声明 韓国軍および外国軍隊はイラクに存在してはならない

−金鮮一氏のめい福を祈りその痛ましい死を哀悼する−

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 盧武鉉大統領をはじめすべての国民に向けて、イラクにおける平和と和解、復興のために韓国軍をはじめすべての外国軍隊が撤退すべきことを、「私は生きたい」との絶叫で訴えた前途有望な韓国人青年、金鮮一氏の命は二十二日、永遠に失われてしまった。

われわれは、悔しくも無残に殺害された金鮮一氏のめい福を祈るとともに、遺族に対して心から哀悼の意を表するものである。

ブッシュ、ブレア政権によって一方的に開始され、いまも殺りくと破壊と虐待がほしいままにされているイラク侵略戦争によって、子どもらをはじめ多数のイラク人の命が奪われ、尊厳が傷つけられ、国土が荒廃させられている現実がある。したがってわれわれは、イラクの人びとが武装して自主と尊厳を回復するため、米英侵略軍との闘争にまい進していることを、民衆の抵抗権の行使として尊重し、認定する。

しかし、非武装の民間人を拉致して虐殺することは、いかなる理由をつけようとも正当化されるものではない。われわれは金鮮一氏を虐殺した犯行グループを厳しく糾弾する。犯人らはイラク抵抗運動の崇高な道徳性を大きく傷つけてしまった事実を深く反省して、遺族と韓国民に謝罪し、もしもほかに人質がいるならば即時全員解放すべきである。

だがわれわれは、金鮮一氏に無念で残酷な死をもたらした共犯者をより峻厳に糾弾する。そもそも、ブッシュ大統領が無謀で不当な侵略戦争を始めさえしなければ、現在世界を不安のなかに追い込み、金鮮一氏をも飲み込んだ戦争とテロの不幸な暴力の連鎖はなかった。また韓国政府が米国の要求に屈して侵略戦争に加担する派兵を行ったこと、三千人の追加派兵を決定したことが、金鮮一氏の拉致の直接的な原因だった。そのうえ韓国軍の撤退を要求する犯人グループの要求と、金氏の血を吐く絶叫にもかかわらず、追加派兵方針を大々的に再確認したことで、犯人らを見せしめ的な殺害へとかり立てたことは否定しようがない事実である。ましてや米軍は、金氏がすでに五月三十一日の段階で拉致されていたことを知りながら、韓国政府が追加派兵を最終決定するまで隠ぺいしていたとの指摘がある。

政府が果たすべき第一の義務とは、国民の生命と財産を守ることであり、それこそが最大の国益である。米軍装甲車による二女子中学生のれき殺事件と数々の米軍犯罪、最近の海外米軍再配置計画に見られるように、米国は徹頭徹尾、自国優先の国益追求をためらわない。それが明白である以上、韓国政府は韓米同盟をうんぬんするのではなく、国民のためにき然として韓国の国益を追求すべきである。具体的にはイラク派兵が韓国民の命を脅かしている事実を直視して、ただちに追加派兵を撤回し、既存の派遣兵力も早急に撤退させることだ。

外国軍の駐屯は、その国の自主権が踏みにじられていることを意味する。もしも韓国軍の追加派兵が強行されるなら、その規模は米英軍に次ぐ規模となり、韓国が犯すイラク民衆の自主権じゅうりんの罪も飛躍的に増大してしまうことになる。いまイラクに必要なことはイラク民衆の主権の回復であって、外国軍隊を追加派兵することではない。イラクには韓国軍をはじめ、どのような外国軍隊も存在すべきではないのである。

われわれは金鮮一氏を救い出せなかった罪責感を決して忘れることなく、イラク追加派兵撤回と国軍および外国軍隊のイラクからの撤退を実現するまで、内外同胞や反戦平和勢力と連帯して闘争していくものである。

二〇〇四年六月二十三日

韓統連/韓青/民主女性会/学生協