民族時報 第1075号(05.09.15)


【投稿1】海を越えた共同事業が成功/平和と統一願う思い一つ

    新たな連帯画したコリア青年フェスタ

 

朴明哲(韓青中央本部文教部長)

 解放・分断から六十年となる今年、在日韓国青年同盟(韓青)は初めての国内行事「COREA青年フェスタ二〇〇五」(フェスタ)を、この間連帯を深めてきた韓国青年団体協議会(国内韓青)と共催で、八月十二日から十四日まで開いた。ここには韓青から六十六人、国内から約百四十人が参加した。

 フェスタは、昨秋の「韓統連故国訪問団」を終えた後から、「光復六十年の八・一五をソウルで迎えよう」との声があがり始めたことに端を発している。今年になって国内韓青と協議を続け、〇五年を統一新時代を切り開く一大転機とすること、そして在日青年と国内青年が出会い、交流することで同胞としての一体感を感じることを目的として準備を進めた。

 海を越えて共同行事を準備するのは、これまで開いてきたサマーキャンプとは異なり、初めて直面する困難もあったが、それ以上に期待に胸をふくらませてフェスタの開催にこぎつけた。十二日はだれもがそうだったように、わたしもすごく緊張していた。

 しかし、わたしたちが抱いていた不安感は、初日の一連の行事を通して簡単に消え去ってしまった。開幕式では両団体から文化公演が披露され、韓青からは兵庫、三重県本部からそれぞれサムルノリと民謡を発表し、喝さいをえた。また国内のナラサラン青年会が律動(音楽に合わせて体を動かすパフォーマンス)を終えたあとに見せてくれた日本語の横断幕に心を打たれた。「韓国語が十分でないわたしたちのために、わざわざ勉強してくれたのか」――言葉にできない思いが伝わってきた。また一緒に群舞を踊り「われらの願いは統一」を肩を組んで歌いがら、体の奥底から「わが同胞同士」との思いがこみあげてきた。この日、夜明けまで続いた交流会を通して、緊張感と不安は期待感に変わっていた。

 二日目以降は「熱戦!統一アリラン」と銘打ったスポーツ大会、そして「タル」といわれる韓国の仮面を作るなどの「民族文化体験」が行われ、全身で韓国文化を吸収した。

 今回のフェスタ最大の取り組みが、韓青と国内韓青の各地域ごとの姉妹結縁だった。わたしが所属する東京本部はソウル青年団体協議会(ソ青)と結縁した。結縁合意書を採択するなどの行事を通して、多くの盟員が今後の交流、連帯事業に期待を抱いたことだろう。

 そして夜には、両団体の永遠の連帯関係を象徴する「伝統婚礼式」を、在日から新郎、国内から新婦を出して盛大に挙行した。またメインの「ウリ民族青年団結の夕べ」では「自主・民主・統一元年ウリ民族青年宣言」を採択し、姉妹結縁地域同士が共同発表する「チャンギ チャラン」(文化披露)をした。最後は「カンガンスウォルレ」(群舞)で参加者全員が肩を組んで踊り続けた。それで終わりではなく、各結縁地域単位で車座になって、朝まで酒をくみ交わしながら、互いのことを話し合ったり、歌を歌ったりして交流が続いた。

 今回の「COREA青年フェスタ二〇〇五」は、解放・分断六十年という契機性のある今年にふさわしい画期的な共同行事だった。何よりもわたしたちは、ついに韓国で国内韓青と自主と統一を掲げる共同行事で直接交流を実現した。あまりにも感動的で、いまも興奮がさめないでいる。在日と国内の違いが強調されがちだが、「距離はあっても同じ同胞なのだ」という同質性を体感することができたことはとても大きい。このような感動は、自身の出自に悩む在日青年とともに歩み、考え、日本にあっても祖国と民族のために闘い続けてきた四十五年の韓青愛国伝統と、国内で独裁政権および米国と最先頭で闘ってきた国内韓青の闘争伝統が、六・一五統一新時代に正しく出会うことによって生み出されたのだと思う。

 これはゴールではなく、新たなスタートだ。わたしたちは在日青年に伝えたい。青年フェスタの感動を。情熱的でわたしたちと変わらぬ純真で素朴な国内青年の姿を。そして国内青年の統一への熱い思いを・・・・・・。それは在日青年に民族としての希望や期待を抱かせることにつながると信じている。とりわけ姉妹結縁を今後の連帯事業でいかしていきたい。

 今回の感動を、より大きな感動と実践に移していく。わたしも今後の活動に向けて決意を新たにする大きな契機となった。


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