民族時報 第850号(98.4.21)


 

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 南北次官級会談―双方の主張に隔たり

 

 南北の次官級会談が十一日から十八日まで北京で開かれた。南北当局者間の会談は一九九四年七月に中断して以来、三年九か月ぶりになる。韓国の丁世鉉・統一部次官と北韓の全今哲・政務院責任参事を首席代表とする会談では、韓国側が離散家族の問題や特使交換など幅広い分野での対話拡大を求めたのに対して、北韓側は肥料の支援を求めながら南北関係改善のための他の問題も討議する用意のあることを示した。しかし、南北双方は十八日までに具体的な合意に至ることができず、次回会談の日程も決められず物別れに終わった。

 

 南北次官級会談は、北韓が四日に「南側統一部が三月末に北京で提案した、北と南の肥料問題など相互の関心事を協議しよう」と提案し、韓国側が受け入れて決まった。

 初日の十一日には南北双方が基調発言を行った。南側はまず、離散家族問題を優先的に解決しなければならないとして、@離散家族の面会所と郵便物交換所設置A高齢者の個別的な訪問と試験的な故郷訪問団交換の実施を求め、次に双方の最高首脳の特使交換、南北基本合意書の履行にむけた共同委員会の始動、板門店の南北連絡事務所の再始動を提案して、肥料問題については「最後に南北間協力の次元から積極的に支援できる」としながら、南北関係改善のための北側の相応の措置が条件だとつけ加えた。

 北側の基調発言は南側によれば、全今哲代表は肥料二十万トンと種子を種まき前に支援するよう要請、相互の関心事に対する論議は弾力的に行うことができるが、まず肥料支援を行った後に南北関係改善方法を論議しようと述べた。全今哲代表はまた、会談前に「われわれが今回会ったのは良いことだ。(金泳三前大統領の)文民政権のときは空白があり、沈滞期だった。幸い今回、双方が会ったので、五年間を回復して北南関係改善の重大契機にしよう」などと述べた。

 会談は二日目から公式、非公式の形をとって進められた。十三日までの会談で、南側は@肥料二十万トンを提供する用意があるA肥料提供と同時に、相互主義の原則に基づき、離散家族の再会・交流を最優先で実現するB同様に特使の交換を実施するなどを主張。北側は@肥料支援の規模を、年間で必要量の五十万トンにするA支援には条件を付けないB離散家族再会の実施日付を決める条件を付けるのは、南側の政治的な意図によるものと主張。双方の主張の溝を埋めることができなかった。

 双方は合意を得るために会談を延長し、十七日までに韓国側が肥料を最高二十万トン支援する用意があることを伝え、@今会談で面会所設置の時期を決めるAその他の詳細は今月二十五日に、面会所の設置問題だけを話し合う赤十字協議を板門店で開いて決める――との立場を提示。北韓側は@肥料の要求量を五十万トンから三十万トンにするA面会所の設置問題は、北京で開かれてきた食糧支援のための北南赤十字代表協議の場で話し合う――との立場を明らかにした。しかし、面会所の設置時期を迫る韓国と、肥料の支援確認を求める北韓の主張は平行線をたどり、十八日までに合意を見ることなく物別れに終わった。

 これに対して、韓国側は「これを第一次会談の終了とみて、次回を待ちたい」とし、北韓側は「南が態度を変えないかぎり、現状況では会談の再開は悲観的だ」と語ったが、双方ともに相手側からの連絡を待つとして、会談継続の意志を放棄していない模様だ。

 


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