【声明】歴史に学び民心にしたがえ

 牛海綿状脳症(BSE)の危険がある米国産牛肉の全面輸入開放に反対するキャンドルデモは、ソウルをはじめ、韓国全土で二か月にわたって継続している。その間、政府や保守言論は「背後」をうんぬんし、警察は放水車を動員して市民らを弾圧してきた。しかし、キャンドル集会に参加する市民らの数は減らず、かえって日ごとに数を増し、平和大行進を休むことなく継続している。

 この数万、数十万のキャンドルの炎に示された民心は、決して米国産牛肉の輸入反対だけにあるのではない。この街頭行動は、米国に卑屈に追従し、富裕層や大企業を優先する経済政策、金大中・盧武鉉両政権が南北海外の同胞とともに築き上げてきた六・一五時代を否定する、独善的でごう慢な李明博政権の政策に対する国民の怒りが表出したものだ。その怒りの強さが、六十日を超えようとする、闘いの力の源泉である。

 熱いキャンドルの炎の激流に驚いた李明博大統領は、米国産牛肉問題に関して二度にわたって国民に謝罪した。その謝罪が心からのものなら、李大統領は「交渉無効・全面再交渉」との民心にしたがって行動すべきである。ところが政府は、国民の七五%が不十分だとして拒否した追加交渉を口実に、米国産牛肉の輸入告示を強行する一方で、キャンドルデモを「不法暴力デモ」と罵倒(ばとう)し、警察暴力を一層エスカレートさせ、数百人の市民を無差別殴打し、連行した。警察側の暴力による負傷者は延べ八百人を超えると報道されている。それでも足りずに、六月二十九日にはソウル市庁前広場を源泉封鎖し、翌三十日にはBSE国民対策会議と韓国進歩連帯の事務室に戦闘警察を動員して強制捜査を行った。政府はさらに、キャンドルデモ参加者に対し、「催涙液の散布」などの強硬対応を予告した。

 事態はすでに軍事独裁政権時代に回帰したといわざるをえない。政府が催涙液の使用を公言したことは、国民を「敵」として宣戦布告したことを意味する。

 李明博政権は、「国民に勝った政権はない」との言葉を、肝に銘じなければならない。

 暗黒といわれた一九七〇年代も、光州大虐殺後の一九八〇年代にも、国民を「敵」とした政権は、結局は国民に敗北し、哀れな末路をたどるほかなかった。それが歴史の意志である。歴史に葬り去られた政権は必ず、民主主義と正義、人間らしい暮らしを求める闘いを「不法・暴力・暴徒」と罵倒した。しかし、わが国の歴史は、国民を弾圧し、民心にしたがわなかった政権を「不法・暴力政権」として、厳しく処断してきた。

 李明博政権は、韓国民が不当な政権の弾圧に決して屈しなかった崇高で厳粛な歴史に学び、民心にしたがうべきだ。国民の声を聞いて米国と再交渉し、集会の自由を保障し、逮捕者を即時釈放しなければならない。そして、六・一五共同宣言を固守し、十・四宣言を履行しなければならない。それだけが、悲惨な結末からの唯一の脱出口である。

 最後にわれわれは、政権の暴圧にも屈せず闘う愛国市民に、心から連帯のあいさつを送りながら、海外各地でも灯(とも)るキャンドルと連携して、ともに闘う決意を明らかにする。

 2008年7月1日

 在日韓国民主統一連合

 在日韓国青年同盟

 在日韓国民主女性会


 

[HOME] [MENU]