民族時報 第1010号(03.07.01)


【記事5】

    講演会「わたしのアリラン考」開催

 朝鮮半島全域で歌い継がれる民謡「アリラン」を南北各地から収録したCD「北と南のアリラン伝説」が先ごろ、韓日両国で発売された。「コリア・アート・センター」(KAC)設立十五周年に合わせてCD化したもので、発売を記念して同代表の李負J氏(音楽プロデユーサー・六十五歳)の講演会「わたしのアリラン考」が六月二十日、東京・池袋の東京芸術劇場であった。(関連記事は三面)

 李氏は講演を通して、「アリラン」の語源(由来)と伝説、歴史に残る南北の名唱を聞きながら、その源流に迫った。李氏によると、「アリラン」は朝鮮半島各地に伝わる過程で多様化し、曲だけで百種類、歌詞は三千種類にものぼるという。

 李氏は「アリラン」が民族の思想と文化の象徴的な存在だと述べ、不自然な分断を克服して「アリラン民族」として南北が統一するよう訴えた。

 

CD「北と南のアリラン伝説」韓日で発売

 朝鮮半島で古くから歌い継がれている民謡「アリラン」。分断後も、南北独自に愛唱され、今日にいたっている。その名唱を南北からそれぞれ集めたCD「北と南のアリラン伝説―アリランのルーツを訪ねて」がこのほど、韓日両国で発売された。企画・監修したのは、「コリア・アーツ・センター」の李負J代表(音楽プロデユーサー)。アリラン研究家でもある。

 李代表はアリランの起源を探るため、南北双方から音源を集めたCDを出したいと考えてきたという。長年の夢がようやくかなった形だ。二〇〇〇年の歴史的な南北首脳会談を契機に、韓国のレコード会社にその企画を持ちかけ、北の音源は日本のレコード会社が、南のそれは韓国のレコード会社がお互いに提供しあうことで話がまとまった。

 CDには南から八曲、北から七曲の全十五曲を収録。南の無形文化財・人間文化財や北の功勳俳優・人民俳優らによる感動的な名唱ばかりだ。アリランの源流とも言われる江原道「旌善アラリ」の調べをはじめ、一九二六年の無声映画「アリラン」の主題歌として歌われた「アリラン」、映画「風の丘を越えて」で有名な「珍島アリラン」など、各地の代表的な曲が体系的に収められている。李代表の詳細な解説と訳詞も読みごたえがあり、貴重な作品だ。

 李代表は「将来、南北が統一されれば、『アリラン』が国歌になるといわれている。昨年の釜山アジア大会でも南北同時行進に採用された。それほど愛されている歌だ、今後、南北交流がさらに進めば、『アリラン』の重要性がますます高まるだろう」と語っている。

 CDは定価二千八百円。問い合わせは、рO3―3945―2333(キング・インターナショナル社)まで。


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