民族時報 第1165号(09.08.15)


【トップ記事】第16回統一マダン東京を開催/雨をつき1000人参加/韓国から多彩なゲスト

    和解と平和へ熱気

 クリントン元米大統領の電撃的な訪朝で、朝鮮半島の緊張状態が対話と交渉の局面への転換点を迎えたなか、「朝鮮半島の統一、民族の和解、平和なアジア、差別のない社会へ」をスローガンに八月九日、第十六回統一マダン東京が都内荒川区の旧真土小学校で開かれた。会場には突然の雨による二度の中断などの悪条件にもかかわらず、地域の同胞や日本の市民ら約千人が集まり、平和と統一への熱気に包まれた。主催は韓統連東京本部、韓青東京本部、在日韓国民主女性会、部落解放同盟東京都連合会、全水道東京水道労組などで構成する実行委員会。また、荒川区、荒川区国際交流協会、(財)荒川区地域振興公社、六・一五共同宣言実践日本地域委員会が後援した。

 開会の一時間前から観客がつめかけて、ビールやマッコリ、韓国料理の出店に列ができて、祝祭ムード高まるなか、曇り空を吹き飛ばすような司会者の開会宣言に呼応して、韓青東京本部のメンバーらが民族楽器を演奏しながら入場して、華やかにオープニングを飾った。

 実行委員会を代表して梁炳龍・韓統連東京本部代表委員はクリントン元大統領の訪朝について、「米国は相手と対話と交渉で問題の解決に動きだしたもの」だと指摘し、「圧力と脅しでは相手の反発を呼び、発展的なことは何も生み出さない。日本政府はいまこそ北朝鮮に対する制裁一辺倒の政策を転換すべきだ。それを実現するため、在日同胞社会の和合を促進し、韓日連帯を一層発展させよう」と主催者あいさつした。

 舞台では、東京朝鮮第一初中級学校の生徒らによる民族舞踊が披露されたほか、日本国際テコンドー協会荒川道場のテコンドー演武、金美福舞踊研究所の韓国伝統舞踊、韓国民衆歌謡ノレの会のプログラムが続いた。

 北側オリニ(子ども)栄養パン工場事業本部の広報大使で俳優の権海孝さんは、突然の豪雨のために急きょ予定を変更してアナウンスで参加者にパン工場事業への協力を訴え、韓国の代表的な民衆歌謡の「朝露」を熱唱した。

 雨があがって再開し、韓青東京本部のメンバーがサムルノリを発表した。同時に韓国の李明博政権の弾圧に抗議し、民主回復闘争への連帯の意味をこめて、参加者とともにキャンドルをともした。

 パン工場事業本部のもう一人の広報大使である歌手の金元中氏のミニコンサートでは、平和と統一の願いが込められた甘く美しい歌声に、会場から「アンコール」の声がかかり、それにこたえて金さんが熱唱するなど、雰囲気が一気にヒートアップした。

 もうひとりのスペシャルゲストで、今年デビュー三十周年を迎えた在日同胞ロック歌手の朴保さんのコンサートでは、観客ら全員が立ち上がって一緒に歌い踊り、世界で最後に残った分断祖国を、一日も早く平和的に統一しようという願いを全身で表現した。フィナーレでは、朴保バンドに韓青東京本部のメンバーらが民族楽器を持ってジョイントし、熱気は最高潮に達した。

 部落解放同盟荒川支部の小野崎篤書記長が閉会あいさつして、地域からの交流の力で、差別をなくし、平和な社会をつくろうと訴えた。


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