民族時報 第933号(01.01.01)

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新年辞


在日韓国民主統一連合 郭東儀 議長

 

 親愛なる韓統連の会員と在日同胞の皆さん。

 自主統一で光り輝く二十一世紀の、最初の年二〇〇一年が明けました。

 わたしは希望に満ちた新年を迎えながら、韓統連と韓民連の全会員に熱烈なあいさつと祝福を送るものです。

 併せて、われわれを物心両面で支援してくださったすべての在日同胞と日本の友人に、心からの新年のあいさつを送ります。

 振り返れば、昨年二〇〇〇年は全同胞と全世界を感動させた歴史的な南北首脳会談と六・一五南北共同宣言の発表で、二十世紀の最後の年を輝かしく飾った誇らしい一年でした。

 歴史的な六・一五南北共同宣言の発表は、一世紀にわたる民族受難史に終止符を打ち、南と北が互いに手を取り合って統一へ向かうわが民族の鋼鉄の意志と気性を誇り高く誇示した民族宣言でありました。

 興奮と感激のなかで六・一五南北共同宣言を胸熱く受け止めた南と北、海外の七千万同胞は、南北共同宣言の実践に力強く立ち上がりました。南北間では複数の対話と接触が活発に行われ、民族の和解と団結を図るうえで重要な意味を持つ合意がなされました。

 これらによって、離散家族の再会が二回も行われたのをはじめ、各界人士の往来と各分野での協力事業などが進められ、とくに十月十日の朝鮮労働党創建五十五周年の記念行事に南側の政党、社会団体の代表らが多数参加しました。

 半年前までは想像さえできなかった、これらすべてのことを可能にさせたのは、統一の大綱である六・一五南北共同宣言の偉大な生命力にあります。

 六・一五南北共同宣言が発表されると、わが韓統連はそれを熱烈に支持し、南北共同宣言の模範的な実践者になろうと固く誓って、南北共同宣言の民族史的な意義と内容を在日同胞に広く宣伝、浸透させました。そして、それを実践するうえで必要な課題を提示し、在日同胞が思想と所属団体の差異を乗り越えて民族の和解と団結を図り、彼らが南北共同宣言を積極的に歓迎し固く手を取り合って自主統一の道へと進むよう、各種事業を力強く展開しました。

 このような運動基調に沿って、韓統連は一九九〇年代の初頭から毎年、日本の主要都市で開いてきた「統一マダン」を、昨年は六・一五南北共同宣言を熱烈に支持して民族的団結を深化・発展させる方向で開き、地域の同胞だけでなく本国の同胞にも大きな反響を呼び起こす大きな成果を達成しました。

 これとともに、韓統連は六・一五南北共同宣言の履行に障害になる三大要素、すなわち米国の支配と干渉を排除し、国家保安法を撤廃させ、保守冷戦勢力の策動を打ち砕くための活動を本国の民族民主勢力とともに活発に展開し、運動を汎国民的運動へと発展させ、それを必ず貫徹しうる大衆的な基盤を構築するうえで大きく寄与しました。

 また、韓統連は有利に展開する情勢をとらえ、韓統連の名誉回復と本国自由往来のための運動にも大きな力を注ぎました。われわれのこの正義の要求はついに本国の良心を動かし、二〇〇〇年が暮れていく昨年の十二月六日、ソウルで各界の人士百余人で構成する「在日韓国民主統一連合の名誉回復と帰国保障のための対策委員会」が結成されました。対策委員会の結成は、昨年韓統連が収めた貴重な成果の一つとなります。わたしは、われわれの体と心を縛りつけている鎖を断ち切り、じゅうりんされた組織の尊厳と名誉を回復させるために対策委員会を結成してくれた本国の良心的な各界の人士に、再度敬意と感謝を送ります。

 昨年、われわれにとってもう一つ誇らしかったことは、海外の自主・民主・統一運動の先ぽう隊、韓青の結成四十周年を、われわれすべての大慶事として迎えたことです。燃え盛る四月革命の炎のなかで誕生した韓青が、六・一五南北共同宣言の発表で同胞の統一念願が滔々(とうとう)と流れている時に、組織の結成四十周年を迎えたことは実に意義深いことです。

 親愛なる皆さん。

 きょう、われわれは新たな希望と抱負と重大な決心を胸に抱き、統一へと向かう新たな世紀、二十一世紀の第一歩を踏み出しました。

 いま、われわれの前には祖国統一への広大な道が開かれています。われわれは、この道にしたがって祖国統一のための総進軍を速めなければなりません。祖国統一のための総進軍は、六・一五南北共同宣言を忠実に、より早く履行するように促すと同時に、民族の団結を不断に強化し、南北共同宣言の履行に障害になっている反統一的な要素を除去するための闘争を決定的に強化することです。祖国統一と南北共同宣言の履行に障害となるものは、上で述べたように、一つは米国の支配と干渉、そして駐韓米軍の存在であり、二つ目に国家保安法であり、もう一つは保守冷戦勢力です。この三つの障害物を取り除いたとき、南北共同宣言で鮮明にした自主統一をなし遂げることができます。

 またわれわれは、六・一五南北共同宣言の実践運動と、二十世紀のわが民族に関する過去の清算問題とを密接に結合させて闘争することで、わい曲された歴史を正さなければなりません。

 その核心的な課題は、日本帝国主義が半世紀にわたってわが祖国を植民地支配したことは許されない侵略行為であったと認めさせ、それに対する公式謝罪と補償をかち取ることです。また、大東亜共栄圏の過去の夢を復活させようとする野望を打ち砕き、韓半島政策を友好善隣の関係へと転換させることです。

 これとともに、軍事独裁時代の遺物を一つ残らず焼きつくすための闘争も、粘り強く展開しなければなりません。

 ここで重要なことは、反歴史的な冷戦思想と反北・反共対決意識、事大主義との闘争を強化し、主体意識に基づいた正しい民族観を確立することです。そして韓統連に対する不当な「反国家団体」規定を撤回させ、名誉回復と自由往来をかち取ることです。

 これらのことを完遂しようと思えば、われわれは何よりも愛国、愛族心と民族自主精神に基づいた民族の和解と団結を絶えず拡大し、民族大団結を不断に高めなければなりません。民族大団結は揺るぎない大原則であり、民族問題と韓国社会の諸矛盾をわが民族自身の力で解決していけるカギもここにあります。

 ゆえに今年、われわれは韓統連、韓青、民主女性会、学生協の組織を一層拡大・強化してその役割をさらに高め、在日同胞と団結し南北の同胞と団結して、民族大団結を幅広くなし遂げることに一層力を注がなければなりません。

 統一の前途にはいまだ多くの難関が横たわっていますが、わが民族の宿願である祖国統一は必ず実現されるでしょう。

 皆さん、勝利に対する確信を固く抱き、自主・民主・統一の旗をさらに高く掲げて力強く前進しましょう。

 最後に、皆さんの家庭に幸運が満ちあふれるよう心からお祈りいたします。


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