<声明>  南北共同宣言の精神を踏みにじる野党総裁の反民族的妄言を糾弾する

〔メニュー〕


 米国を訪問中のハンナラ党イ・フェチャン総裁が、ブッシュ政権の対北強硬策を全面的に支持することで、 ブッシュ政権の最も忠実なしもべであることをアピールしながら、米国が次期大統領として自分を認定してくれることを懇願するかのような破廉恥で反民族的な醜態をさらけ出した。

 イ総裁は22日、1週間の予定でワシントンとニューヨークを訪問、米国の外交・安保の専門家らに会い、とくに23日のヘリテージ財団と米国企業研究所(AEI)共同招請午さん会での、「交差路にたった韓国−平和・民主主義・世界化に向けて」との演説を通じてイ総裁の対北政策に関する立場と見解を明らかにした。

 イ総裁は「北朝鮮はこれ以上維持することのできない体制」であり、政府の対北和解・協力政策は「北の深刻な違法行為と挑発を抑制したという側面」で成果があったが、「成果に執着した結果、国民的合意の崩壊と国民の不安の増幅、そして韓国経済にも否定的影響を及ぼした」 と批判し、「南北関係を改善させようとするわれわれの努力にもかかわらず、朝鮮半島の平和と安全に対する憂慮は続いている」と主張した。

 さらに、駐韓米軍と韓国社会の反米感情に対して言及し、「統一以後にも、少なくとも北東アジア安定と勢力均衡者の役目として、駐韓米軍は継続して必要だ」との認識を示し、あわせてノグンリ事件、メヒャンリ射爆場問題などの韓国社会内の反米感情に対しても「極めて一部の感情」と切り捨てた。

 さらに、「大韓民国がみなさんとともにおり、みなさんを全面的に声援していることを再度確言する」、「将来、私が韓国国民の選択を受けて大韓民国リーダーになる場合にも、このような声援は少しも揺るがないだろう」との発言は、彼の本心を露骨に表したものだ。

  面接官の前で、精いっぱい彼らの気に入るように模範解答を並べ立てようとする受験生のようなイ総裁の姿は、一国の野党総裁でありながら 民族的自尊心のかけらもない恥知らずで卑劣なものだ。

 しかしそれ以上に見過ごすことができないのは、彼の発言が、対テロ戦争を名分に世界中に米国の覇権をひろげようとしているブッシュ政権に利用され、南北関係を再び緊張と対立へ通し戻し、朝鮮半島の平和を脅かすきわめて危険で重大な影響をおよぼすおそれがあるという点だ。

  南北共同宣言によって、半世紀を越える憎悪と対立の歴史に終止符をうち、民族の和解と協力へと踏み出した歴史的な流れは、ブッシュ政権の登場とともにブレーキをかけられ南北関係が停滞してしまった。そればかりか、アフガン侵攻以来、とどまることを知らない米国の戦争拡大政策は、いまや朝鮮半島にもおよぶ危険性をはらんでいる。

 とくに2月19日に予定されているブッシュ大統領の訪韓で、対北政策の調整という名目で民族対決政策が強要され、米国の戦争政策への一層の協力を求められる可能性が高い状況のもとで、イ総裁の発言はこうした米国の思惑を先取りし、ブッシュ訪韓の露払いの役割を果そうとするものだ。

  民族の和解と朝鮮半島の平和という民族的課題を踏みにじり、米国の利害にしたがって民族の分裂を促進し、朝鮮半島に戦争の惨禍をもたらそうとするイ総裁の妄言は、すべての同胞が容認しない反民族的行為である。このような人物が大統領になろうとすること自体が民族にとって羞恥であり、野党総裁としてばかりか一政治家としても存在する資格すらない。

 イ総裁は、このような反民族的発言をただちに撤回し、民族の前に謝罪すべきである。

2002年1月30日

在日韓国民主統一連合