<韓統連論評> 韓米首脳会談に関する論評

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<韓統連論評> 韓米首脳会談に関する論評

 盧武鉉韓国大統領と米国のブッシュ大統領は五月十四日、ワシントンのホワイトハウスで首脳会談を行い、四項目(韓米同盟、北朝鮮経済関係、完全な同伴者関係志向)からなる共同声明を発表した。

 今回の韓米首脳会談は、不平等な韓米関係を対等関係に改めるとともに、民族の生存を脅かしている朝鮮半島での戦争を防止し、確固とした平和を打ち立てることによって、六・一五南北共同宣言の履行に有利な環境をつくり出すことが切に望まれた会談であった。

 しかし、共同声明は米国の支配主義的な対朝鮮政策を再確認したものにすぎず、平和と統一を願う韓国民の願いは完全に踏みにじられた結果となった。

 共同声明で、米国は朝米間の核問題を平和的解決を図るといいながらも、一方では武力行使もありうることを強く示唆している。

 これは、米国の対朝鮮半島侵略戦争政策をあらためて確認したものといえる。

 元来、今日の北朝鮮の核問題は、米国が朝米合意を履行するどころかかえって対北朝鮮敵対政策を行ってきたために生じたものである。そのために、朝米間の核問題を平和的に解決しようとすれば、米国が対北朝鮮敵視政策を放棄するのが問題解決のカギなのである。にもかかわらず、米国はこの本質問題を覆い隠し、自分たちの覇権主義にもとづく軍事行動を正当化している。これによって朝鮮半島での戦争の危険は、むしろ高まったとみられる。

 さらに共同声明のなかに、平等な韓米関係を築くための措置について一言半句も言及されていないのは、主権回復を望む韓国民の声をまったく無視したものであり、米国のごう慢な支配主義的立場をあらわにしたものだ。

 盧武鉉大統領の訪米に先立って、韓国の各界代表三百人は盧武鉉大統領を激励する宣言を発表した。

 各界を代表する三百人が宣言を発表したのは、韓米首脳会談でブッシュ米大統領は必ずごう慢な態度で自国の覇権主義政策を押し付けてくるに違いないと判断し、米国に対して韓国民の意思を伝える意味もあった。しかしそのような真しな忠告も善意も、ブッシュ大統領には通じないことが一層明らかになった。今回発表された韓米共同声明は、世界制覇の野望と現在の韓米関係の実像をそのまま反映したものだ。

 韓米首脳会談の結果は、半世紀以上にわたって米国にじゅうりんされている韓国の主権を回復し、朝鮮半島での戦争を防ぎ平和を守り抜くのは、全民族の団結した力以外にないことを国民に教えている。

 二〇〇三年五月十六日

在日韓国民主統一連合

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 韓米首脳会談 共同声明(全文)

 2003年5月14日、盧武鉉・大韓民国大統領とブッシュ米国大統領は、ホワイトハウスで首脳会談を持った。2003年が韓米相互防衛条約50周年であることに着目しながら、両首脳は両国民が共有している民主主義、人権、市場経済の価値増進と韓半島及び東北アジアの持続的な平和と繁栄のために、包括的で躍動的同盟関係を構築していく共同の努力をすることを確認した。

■韓米同盟

 盧武鉉大統領とブッシュ大統領は、韓米同盟50周年を歓迎し、韓米同盟に寄与した、特に米軍が駐屯する韓国地域社会及び韓半島で、平和と自由守護のために献身してきた駐韓米軍将兵たちに対して敬意を表明した。

 ブッシュ大統領は、韓半島及びアジア太平洋地域の米軍の強力な戦陣・駐屯に対する公約を再確認した。両首脳は技術力を活用し、両国軍を変革させ、新しく台頭している脅威に対する対処能力を提供することにしながら、韓米同盟を現代化するために緊密に協力していくことにした。

 同盟現代化の脈略で両首脳は、駐韓米軍を主要軸の中心にしながら統合する計画を作成し、早い時期にヨンサン基地を再配置することに合意した。ブッシュ大統領は韓半島で米軍の駐屯がより大きな能力を持ち、持続可能な駐屯に転換できる地域、駐韓米軍がとる適切な対備体制に対して盧武鉉大統領と緊密に協議していくことを約束した。

 両首脳は、漢江以北の米軍基地の再配置は、韓半島及び東北アジアの政治・経済・安保状況を慎重に考慮し、推進しなければならないという認識を共にした。両首脳はまた、大韓民国の国力成長に従い、韓半島防衛で韓国軍の役割を継続増大する機会が与えられることに対しても留意した。

 盧武鉉大統領とブッシュ大統領は、韓半島を越えた国際安保上の挑戦に対して、韓米両国間協力が重大であることを確認した。ブッシュ大統領は、イラク戦争に対する盧武鉉大統領の支持に感謝を表明し、韓国が医療及び工兵部隊を派遣し、イラク戦争前で戦後人道的支援及び再建のため、いろいろな努力を遂行することを決定したことに対して歓迎の意を表明した。

 盧武鉉大統領は、中東地域で恒久的な平和と安保を構築するため、米国と国際社会の努力に対して支持を表明した。両首脳はまた、「恒久的自由作戦」及びアフガニスタン再建に対する韓国軍の寄与に注目しながら、対テロ戦争の進展及び協力状況を検討した。

 両首脳は、韓米同盟50周年を記念するために、未来の韓米関係に対して討論し、両国政府から新しいアイデアを提供する専門家会議開催を歓迎した。

■北朝鮮

 盧武鉉大統領とブッシュ大統領は、北朝鮮核武器保有を容認しないことを再確認した。両国首脳は、北朝鮮の再処理及び核武器保有に関する言及と、このような武器の誇示及び移転脅威に対して、深刻な憂慮を持ち注目した。両首脳は、北朝鮮の事態悪化措置は、北朝鮮をより孤立させる切迫した状況へ導くだけだと強調した。

 両首脳は、国際的協力を基盤に平和的な手段を通じて、北朝鮮核武器プログラムを完全に検証可能にし、除去するために努力していく強力な意志を再鮮明した。

 両首脳は、4月23日〜25日、北京3者会談での中国の役割を歓迎。両首脳は、多者外交を通じた成功的で包括的な解決に向け、韓国と日本が必要不可欠であり、ロシアと他の国家も建設的役割をしていることに同意した。

 両首脳は、韓半島での平和と安定に対する脅威が重大になる場合には追加的措置を取ることにしながら、問題の平和的解決がおこなわれる確信した。

 両首脳は、韓国と米国が北朝鮮に対する人道的食糧支援の最大支援国であることに注目しながら、人道的支援が政治的状況展開と連携してはならないという点を再確認し、同支援が、これを必要とする住民たちに確実に伝達できるようにすることに意見を共にした。

 盧武鉉大統領は、平和繁栄政策の概要を説明し、ブッシュ大統領は南北和解家庭に対する支持を再鮮明にした。ブッシュ大統領は、このような対話チャンネルが北朝鮮に核問題解決を促求するとき、活用できることに

注目した。

 盧武鉉大統領は今後、南北交流と協力を北朝鮮核問題の展開状況を見ながら、推進していくことという立場を表明した。両首脳は、この問題に対する韓米政府間の緊密な共助維持と、韓米日3ヶ国間協議の約束を再確認した。

■経済関係

 両首脳は、両国間地域内及び全世界的繁栄を増進するため、共同努力の重要性に同意した。両国首脳は、韓国経済基礎与件が堅実したという見解で一致。韓国の貿易・投資成長の持続的増加展望に対する強力な確信を表明した。

 ブッシュ大統領は、持続的韓国経済の構造改革に対する盧武鉉大統領の意志と、韓国を東北アジアの貿易・金融・投資の中心にするという盧武鉉大統領の目標を、歓迎し支持を表明した。2名の指導者は、貿易開放・投資透明性の提供が、東北アジア経済中心概念を実現する時、必要な要素であることに同意し、このような努力に民間部門の役割の重要性を認定した。

 両首脳は、両国間経済協力強化の必要性を鮮明にし、協議を通じて両国間通商懸案を解決する意志を再確認した。また両首脳は、既存の緊密な経済通商関係を、より深化させる方案を模索していくことに合意した。

 両首脳は、汎世界的貿易自由化の重要性を認定し、DDAの成功的妥結のために、共同努力することを確認した。両国首脳はまた、アジア太平洋経済協力体(APBC)フォーラムで、協力を強化していくことにした。

■完全な同盟関係者機構

 ブッシュ大統領は、米国・韓国移民100周年を記念し、韓国系米国人の米国社会に対する寄与だけでなく、韓国民が実現した民主主義、平和及び繁栄の位相に対しても深い尊敬を表明した。盧武鉉大統領は、韓国系米国人たちが米国社会で夢を実現できるよう、手助けしてくれた米国政府と国民に感謝を表明した。

 両首脳は、昨年12月の盧武鉉大統領が当選以降成し遂げられた、頻繁な通話とワシントンでの深みある協議が、両首脳間個人次元での相互信頼と尊敬の基盤を形成したとしながら、このような相互信頼と尊敬に依拠して、今後、北朝鮮核問題及びその他の問題の解決のために、韓米間共助を強化することに意見を同じくした。

 盧武鉉大統領は、ブッシュ大統領の寛大なはからいに敬意を表し、ブッシュ大統領が都合の良い時期に韓国を訪問するよう招請した。ブッシュ大統領は、韓国を再び訪問することを期待していると言及した。

(連合ニュース 5/14 翻訳:韓統連大阪本部)