6・15南北共同宣言発表6周年 光州6・15民族統一大祝典特集号(-民族時報-第1093号)

   〜光州6・15民族統一大祝典特集号〜 民族時報 第1093号抜粋記事

【トップ記事】開幕式で郭東儀委員長が祝賀演説 全同胞に送る共同アピール/民団と総連の和解を熱烈歓迎

【アピール】外同胞に送る共同アピール

【記事】民族自主意識は統一に直結/反6・15勢力を打ち砕こう

【解説】「わが民族同士」で団結を/共同委員会の役割高めよう

【寄稿】二世以降の民族継承/重要課題として痛感

【投稿】自主を旗印とし/共同闘争の展開確認

 

 

  光州で6・15民族統一大祝典

【トップ記事】開幕式で郭東儀委員長が祝賀演説 全同胞に送る共同アピール/民団と総連の和解を熱烈歓迎 

 「六・一五共同宣言実践民族共同委員会」(六・一五民族共同委員会 白楽晴、安京浩、郭東儀、文東煥共同委員長)は、十四日から十七日まで光州で「六・一五共同宣言発表六周年民族統一大祝典」を開いた。大会には、南側委員会の白楽晴常任代表を団長とする南側代表団と北側委員会の安京浩委員長を団長とする北側民間代表団、郭東儀、文東煥共同委員長を団長とする海外代表団が参加した。海外は、日本、米国、欧州、中国、大洋州など七地域から約百人の代表が参加したが、郭永文韓統連顧問、朴勇海外側委員会事務局長、林民植汎民連事務総長ら、代表五人が南側当局の入国不許可措置によって参加できなかった。また、李ジョンソク・統一部長官を団長とする南側当局代表団と、金永大・祖国平和統一委員会副委員長を団長とする北側当局代表団も参加した。大会期間中、祝賀公演や部門別交流行事、体育遊戯競技などが行われ、本行事の「六・一五共同宣言実践民族統一大会」では、「内外同胞に送るアピール文」を採択した。(関連記事は別掲)

 開幕式・祝賀公演

 雨が降りしきる光州・ワールドカップ競技場に南、北、海外の代表団が入場すると、観客席の市民らは大きな歓声と拍手で出迎え、代表団も統一旗を振って市民らの歓声にこたえた。競技場のグラウンドに設置されたいすに代表団が座ると、李長官、金副委員長ら南北の当局代表団と、六・一五民族共同委員会の白楽晴、安京浩、郭東儀、文東煥共同委員長ら首席団が入場した。続いて大型の統一旗が登場、メインステージ横に掲揚され開幕式がはじまった。

 白楽晴共同委員長が開幕あいさつを行い、その後、金大中前大統領が特別演説を行った。金前大統領は六・一五南北首脳会談を「民族自主を決意し、民族の和解協力を合意した意義深い出来事」と評価し、「六・一五南北首脳会談を成功させるうえで、積極的に参与・協力してくださった金正日国防委員長と南北七千万民族」に謝意を表した。

 続いて南側当局を代表して李長官、北側当局を代表して金副委員長、海外を代表して郭共同委員長が祝賀演説を行った。

 郭委員長は「五月の烈士らが二十六年前に叫んだ自主と民主のかん声は、六・一五共同宣言として花開き、いま和解と団結、協力と統一の新時代、六・一五時代を迎えている」と光州民衆抗争の歴史的意義に触れ、六・一五共同宣言の実践を参加者に力強く訴えた。

 開幕式の後、北側のピョンヤン統一音楽団、海外の金剛山歌劇団、イ・スニ、尹ドヒョンバンドなど南の人気歌手らによる祝賀公演が行われ、あいにくの雨にもかかわらず会場は熱気に包まれた。

 民族統一大会

 十五日午前、光州総合文化芸術会館大劇場で本大会の「六・一五共同宣言実践民族統一大会」が開かれた。金知栄・在日韓国民主女性会会長ら南、北、海外の共同司会で進行された本大会は、白楽晴、安京浩、文東煥共同委員長らの代表演説、南、北、海外の代表らの演説に続いて、@「わが民族同士」で力を合わせて祖国統一をなし遂げようA民族自主で統一の活路を開いていこうB全民族的な平和運動で民族の安全を守ろうC民族の大団結で祖国統一の新たな転機をつくろう、など四項目の「内外同胞に送るアピール文」を採択した。

 部門別交流事業

 十五日午後には、青年学生、女性、農民、労働、教育など九つの部門別交流行事があった。青年学生は全南大学で約千七百人が参加するなかで「六・一五南北海外青年学生連帯の集い」を開き、南、北、海外の青年学生代表らの演説、本大会で採択されたアピール文朗読に続いて、多彩な文化公演があった。海外青年学生代表は、海外委員会の結成について協議した。教育部門では南北の教師らの共同授業参観が行われ、労働部門では約二千人が参加するなか朝鮮大学の一・八野外劇場で、農民部門はサンム市民公園でそれぞれ野外行事を、女性部門は南北の女性代表らが光州文化芸術会館で子どもらや修道女の文化公演などを観覧した。 海外の女性代表らは、海外の女性団体の協議体結成に向けた集いをプラドホテルで開いた。南、北、海外の言論団体は、南側での「民族時報」「朝鮮新報」など海外の民主言論と北のインターネット遮断問題で声明を発表し、海外と北の言論サイトの全面解除を求めた。

 また無等パークホテルでは同共同委員長団会議が開かれた。

 この日夜、朝鮮大学で南と北の祝賀公演が行われ、約二万人の市民、学生らが参加した。

 体育競技・閉幕式

 十六日午前、光州ヨムジュ体育館で体育娯楽競技が開かれた。南、北、海外の混合でウリ(われら)チームとハナ(ひとつ)チームに分かれて、体育娯楽競技を進めた。

 この後、同じ場所で閉幕式があった。南、北、海外の代表らによる閉幕演説、安京浩北側共同委員長の閉幕あいさつの後、大型統一旗が降ろされ、光州での六・一五統一大祝典の幕を閉じた。

 南、北、海外の代表団・参観団は午後から木浦の儒達山に向かい、夜は儒達競技場で平壌統一音楽団の公演を観覧した。

 翌十七日、海外代表団・参観団は旧全南道庁(現全南警察庁)を参観し、望月洞墓地を参拝した。

海外五人を入国不許可

 十四日午前、海外代表五人が入国不許可措置によって参加できなかった問題で、同日本地域委員会とヨーロッパ地域委員会は宿泊先のプラドホテルで記者会見を開いて声明を発表し、南側当局に「海外代表らの行事参加を阻んだ不当な措置に対して厳重に抗議し、即時撤回」を要求した。

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【アピール】外同胞に送る共同アピール

 内外の同胞よ。

 今日われわれは民族自主精神がとうとうと流れる光州で、歴史的な六・一五共同宣言発表六周年を意義深く迎えている。

 この六年間、わが民族は、わが民族同士で力を合わせて統一しようという六・一五共同宣言の精神にしたがって全民族的な範囲で祖国統一の力強い熱風を巻き起こしてきた。

 不信と対決の南北関係を和解と協力、平和と統一の新たな軌道に乗せ、自主統一の新時代を開いた。

 今やわれわれの前には、自主統一時代の流れをはばむあらゆる挑戦と逆風に打ち勝ち、祖国統一運動を一層活力をもって前進させ、統一の転換的局面を開く歴史的任務が課せられている。

 今こそ全民族が非常な覚悟で自主統一の終着駅に向けて力強く前進しなければならない。

 われわれは今年、必ずや祖国統一の転換的局面を開いていくことを決意しながら、内外の同胞に次のようにアピールする。

 一、わが民族同士で力を合わせて祖国統一をなし遂げよう

 わが民族同士の統一は、われわれが掲げなければならない民族共同の愛国の旗だ。

すべての同胞は周辺情勢がどう変化しようとも同族同士で信じあい、支えあって同族の力で国の統一問題を解決していかなければならない。

 同族同士で心をひとつにして、血肉の情で互いの手を熱く握ろう。

 全民族がわが民族同士の統一大河に積極的に合流しよう。

 民族を優先し、民族の利益を重視して民族共同の繁栄をなし遂げていこう。

 二、民族自主で統一の活路を開いていこう

 統一の主人はわが民族自身であり、民族自主は祖国統一の生命線である。自主のない統一は統一の否定であり分裂だ。

 どこのだれも、わが民族が経験している分裂による不幸と苦痛を肩代わりできない。

 自主統一時代に至っても他人に依存しようとするのは時代錯誤だ。

 透徹した民族自主意識で尊厳をもって生きていこう。

 すべての同胞が力を合わせて民族の尊厳と自主権を守り、わが民族の知恵と気概を全世界に誇示しよう。

 民族内部問題への外勢の不当な干渉を退け、民族の自主をなし遂げよう。

 三、挙族的な平和運動で民族の安全を守ろう

 戦争を阻止し平和を守護することは、民族の安全に直結する死活的な問題である。

 この地で戦争が起これば、その被害者はわが民族自身だ。戦争がない土地で、ひとつの民族として永遠に仲よく平和に生きていこうとするのは、わが民族全員に共通する志向であり念願だ。

 今こそ戦争に反対し平和を志向するすべての力量が連帯連合するときだ。

 全同胞の団結した力で、この地から民族の運命を脅かす戦争の根源を除去しよう。

 四、民族の大団結で祖国統一の新たな転機をつくろう

 民族大団結は祖国統一の基本担保である。

 六・一五統一時代に提起される最大の急務は、一にも、二に、三にも民族の大団結だ。

 思想と理念、政見と信仰の差を超越してわが民族同士で力を合わせよう。

 党派の所属、左右を論じず、民族共同の利益、祖国統一を最優先して、まずひとつの民族として固く団結しよう。

 われわれは在日同胞組織である民団と総連の歴史的な和解宣言を熱烈に歓迎し、すべての海外同胞の大団結を実現することを強く訴える。

 六・一五民族共同委員会を強化して民族大団結の母体とし、その位置と役割を高めていこう。

 真に国の統一を望むなら、すべての相違を不問にし、南と北、海外を問わず六・一五民族共同委員会を中心に民族の大団結を実現しよう。

 内外の同胞よ。

 今われわれは和合と統一の未来、対決と分裂の過去が激烈に衝突し、戦争と平和が先鋭に対決するしゅん厳な歴史的岐路に立ち至っている。

 困難にぶつかってためらい、難関があるからと立ちどまれば、われわれはようやく成した六・一五のすべての勝利を永久に失うことになるだろう。

 だれもが祖国統一に対する楽観と未来に対する信念にあふれ、自主、平和、民族大団結の活路をさらに力強く前進しよう。

 わが民族同士で力を合わせ自主統一へと進む同胞の将来をはばむ力はこの世にはない。

 祖国統一はわれわれ同胞のものだ。

 六・一五共同宣言万歳。

 民族自主統一万歳。

 

 六・一五共同宣言実践民族統一大会

 二〇〇六年六月十五日

 光州

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【記事】民族自主意識は統一に直結/反6・15勢力を打ち砕こう

6・15統一大祝典開幕式祝賀演説

郭東儀(六・一五民族共同委員会共同委員長)

 なつかしい祖国の同胞のみなさん。光州市民のみなさん。この場に参加されたみなさん。本当にうれしいです。

今年の六・一五民族大祝典が民主の聖地光州で開かれたことを限りなく喜びながら、 歴史的な 六・一五共同宣言をつくりあげるために南側の主役を担われた金大中前大統領が特別講演してくださることをありがたく思います。

 あわせて、今日の祝典の主体であるこの場に参加されたみなさんに熱いあいさつと熱烈なお祝いを申しあげます。

 わたしは、五月のあの日を思い浮かべながら光州六・一五民族統一大祝典の演壇に立ちました。

 民族の気概を世界万邦に示し、散華した誇らしい五月の烈士らよ。

 あなた方が二十六年前、各界の民衆とともに声を合わせて空高く響かせた自主と民主の叫びは、とうとうと流れる民族の意志に合流して、ついに六・一五南北共同宣言として花開き、祖国に和解と団結、協力と統一の新時代である六・一五時代を開きました。

 わたしは海外同胞の追慕の思いを集め、自身の命を自主・民主・統一のために惜しみなくささげた五月の烈士のみなさんに最も崇高なる敬意を表します。

 みなさん。

 歴史的な六・一五共同宣言の発表で不信と誤解、反目と対決に彩られてきた南北関係が信頼と理解、和解と協力の関係へと地殻変動を起こしているのは、六・一五共同宣言を推進力にする時代の流れです。

 江山が変わり、同胞の心と意思も変化して統一熱気がこの地を熱く燃やしています。

 統一運動も成熟しました。統一運動の求心体である六・一五民族共同委員会が全同胞の祝福と南北当局の拍手を受けて出帆し、民族共助が統一問題解決の指標になっています。

 南北共同宣言が発表された六月十五日が「わが民族同士の日」として同胞の心に確固たる位置を占め、毎年全民族がともに統一祝祭を開くことができるようになりました。

 みなさん。

 六・一五共同宣言は民族自主の宣言です。自主に対するわが民族の意思は統一と直結しています。分断の悲劇がどんなに残酷だとしても、だれかがわたしたちに統一をもたらしてくれはしないのです。統一はわが民族以外のだれも肩代わりすることができない民族自主の大業です。

 統一を実現する責任もわが民族にあり、統一を成就する力もわが民族にあります。

 今年で日帝が李朝封建政府を脅迫して「江華島条約」を締結してちょうど百三十年になります。第二次世界大戦後、米国の庇護(ひご)のもとで復活した日本軍国主義者らは、今日、独島領有権を持ち出して侵略の歴史を再現しようとしています。

 百数十年間も続く列強から受けたさげすみに対する民族的抗拒の意味は自主であり、わたしたちの統一運動はこの歴史に基づいています。

 統一はわたしたちが過去と未来の世代に負っている責任であり、自主による民族史の総決算です。全民族的な運動で、わが民族内部の問題に対する外勢の介入を断固として排撃し、統一を自主的になし遂げなければなりません。

 戦争の危険を除去して平和を守ることは、現在わたしたちに付与された切迫した課題です。わたしたちが望む平和は格別です。それは統一の土壌となる平和、平和統一の方法となる平和、統一祖国に定着し、わが国土に光を発散する平和です。

 しかし今この地には、戦争の危機が徐々に高まっています。わが国で戦争が起こるなら、美しいわが祖国は荒涼とした廃虚となり、わが民族は共滅することになります。

 平和の叫びで天地を揺るがし、全民族的な反戦平和運動で戦争の根源を取り除かなければなりません。

 六・一五共同宣言は民族大団結の現場です。宣言はばらばらになれば滅び、団結すれば勝利するという歴史の真理が込められています。「わが民族同士」の理念にしたがって、ひとつになり団結しましょう。

 冷戦守旧勢力の挑戦が尋常ではない今日、統一愛国勢力は固く団結して、反六・一五勢力の反時代的策動を打ち砕かなければなりません。

 民族大団結はすなわち民族共助であり、外勢の不当な干渉を許さない民族的対抗の威力ある武器であり、わが民族同士で統一問題を解決していく基本方式です。南と北、海外、当局と民間を問わず「わが民族同士」の理念にしたがって共助する民族としてそびえ立ちましょう。

 統一はやってくるものではなく、到達するものであり、駆けつければ近づき、歩いて行けば遠のき、座り込めばたどり着けない民族大行進の終着駅です。 統一がわたしたちに早く来いと手招きしています。靴ひもをしめて統一大長征を加速化し、統一広場に一刻も早く入っていきましょう。

 光州六・一五民族統一大祝典が統一運動を一層活性化させる新たな契機になることを切に願ってやみません。

 ありがとうございました。

 二〇〇〇六年六月十四日

 光州

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【解説】「わが民族同士」で団結を/共同委員会の役割高めよう

「光州統一大祝典」の成果と課題

孫亨根(韓統連中央本部副議長)

 わたしは六月十四日から十六日までの三日間、光州市を中心に全羅南道で開かれた「六・一五共同宣言発表六周年記念民族統一大祝典」(民族統一大祝典)に韓統連代表団の団長として参加した。大きな成果をえるとともに、課題も残した今回の祝典をふりかえってみる。

 今回、民族統一大祝典の特徴と成果のひとつは、民主化の聖地である光州で開催されたこと、そして光州をはじめ全羅南道の多数の市民が祝典代表団とともに行事に参加したことだった。民族統一大祝典の期間中、代表団は光州民衆抗争で犠牲になった英霊が眠る望月洞の国立墓地を参拝し、光州抗争の英霊に、その崇高な闘争精神を継承し、自主統一をなし遂げると誓った。

 光州市と木浦市で開催された祝典開幕式と北側芸術団などの祝賀公演には、それぞれ数万人に達する市民が参加した。また、地元の市民らはバスで移動する代表団に必ず笑顔で手を振り、車の警笛を鳴らすなどして熱く歓迎してくれた。あわせて千三百人を超える地元のボランティア団員らが祝典成功のために献身的に働く姿も強く印象に残った。祝典がはじめて地方の都市で開催され、市民が祝典行事に直接参加することで、統一運動の地方拡散と大衆化に大きく貢献したことは高く評価できる。

 第二の特徴は、民と官がともにする全民族的な行事となった点である。南側から李ジョンソク統一部長官、北側から金永大・祖国平和統一委員会副委員長が団長として、当局代表団を率いて民間団体である六・一五共同宣言実践民族共同委員会(民族共同委員会)主催の祝典に参加した。昨年の六・一五と八・一五の統一共同行事に続き、今回の祝典でも李長官と金副委員長が開幕式で祝賀演説し、六・一五共同宣言を履行する決意を表明した。この事実は、「わが民族同士」の精神で南北の和解と協力を促進する流れを、もはやだれも押しとどめられないことをあらためて明らかにしたといえる。

 第三の特徴は、きびしく困難な情勢をきり開く契機になったという点である。朝鮮半島の核問題の解決を目指す六者協議の長期中断、来年末の大統領選挙に大きな影響を与える統一地方選挙での与党の惨敗という情勢のなかで開かれた今回の祝典が、平和進歩勢力の団結を強め、自主と統一に向けた新たな局面を開く転機となった。民族統一大祝典のメイン行事である民族統一大会は、「内外同胞に送る共同アピール」を発表した。共同アピールは、六・一五宣言の精神である「わが民族同士」の力を発揮すること、民族自主で統一の活路を開くこと、反戦平和の推進、民族大団結で統一の新転機を準備することを明らかにした。またとくに「在日同胞組織である民団と総連の歴史的な和解宣言を熱烈に歓迎し、すべての海外同胞の大団結を実現することを強く訴える」と明記したことの意味は非常に大きい。情勢がきびしい時ほど民族の団結した力がその打開の原動力とならなければならない。その意味において、民族共同委員会の役割はますます大きい。したがって、民族共同委員会には平和統一勢力を広範囲に組織化するとともに、六・一五共同宣言に反対する守旧勢力や外勢に対する断固とした態度と実践が求められる。ひいては、こうした問題に関して民族共同委員会での深度ある討論と認識の一致が必要になってきている。

 今回の民族統一大祝典の問題点として、海外代表の五人が南側当局によって不当に参加を拒否されたことがあげられる。とくに海外委員会の朴勇事務局長は、昨年ソウルで開かれた八・一五祝典には入国が許可されたにもかかわらず、今回は不許可とされた。これは五月末の統一地方選挙の結果が影響を与えたと推測される。こうした妨害策動を封鎖するには、民族共同委員会の団結した力が発揮されなければならないだろう。民族統一大祝典に参加する代表団のメンバーを選別排除するようなことを今後、絶対に許してはならない。

 第四に、今回の民族統一大祝典は内容が工夫されており、祝賀公演の南北、海外が出演するなど内容も豊富だった。また教育部門の会合では光州の公立中学校での南北の教師が参加する共同授業が行われた。青年学生部門は全南大学で約千人の南北、海外青年学生が参加して熱気あふれる共同集会を開いた。また、労働者、農民もそれぞれ大衆的な集会で、南北の団結を誓い合った。祝賀公演に参加した市民を最も楽しませてくれたのはピョンヤン統一音楽団の歌謡と楽器演奏だった。彼らは北側の歌謡曲と軽音楽、伝統的な民謡を披露するとともに、南側の流行歌も熱唱した。会場の雰囲気は最高潮に達し、民族的一体感でどの参加者の顔も輝いていた。

 わたしは今回の民族統一大祝典を通じて、「わが民族同士」の路線と、南北、海外の団結をさらに強くしたことを実感した。しかし、それ以上に強く感じたのは、この成果を土台に自主統一情勢の新局面をきり開くために、よりいっそう奮闘することの重大性だった。

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【寄稿】二世以降の民族継承/重要課題として痛感

統一大祝典に参加して海外同胞の役割を思う

韓基徳(NPO法人三千里鐵道事務局長)

 光州市および現在の全羅南道道庁所在地である木浦市で開催された六・一五共同宣言六周年民族統一大祝典に、NPO法人三千里鐵道の都相太理事長に代わって、海外代表の一人として参加した。このような意義深い大会に参加するのは、これで三年連続のことである。

 NPO法人三千里鐵道は、六・一五共同宣言を契機に誕生した、ささやかながらも六・一五共同宣言を実践するための団体である。

〇一年六月十七日に一周年記念祝祭を大々的に開催して以来、毎年六月にはかかさず記念集会を行い、その他にも時機に応じて、金石範氏や李鍾元氏を招いた講演会を企画してきた。

 〇二年には、三月に南側の統一部を訪問し、「非武装地帯鐵道連結一キロメートル分の線路代金」として募金六百八十万円を伝達し、同年十二月には「拉致事件」を格好の材料とした反北朝鮮プロパガンダの厳しいなか、北側の内閣を訪問して、同趣旨の同額を伝達した。

そして、今年四月二十一日には南側民和協と北側民和協による合同植樹行事に、海外同胞として唯一参加し、ソウルから陸路で開城を訪問した。

 このような活動をしてきたわたしにとって、南北海外の同胞代表がともにする民族統一行事に参加することは、このうえない喜びである。北側の人々と何の垣根もなく交わり、そのすばらしい公演を見ることができるのだから。

 今回の行事でとりわけて印象深かったのは、十五日の本大会の後、午後に行われた部門別交流事業で、「六・一五民族共同委員会教育本部」による「六・一五南北共同授業」に参加したことだった。

 光州市ムジン中学校で行われた授業では、パワーポイントを使って六・一五共同宣言の内容と意義、これまでの成果がとてもわかりやすく教えられていた。生徒たちの発表も堂々としていて、北側そして海外代表団のだれもが惜しみない拍手を送った。その後に講堂で開かれた集会では、南北双方の代表者による演説の後、生徒たちの合唱のプレゼントがあり、会場全体が統一の願いで充満した。

 しかし、大祝典を終えたいま、わたしのなかにあるのは、喜びばかりではない。

 それは、大きく二つの理由による。

 ひとつは、海外同胞の具体的役割とはいったい何であろうかであり、ふたつには、海外代表団の高齢化をどう克服していくのか、という課題意識である。

 誤解をおそれずに言うならば、統一しようというのは、一部の反動勢力を除いたわが民族の全体意思といって過言ではない。しかし、海外同胞は祖国に居住していない。NPO法人三千里鐵道は、具体的な活動をしようという明確な意思を持っている。そして、世界各地でわたしたちのような運動が始まることを期待してきたが、いまだそのような消息は聞かない。

 それは、海外代表団の高齢化とも関係があるようだ。数人の海外代表と話してみてわかったことは、二世が民族を継承するように育っていないという残念な状況だった。

六日にソウルで開催された海外韓民族代表者協議会の決議で、民族教育のために「政府の格別な支援を求める」というものがあったが、何もしてこなかったといっても過言でないのに、支援もないものである。

 そして、日本に戻ってきて、民団の混乱状況が完全に守旧派の勝利に傾いていることを知り、暗たんたる思いにさせられた。

 しかし、これは在日のチャンスかもしれない。民団が在日同胞を代表する組織でないことは、すでに著しい民団離れでわかっていたこと。その民団にこれ以上無駄な期待をすることなく、在日の未来のために新しい民族運動、民族組織を創造していくことができる機会なのだ。

 民族統一大祝典の後、わたしは、京義線と並行して建設されている東海北部線の視察に向かった。金剛山に向かって伸びていく鐵道を見ながら、近いうちに汽車に乗って金剛山に行くことを夢見た。

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【投稿】自主を旗印とし/共同闘争の展開確認

    団結を一層強固にした南北、海外青年学生

李英鎬(韓青中央本部宣伝部長)

 わたしは、六・一五日本地域委員会・韓統連の青年学生代表団の一員として、文世賢・韓青中央委員長、高銖春・同副委員長、金紗愛・学生協会長とともに「六・一五共同宣言発表六周年記念民族統一大祝典」(民族統一大祝典)に参加した。

 大会は開幕式、民族統一大会、文化公演、部門別行事、体育娯楽競技や祝賀宴などで構成され、開幕式では金大中・前大統領が特別演説するなど、今大会に対する南側当局の意気込みがうかがえた。また文化公演では北側の「ピョンヤン統一音楽団」がひとつの目玉だったようで、広く知られている「心(心臓)に残る人」や、新曲「わが民族同士」などが披露され、南・海外側代表団をはじめ光州と木浦市民の注目を集めた。南側からは、イン・スニや張ユンジョン、尹ドヒョンバンド、アン・チファンらが魅力的な舞台を演出し、大会の雰囲気を高めた。金剛山歌劇団も出演し、海外の民族文化水準の高さを誇示した。

 六月十五日は民族統一大会が開かれ、終了後、各部門別行事が行われた。わたしをはじめ青年学生は「南、北、海外青年学生連帯の集い」に参加した。「連帯の集い」には北側から六・一五北側委員会青学分科委員会・金仁鎬副委員長ら七人の代表が参加、南側から六・一五青学本部の金イクソク常任代表や韓国青年団体協議会の李承浩議長、韓国大学総学生会連合の張ソンヒ議長ら十七人の代表が参加した。海外からは韓青の文世賢委員長や在中朝鮮人青年連合会の文太煥委員長、米国のL.Aフォーラムの金ヒョンジョン代表ら十六人の代表が参加した。「集い」は八〇年五月の光州民衆抗争の発火点となった全南大学で行われ、南側の青年学生と市民ら約千人が集まった。

 高銖春副委員長の司会で行われた「集い」では、南北、海外代表演説があり、自主統一、反戦平和、民族大団結の旗のもと、「六・一三―八・一五自主平和統一共同運動期間」に青年学生の団結した力で果敢に共同闘争をくりひろげることが強調された。また民族統一大会で採択された「内外同胞に送る共同アピール」を南北、海外代表で朗読して再確認し、情勢がいかに厳しくなろうとも六・一五共同宣言を最後まで守り抜くことを確認した。第二部では、南側青年学生が準備した公演があり、南総連の歌唱グループ「韓半島」や「青春の都市」、他にも「チュル」による舞踊や、韓統連が主催する日本公演を控えた「ウリナラ」のコンサートが行われた。会場はひとつになり統一の歌声が光州市にこだました。

 翌日、閉幕式の後、参加者らは木浦市を訪れ、李舜臣将軍像がそびえる儒達山の登山を楽しんだ。木浦市内をバスに乗って移動するわたしたちに、手を振って歓迎してくれた市民の姿がとても印象的だった。十七日は光州の英霊が眠る望月洞墓地を参拝した。英霊らに黙とうをささげ、彼らの意志を継いで祖国統一の道に進むことを改めて胸に刻む場となった。

 ハンナラ党をはじめ守旧勢力の妨害行動、また民団の混乱事態など、六・一五共同宣言に反対する勢力が巻き返しをはかるなかで開かれた今回の民族統一大祝典は、いかに情勢が困難であろうとも「わが民族同士」の理念のもと、六・一五共同宣言を実践していくことが確認される意義深い場所となった。また海外地域の青年学生は、日本、中国、米国など海外同胞青年団体を網羅する六・一五海外側委員会傘下の単一機構づくりに一層拍車がかかった。

 このように成果の多い大会であったが、それだけに、海外統一人士五人が事実上入国不許可となったのが残念で仕方ない。わたしたちは、南で生き、北に暮らし、海外で生活していようとも、同じ民族であり、祖国統一という民族史的偉業の前で、だれもが主人であるはずだ。いかに状況が困難でも、過去の軍事独裁政権時代のように海外同胞がスケープゴートにされるようなことがあってはならない。

 今大会でえた成果と課題をもとに、今後も南北、海外の青年学生は一層団結し、六・一五共同宣言の旗のもと、統一運動の先ぽう隊として精力的な活動に取り組んでいきたい。

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