民族時報 第1033号(04.04.21)


【抗議文】

    週刊文春と加藤昭氏に対する韓統連の抗議文

 週刊文春は三月十八日付と三月二十五日付で、加藤昭ジャーナリスト名による「深層発掘!韓国親北政権の罪  金大中は北朝鮮の秘密資金を受け取っていた!」と「韓国親北政権の罪第二弾  盧武鉉弾劾の真実  大統領府に北のスパイが浸透していた」の記事を連載した。

 加藤氏は記事のなかで、「『韓統連』が金大中と北との窓口になっており、韓統連を通して北の資金が金大中に流れた」「事務総長は資金作りが最大の任務。趙が密命を帯びて総連と接触していたことは間違いない」「その頃、韓統連の事務総長という肩書きで趙活俊は度々総連本部に出入りしていました。目的はズバリ工作資金目当てですよ」「当時、韓統連は対南工作活動の一端を担っており」「その工作資金を総連が支援していたのです。」「(金大中氏が)日本滞在中から、韓統連が北の対南工作に利用されていると薄々気づいていたはずです」などと書いた。

 また「韓統連の元メンバーが語る」としながら、金大中前大統領が在任中にら致事件の真相を追及しなかったのは「それを明らかにすれば、自身の北朝鮮との“秘密の関係”も白日の下に晒されてしまうと考えた」からだと書いた。

 加藤氏はまた、「なぜ盧武鉉はアメリカを敵に回してまで、露骨な北よりの姿勢を見せるのか」としながら、その理由が「彼を取り巻くブレーンの顔ぶれにある」とし、民主化運動を行ってきた“三八六世代”を「左翼過激派の面々」と規定した。

 さらに加藤氏は「朝鮮半島には和田以外にも金正日や金大中、盧武鉉など多数の“妖(よう)怪”が跋扈(ばっこ)している」と書いた。

 そのうえ加藤氏は、元民団東京本部団長の鄭在俊氏(元韓民統副議長)に取材しながら、「趙活俊氏は韓国と北朝鮮の二重スパイ」「金大中氏は大統領選挙で北から金をもらっている」「金大中氏は今年中に北朝鮮に亡命する」などと話し、同意を求めた。

 この記事は第一に、金大中前大統領が南北首脳会談と六・一五共同宣言の発表を行った評価に対するわい曲で、六・一五共同宣言の精神による南北の平和統一に対する妨害である。

 第二に、盧武鉉大統領をハンナラ党などが選挙法違反などを理由に弾劾したことを、北朝鮮が盧武鉉大統領を支持したからのように記述して事実を悪質にわい曲をした。

 第三に、国家情報院幹部や張明秀なる人物を登場させて、在日韓国民主統一連合が北朝鮮の資金を金大中前大統領に渡したかのように、また趙活俊元韓統連事務総長が総連に出入りして工作資金を受けていたかのように記述したが、まったくのでたらめであり、悪質なねつ造である。

 第四に、韓国国内の民主化運動勢力の三八六世代を「左翼過激派の面々」と規定して、民主化闘争の性格と当事者らの思想をねじ曲げた。

 第五に、金大中前大統領や盧武鉉大統領、金正日国防委員長らを“妖怪”と揶揄(やゆ)して、一国の前職、現職元首を冒とくし、朝鮮民族を侮辱した。

 第六に、最も問題なことであるが、韓統連に取材をせず、また裏付け、確認作業を行わないで一方的にきめつけた。取材は故趙活俊氏の遺家族にも行わず、「死人に口なし」の最も卑劣な手法をとった。

 以上の点から、この記事は金大中前大統領、盧武鉉現大統領、韓統連、趙活俊元韓統連事務総長に対する重大な名誉棄損であることを、別紙の「『週刊文春と加藤昭氏のねつ造記事』の内容と意味」ともども文書で抗議し、週刊文春および加藤氏に対してそれぞれの謝罪と両者名による訂正記事の掲載を要求する。

 最後に、韓統連は昨年九月、母国訪問団を正式に派遣し、全国民の絶大な歓迎を受け、金大中前大統領と懇談してら致に関する救出活動への感謝を受けた。北の資金を金大中前大統領に渡していたなら不可能なことだったはずである。韓統連の名誉を棄損した加藤氏と週刊文春を再度糾弾するものである。

二〇〇四年四月十三日

在日韓国民主統一連合


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