民族時報 第1169号(09.10.15)


【記事2】北朝鮮めぐり思惑の違いも

   韓中日首脳、相次いで会談

 韓日首脳会談(九日、ソウル)と韓中日首脳会談(十日、北京日)が相次いで開かれた。これらの会談では、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)への対応が主要な議題となった。

 李明博大統領と鳩山由紀夫首相の韓日会談では、北朝鮮の根本的な変化が必要だとして、国連の制裁決議を履行して北朝鮮を六者協議に復帰させる点を強調した。鳩山首相は、李大統領が提案した「グランドバーゲン」(核放棄と安全保障などの一括取引)を全面的に支持し、この案に日本人拉致問題を含めるように進言し、李大統領と一致した。ハンギョレ新聞は十日付の社説で「両首脳の対北認識が李明博―麻生時代より一層強硬になった」と指摘した。鳩山首相の強硬姿勢は、来年六月の参議院選挙を念頭に、「対北強硬世論」を意識したものだといえる。

 四日から六日まで訪朝し、金正日国防委員長と会談した温家宝首相を加えた韓中日首脳会談では、温首相が「金国防委員長は六者協議に反対していない。米国だけでなく、韓国、日本との関係改善を望んでいる」と説明して韓日首脳を説得。会談後の共同記者会見で李大統領は、われわれと対話したいという話を歓迎したいとしながらも、南北が会う最終的な目的は北朝鮮の核放棄だと前提条件をつけた。鳩山首相は、金国防委員長の言葉を信頼したいと述べ、「米朝の交渉も大いに結構だ」として、早い時期の六者協議の開催に期待感を表明した。

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