民族時報 第1165号(09.08.15)


【記事1】米記者特赦で/懸案問題広く論議/金国防委員長と会見

    クリントン元米大統領訪朝

 米国のビル・クリントン元大統領が四日から五日まで、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)を訪問し、金正日国防委員長と会見した。クリントン元大統領は五日、特赦で釈放された二人の米国籍女性記者とともに米国に戻った。クリントン元大統領の訪朝で、緊張が高まっていた朝鮮半島情勢は、対決局面から対話局面への転換点を迎えた。

 朝鮮中央通信は五日、金国防委員長とクリントン元大統領の会見について、「朝米間の懸案問題が真しな雰囲気の中で、虚心坦懐に深く論議され、対話で問題を解決することで見解が一致した」と報道した。また、クリントン元大統領がオバマ大統領の口頭メッセージを伝え、拘束されていた米国人記者の問題について謝罪の意を表して、人道主義的見地で米国に戻してほしいとの米政府の要請を伝えたと明らかにした。朝鮮中央通信は、クリントン元大統領らの訪朝について、「朝米の理解を深め、信頼を醸成するのに寄与するだろう」と強調した。

 一方、ホワイトハウスのギブス報道官は四日、オバマ大統領の口頭メッセージの存在を否定した。米政府はクリントン元大統領の訪朝を「完全に私的な訪問」としている。

 しかし、クリントン元大統領には、クリントン政権時代の大統領補佐官で、オバマ政権の政権引き継ぎチーム長を務めたジョン・ポデスタ氏、米国務省の朝鮮半島担当官だったデイビット・ストラウブ氏らが随行。また、金国防委員長とクリントン元大統領の会見に北朝鮮側から同席したのは、姜錫柱・外務省第一次官と金養建・朝鮮労働党部長という内政外交実務のトップだった。クリントン元大統領の訪朝は、オバマ大統領の承認なくしてありえず、また会見は約三時間にわたってつっこんだ意見交換が行われたと報道されており、朝米の最高位級で関係改善に向けた幅広い問題が話し合われた、と評価されている。


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