民族時報 第1033号(04.04.21)


【声明】

    総選挙結果に対するわれわれの立場

 わが国民は、第十七代国会議員選挙を通じて、盧武鉉大統領への弾劾訴追で民主主義を破壊し国民主権をじゅうりんした「議会クーデター」勢力と、その背後勢力の米国に峻厳な審判を下し、古く腐敗した政治家の清算を大胆に実行して、新たな議会政治構図を創出した。ウリ党が単独過半数を占める第一党となり、民主労働党を大幅に院内進出させたことは、新しい政治を求める国民の、不退転の決意の現れである。

 われわれは六月民衆抗争以後、さまざまな反動と外部勢力の介入による苦難と逆境を克服して、ついに新たな議会構図を生み出した韓国民の選択に、心から敬意を表する。

 選挙結果に明白に現れた民意は、まさに「弾劾無効と腐敗政治の清算」だった。弾劾に反対したウリ党が三倍の議席を獲得したのに対して、弾劾を主導したハンナラ党と民主党の指導部は総退場を余儀なくされた。のみならず、善戦したとされるハンナラ党を含めて、全体として初当選の議員が三分の二を占め、女性の大幅な進出と世代交代が実現した。

 これは朴正煕の軍事クーデターから生まれた民主共和党以来、連綿と韓国政治を支配してきた親米守旧勢力から改革志向的な政治勢力へと、政治の中心軸が移動したことを意味する。同時に、所属政党だけでは評価できない政治家の入れ替えが行われた事実を見逃してはならないだろう。

 さらには「停滞のない改革と進歩」である。民主労働党の大躍進は、これを要求する国民の声が議場で確固とした位置を占める時代が到来したことを意味する。国民の基本的人権を、分断を理由に国家保安法で残酷に弾圧してきた時代は、終りを告げようとしている。民主労働党は「進歩野党」として、民生安定と改革のけん引による民主主義の前進、南北協力と平和統一、自主外交と平和のために大きな役割を果たすだろう。

 このような民意によって構成される第十七代国会は、以下の課題を早急に解決しなければならない。

 第一に、大統領の職務停止という不正常を一日も早く解消して、山積する内政、外交、南北間の課題を民意にしたがって解決できるようにしなければならない。

 第二に、イラク追加派兵案を撤回し、既存の派兵部隊を早急に撤退させなければならない。イラク抵抗勢力と米国主導の占領軍は戦争状態にある。派遣軍への攻撃は深刻さを増し、派兵国の民間人の犠牲も増大している。第十七代国会はイラク派兵案を撤回し、国軍を侵略者の弾除けとして送ってはならない。

 第三に、悪法を撤廃、改正し、改革立法を推進して、韓国の民主主義制度を強固にしていかなければならない。特に国家保安法の撤廃は急を要する。国際社会からも「反民主悪法」と指弾される法律をそのままにしておくのは国の恥である。

 第四に、南北の和解と協力の先頭に立たなければならない。政府と民間次元の南北協力の進展に比して、国会・政党間の立ち遅れは目を覆うばかりであった。第十七代国会は六・一五共同宣言時代をけん引する国会にならなければならない。

 第五に、民族の自主と尊厳を守り、民生安定を実現しなければならない。「議会クーデター」が米国の強い示唆のもとに強行されたのは周知の事実だ。また、新自由主義的グローバリズムが民生を破たんの淵に追いやっている現実がある。米国のごう慢な要求に卑屈にしたがうのではなく、まず国民の利益を第一に審議し、立法すべきである。

 われわれは、今回の総選挙で示された国民の意志に心から賛同し、国民とともにこれの実現のために努力するものである。

二〇〇四年四月十六日

在日韓国民主統一連合

 

 


[HOME] [MENU] [バックナンバー]