民族時報 第828号(97.8.11)

 

主張

 

韓総連への弾圧を中止せよ

 

 現代版魔女狩りが韓国全土で繰り広げられている。七月三十日、検察、警察、安企部からなる「左翼事犯合同捜査本部」は、八月一日から韓総連を脱退しない中央組織員や各大学の総学生会の会長、幹部を二段階に分けて刑事処罰すると明らかにした。公安当局のこのような暴圧措置は、百万学徒の合法的で自主組織の韓総連を瓦解(がかい)させることにが目的であることは再言するまでもない。

 金泳三政権が韓総連瓦解策動を本格化したのは、昨年の「延世大暴力鎮圧事件」からだといえる。学生運動や統一行事に対する当局の対応は、つねに源泉封鎖であった。学生らが行事を終え解散すれば、戦闘警察も撤収したものである。ところが昨年だけは違っていた。学生らが行事を終え解散しようとしたのに、むしろ校外に出られないように包囲網を強化し、にわかに「敵陣に突撃」するように延世大を急襲占拠し、六千人の学生を連行・拘束した。

 それと同時に御用言論を総動員して、権力の反人倫的な行為と暴力は覆い隠したまま、学生らの物理的抵抗だけを暴力行為とわい曲し、大げさにば倒する一方的な言論裁判を繰り広げた。

 延世大暴力鎮圧事件以後も、韓総連に対する瓦解策動は執ように続けられた。韓総連の出帆式は全大協の時代から毎年、合法的に行われきたにもかかわず、今年は問答無用の源泉封鎖、強制解散、主導者全員拘束の方針を立て、学生らが出帆式に参加することを阻止するために、ソウル市内のいたるところで学生と見られる者を手当たり次第に暴力を振るった後、連行した。

 続いて、金政権は李石氏の「死亡事故」にかこつけ、韓総連を「利敵団体」と決めつけて、七月三十一日までに韓総連を脱退しなければ、各大学の総学生会の会長と幹部を「利敵団体加入罪」で刑事処罰すると強迫するに至った。

 これは韓総連を内部から崩壊させ、抹殺する作戦に乗り出したことを意味する。すでに各大学に警察が常駐しており、韓総連未脱退の学生幹部らを暴力的に連行する事件が相次いでいる。さらに、学生を拘束するためにけん銃を乱射する事態まで起きている。

 韓総連瓦解策動に乗り出しているのは、公安当局だけではない。教育部(省)は大学担当の課長級を担当地域に派遣し、主要大学の総・学長と会って総学生会が韓総連を脱退するように説得せよ、と強要しながら大学側に圧力を加えている。この圧力に、大学側は未脱退学生には奨学金を支給しないと脅している。

 それにも飽きたらず、検察は総学生会、学部学生会の幹部の父母に脱退を誘導するよう、家庭通達文を送った。さらに、ガンで入院している檀国大総学生会長の父親の病室まで押しかけ、脱退させろと狼藉(ろうぜき)を働いた。

 検察は家族や恋人まで動員して脱退を強要する一方で、すでに拘束した学生に脱退を強要して応ずれば釈放し、拒否すればそのまま拘束している。韓総連への全面的な弾圧は魔女狩りと変わるところがない。

 金政権は破滅的な危機から抜け出るために韓総連を「左翼、過激集団」にでっち上げ、根絶やし作戦を繰り広げているが、それは自分の墓をより深く掘る愚かな行為である。歴史は、学生や民衆を抑圧、弾圧する政権が必ず滅びることを示している。

 中世では、魔女狩りの恐怖雰囲気のなかで無実の領民が犠牲物にされるのを見ながらも、皆が沈黙を守ったように、今日、韓総連に加えられている暴圧に対して、権力の横暴に抗議の声が聞かれないのは嘆かわしいことである。すべての良心勢力は、金政権の脅迫と各個撃破戦術を正確に見抜き、韓総連とともに闘争しなければならない。