民族時報 第1033号(04.04.21)


【短信】

    韓国総選挙あれこれ

 前回を上回る投票率

 選管委は最終投票率が六〇・六%で前回(五七・二%)を三・四%上回ったと明らかにした。地域別には全羅南道が六三・四%で最も高く、ソウル(六〇・九)、プサン(六一・七%)も全国平均を上回った。選管委は「大統領弾劾」事態が投票率の上昇につながったと評価している。

大幅な人物交替実現

  初当選議員は百八十八人(六三%)にのぼり、有権者が「旧政治家の清算」を強く望んだことを証明した。十選に挑んだ金鍾泌・自民連名誉総裁の落選はその象徴といわれている。党別ではウリ党が七一・七%(百九人)で、ハンナラ党の五〇・四%(六十一人)より高かった。

 女性議員は三十九人(一三%)となり、憲政史上初めて一〇%を超えた。世代交代も進み、三十代は二十三人、四十代は百六人(三五%)、五十代は百二十一人(四一%)。政党別の議席数だけで今回の政治変動を評価できないとの指摘がなされている。

民主化闘士ら院内へ

  学生運動を主導した全国大学生代表者協議会の一期から三期までの議長がウリ党でそろって当選した。李仁栄(一期・高麗大総学生会長)、呉泳食(二期・高麗大総学生会長)、任鍾ル(三期・漢陽大総学生会長)氏らだ。

 また、「民主社会のための弁護士の集い」(民弁)副会長の林鍾仁、李源栄氏、会員の崔載千氏も当選した。

「障害者」の代表者も

 ウリ党比例一位で当選した張香淑氏は「韓国女性障害者連合」共同代表。一歳半で小児麻痺を患い、車イスがなくて二十二歳まで外出できなかった。九八年に釜山女性障害者連帯を創立し、翌年から「少数者の声」を伝える活動に奔走。張氏の登院に備えて、国会事務局は議員専用施設のバリアフリーに乗り出した。これで国会と国民間のバリアフリーが進展するとの声も。

現役農民国会議員に

 第三党に大躍進した民主労働党(民労党)も多士済々。カン・ギガップ、ヒョン・エジャ氏は現役の農民。カン氏は慶尚南道で畜産業を営んでおり、全国農民会総連盟(全農)の副議長だ。ヒョン氏も済州島で稲作を営んでいる。二人とも民族農業と食糧主権のため、農林海洋水産委員会を希望している。

 比例一位のシム・サンジョン氏は、ソウル大出身で八〇年代初めに労働現場へ。その間十年間の指名手配生活を送り、八五年には、「九老同盟ストライキ」を主導した人物だ。


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