民族時報

民族時報 第1282号(17.1.6)


【新年辞】

日本各界人士の新年辞

戦争と核から解放された東アジアを

 社民党副党首・参議院議員 福島みずほ

 明けましておめでとうございます。在日韓国民主統一連合(韓統連)の皆様、旧年中は本当にお世話になりました。
 2017年は大きな闘いの年です。衆議院議員選挙があると言われています。安保関連法・戦争法を作動させてはなりません。南スーダンPKO駆けつけ警護は大問題です。戦死者を出させてはなりません。日本は戦後71年間、戦争をしないできました。これを100年、200年と続けていかなければなりません。
 最低賃金を上げ、正社員化への道、非正規雇用の待遇改善、とりわけ介護士や保育士の労働条件を改善します。ホワイトカラーエグゼンプションや解雇の金銭解決など、雇用破壊の法案の成立を許しません。また、給付型奨学金をより良いものにするとともに、学校給食の無償化など子育て支援もしっかりやります。
 韓国では労働者・市民の力強い闘いが、朴槿恵大統領弾劾という大きな実りをもたらしました。民主主義を希求する人々の闘いに対して心から連帯します。戦争と核の恐怖から解放された東アジア地域をともにつくり上げるために、これからもいっしょにがんばりましょう。
 2017年をよい年にしましょう。韓統連のご発展と皆様のご健勝を祈念し、年頭のあいさつとさせていただきます。

今年こそ日朝国交正常化を

 フォーラム平和・人権・環境共同代表 福山真劫

 2017年の新しい年が始まります。
 2016年は、世界情勢が大きく揺れ動きました。私たちの奮闘にも関わらず、私たちのめざす東アジアでの平和の確立、日朝国交正常化の課題は置き去りにされたままです。米韓日の政府は、平和のための協議開始の拒否・軍事演習・制裁など軍事的脅迫政策をとり続けています。これでは東アジアにおける平和確立はできません。必要なのは直ちに、関係国間で協議を開始することです。
 一方米国の軍事力と経済力による世界支配の野望が崩壊しつつあります。韓国の朴槿恵大統領も広範な大衆の怒りのなかで失脚しました。安倍自公政権も、日本を、憲法を破壊しながら、戦争する国・軍事大国化へと導き続けています。しかし安倍政権の地球儀的俯瞰(ふかん)外交は失敗を続けています。また国内における貧困と格差の深刻化のなかで、平和の確立・憲法擁護・脱原発めざして、総がかりの広範な大衆運動が高揚しています。
 今年こそ日本と朝鮮民主主義共和国との間で、過去の清算、拉致問題など懸案課題の解決、日朝国交正常化を前進させ、東アジアでの平和確立めざして、大きく踏み出す年にしたいものです。

日韓連帯で日米韓軍事同盟を打破

 日韓民衆連帯全国 ネットワーク共同代表 渡辺健樹

 民族時報の読者の皆様に新年のご挨拶を申し上げます。
 昨年、韓国民衆は「朴槿恵―崔順実ゲート」に端を発した朴槿恵大統領退陣を要求する大きな闘いのうねりを作り上げ、歴史的な朴大統領弾劾を実現しました。
 数百万人の抗議デモは、与党セヌリ党内の半数近い議員まで弾劾賛成に回らざるを得なくさせるなど巨大な力を発揮し、国境を越えた私たちにも大きな感動と勇気を与えてくれました。心から敬意を表します。
 今年はさらに朴槿恵政権のこれまでの不正腐敗を追及し、特権行使と反民衆・南北の緊張激化政策を終わらせ、民主的で民族自主・和解・平和を志向する次期政権樹立に向けた闘いが続きますが、私たちは韓国民衆が引き続き新たな成果を収めることを確信しています。
 しかし、朴槿恵政権はこうした状況の中でも米日の意向に沿い日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を強行締結しました。これにより日米韓軍事同盟は新たな段階に入りました。集団的自衛権行使の日本の安保法制(戦争法)、THAAD韓国配備決定とも密接に関わっています。
 私たちは今年も日韓民衆連帯を強め、これらの危険な動きを打ち破るため皆さんとともに闘っていきます。
 本年もよろしくお願いいたします。

安倍政権打倒に向け大衆運動の高揚を

 全国労働組合連絡協議会議長 金澤壽

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 日頃の奮闘に敬意を表します。また、私たち全労協の活動に対してもご理解とご協力を頂いていることに心より感謝申し上げます。
 さて今世界は激動の時代を迎えています。現実政治に対する民衆の不満が爆発し変化を求めて立ち上がっています。韓国でも政治を変えるために多くの民衆が立ち上がっています。しかしその一方で深刻な問題なのは、英国のEU離脱決定やアメリカの次期大統領トランプ氏当選の流れと通じる極端な排外主義と差別的キャンペーンがポピュリストによって進められていることです。ヨーロッパでも移民排斥や反ユーロを掲げる右派政党が大きな政治勢力として台頭してきています。これを押し上げているのは、格差と貧困に絶望する労働者、民衆だと思います。
 日本においても格差と貧困が指摘されるなか、労働者の不満や怒りのエネルギーが政治へ向かわず、安倍内閣の支持率が高止まりとなっています。これはヨーロッパにおける右派政党の台頭やトランプ氏当選と通底するものがあると思います。
 こうした政治にわれわれ全労協は、安倍政権打倒に向けた大衆運動の大きな高揚をつくり出していく決意です。
 本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

韓国民衆の闘いを支持し、日韓連帯の協働を

 部落解放同盟中央執行委員長 組坂繁之

 新しい年を迎えるにあたり、韓国の民主化と祖国統一にむけた韓統連の皆様方の活動に敬意を表します。
 安倍政権は、昨年11月に、憲法違反の「戦争法」にもとづいて自衛隊を南スーダンに派兵し、憲法改悪の先取りとして、「駆けつけ警護」「宿営地の共同防護」の任務を付与しました。まさに、米軍などと共同して戦争行為に加担し、「戦争をする国」として、日米韓軍事同盟をさらに強化しようとしています。
 一方、韓国においては、朴槿恵政権がすすめてきた民主勢力や労働運動への不当弾圧、南北の緊張関係の深刻化など、さまざまな反動政策に対する韓国民衆の怒りが、朴槿恵政権を退陣させるという大きな闘いになっています。朴槿恵政権の退陣は、不正腐敗の政治への批判だけでなく、労働法制改悪阻止や最低賃金獲得などの闘いをすすめてきた民主労総を中心にした労働者・市民の闘いの勝利です。
 私たちは、韓国民衆の闘いを支持し、学ぶことから、あらためて日韓民衆の絆をいっそう深めていきたいと思います。今日、ヘイトスピーチでも明らかなように、差別排外主義との闘いは、人権と平和を確立するためのますます重要な課題となっています。
 本年も、私たちは、「部落差別解消推進法」の実現をふまえ、部落差別撤廃と人権侵害被害救済制度の確立、狭山再審闘争の勝利をはじめ、あらゆる差別の撤廃と民主主義の確立をめざすとともに、韓統連がすすめる自主・民主・統一の闘いを支持し、ともに日韓連帯の協働の闘いを強化していきましょう。

日韓日朝連帯の輪を広げよう

 韓国良心囚を支援する会全国会議代表 渡辺一夫

 韓統連に結集されている皆さん、朝鮮半島の平和と統一を願い活動されている皆さん、あけましておめでとうございます。
 今、韓国では「朴槿恵即時退陣」を求める一大運動が繰り広げられ、毎週土曜日に開催される集会・デモは開催ごとに参加者が増え、100万人から200万人という空前の規模になっています。朴政権の不正行為、次々に明らかになる疑惑への民衆の怒りです。中学生・高校生も参加しています。87年の民主抗争勝利を第1次とすれば、第2次の民主抗争といえるのが現在の国民大運動であり、大統領選挙での勝利を切り開くでしょう。そして韓国民主化の成熟と、統一に向けて6・15、10・4共同宣言の精神を継承した南北対話の実現が期待されます。2017年は韓国・北朝鮮に大転換をもたらし、南北の統一を実現する大きな第1歩に、希望の年になることを願い、日韓日朝連帯の輪を大きく広げていこうではありませんか。
 昨年の8月14日には西大門刑務所歴史館において在日韓国人政治犯の常設展示室が設けられ、再審においては崔ヨンスクさんの無罪が確定し、無罪確定者は28人となりました。1人でも多くの再審実現を目指しています。ともにがんばりましょう。

野党共闘の勝利を教訓に

 I女性会議共同代表 高橋広子・村上克子

 安倍政権は南スーダンに駆けつけ警護を任務とする自衛隊を送りだしてしまいました。「戦後」と言えなくなるかもしれない危機的状況下にありますが、あきらめることなく闘い続けていく決意をこめて、新年のご挨拶を申し上げます。
 アベノミクスはその破綻を隠すように、次々に3本の矢を接げ変えています。女性の活躍推進法、働き方改革実現会議等々、あたかも市民に寄り添っているかのようなネーミングの政策も連発しています。しかし、女性の活躍と言っても、子育てしながら働き続けることを前提にしておらず、育休3年抱っこし放題と言ってみたり、一端離職した後、育児経験を活かした起業をすすめたり、安倍の女性像・家族像を色濃く反映したものになっています。
 若者たちが「過酷な労働」に疲れ果て、無気力になっている現状をみないまま、企業や団体に結婚の希望を叶える環境整備-「出会いの場」を作らせようとすらしています。
 韓国では市民の怒りが爆発していますが、日本では怒りにすらなっていません。昨夏の参院選では、課題を明確にして野党共闘ができたところは勝利できました。この教訓を普遍化させて頑張りたいと思っています。


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