国糾弾闘争AIMF再協商B整理解雇制の阻止C国家保安法の撤廃と安企部の解体D第九回汎民族大会など民族の自主と大団結実現のための祖国統一闘争――など、今年の活動方針を決議する予定だった。

 これに対して、大検公安部(秦炯九検事長)は四日、安企部や機務司、教育部などと公安事犯合同捜査本部緊急会議を開き、第六期韓総連を国家保安法上の利敵団体と規定、大会自体を源泉封鎖する一方、参加者全員を検挙する方針を固めた。検察は、韓総連が二月に開いた中央委員会で、現政権を「親米事大主義による植民地政権」と定め、政権打倒闘争を繰り広げると言明したとして、国家保安法容疑(利敵団体構成)を適用、大々的な韓総連破壊に乗り出した。だが、韓総連はこれを強く否定し、「二月に中央委員会を開いたこともなく、現政権打倒闘争のスローガンを掲げたこともない」として、検察のでっち上げを厳しく批判した。

 治安当局は十二日、大邱市内で「大会の平和的開催を保障しろ」と叫びながら街頭デモを展開した韓総連所属の学生約五百人のうち、九十二人を連行するなど、十日―十二日まで、二百九十五人の学生を不当に連行した。一方、韓総連は十三日、記者会見を通して重ねて平和的開催の意志を明らかにし、@平和的開催の保障A連行学生の釈放B利敵団体規定の撤回C金大中大統領との面談――を求めた。また、大会に参加しようとした学生約千三百人は弾圧に抗議して慶北大、嶺南大など三大学をはじめ、ソウル市内の明洞聖堂で十五日までろう城闘争に入った。

 全国連合、民家協、人権運動サランバンなど六つの民主・社会団体は九日、共同声明を発表し、「九六年から進められている韓総連への利敵団体規定と約四千人に上る大量検挙など、学生運動に対する無分別な弾圧と組織破壊工作は、多分に政治的意図を持った非常識的な措置だ」と批判し、「消耗的で、旧時代的な強硬鎮圧方針を撤回せよ」と強く求めた。

 韓総連は大会の平和的開催が保障されるまで持久戦の構えを見せており、金大中政権の出方が注目される。

 


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