韓統連の名誉回復と韓国への無条件自由往来実現のための対策委員会

結成総会

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「韓統連名誉回復対策委」を結成 反国家団体解除に向け署名運動展開へ

 二度にわたる金大中大統領救出運動など、一貫して韓国の民主化運動を行ってきた在日韓国民主統一連合(韓統連・郭東儀議長。前身は韓民統)は、朴正煕政権からかぶせられた「反国家団体」規定のために、歴代政権から旅券発給と韓国への自由往来を拒絶されてきた。この措置を不当とする韓日の有志が四月二十二日、都内港区の交通ビルで「韓統連の名誉回復と韓国への無条件自由往来のための対策委員会」結成総会を開いた。結成総会では、結成宣言文を採択するとともに、金大中大統領に同趣旨のことを求める署名運動を展開することを決めた。総会には、韓国で結成された「韓統連の名誉回復と帰国保障のための対策委員会」から代表四人が参席し、今後、両組織が連携して運動を展開するとしており、韓国政府に韓日双方から批判が集中するのは必至だ。

 呼びかけ人の一人の宮崎繁樹・明治大学名誉教授が、「韓民統が金大中大統領ら致の救援運動を行ったために、現在の大統領が実現した。活動が感謝されなければならないのに、反国家団体で自由往来ができないのは間違っている。韓国政府に呼びかけて直させよう」とあいさつした。

 韓統連の郭東儀議長があいさつし、「独裁政権が在日同胞留学生事件の裁判で、韓民統に『反国家団体』規定のわなをかけたのは、韓民統を破壊し、韓民統と金大中大統領との関係を断ち切り、彼を政治的に抹殺できる条件をつくるのが目的だった」と述べた。

 郭議長は、歴代政権に韓統連への「反国家団体」規定の撤回などを要求してきたことを明らかにしながら、「当局は反省文を要求して毎回、拒絶した。反省文を書かねばならない人がいるとすれば、金大中大統領救出活動を弾圧し迫害してきた人たちだ」と主張、韓統連に対する「反国家団体」規定を撤回して本国への自由往来を保障し、国家保安法を一日も早く撤廃するよう強く求めた。

 連帯あいさつに立った在日韓国良心囚同友会長の李哲氏は、韓統連と元在日政治犯が対策委を別途作ることになった経過を説明し、「双方の組織を結成後、互いに支援し合おう」と呼びかけた。また、社民党の植田むねのり衆議院議員が「国政の場で全力を傾ける」との連帯メッセージを寄せた。

 昨年末、ソウルで結成された韓国対策委から共同代表の洪根洙・香隣教会牧師、執行委員長の李基旭弁護士、ユ・ハンボム事務局長、朴甲柱・訴訟対策主任弁護士の四人が参席した。李基旭弁護士があいさつし、「金大中大統領の歴史は韓統連の民主化と統一の歴史だ。韓日両国にできた組織が連帯して運動すれば、必ず実現する日が来る」と力強く語った。続いて、韓民統の結成から現在までの活動を紹介するビデオを上映した。

 総会では結成宣言文を発表し、「韓統連が今も、自らの祖国である韓国への入国さえ認められていないという事実に、驚きと憤りを禁じることができない」として、韓国政府の措置を厳しく批判。構成員らが韓国へ入国するためには組織を脱退して「反省文」を書き、入国後に関係当局の調査を受けることを強要されている、と明らかにした。

 そのうえで、宣言文は韓国政府に対して@韓統連に対する「反国家団体」規定を取り消し、名誉を回復せよA韓統連構成員らの韓国への自由往来を保障せよB国家保安法を廃止せよ、の三項目を求めた。

 対策委の役員として、顧問に宮崎繁樹氏、元在日韓国人政治犯の姜宇奎氏、政治学者の前野良氏、全港湾顧問の吉岡徳治氏を、共同代表に吉松繁・王子北教会牧師、佐々木秀典・衆議院議員、田英夫・参議院議員、崔哲教・韓国人権国際センター運営委員長、中北龍太郎・弁護士、西尾正二・カトリック玉造教会神父、郭秀鎬・韓統連副議長を選出した。

 今後の運動として、@韓国対策委員会との連携A韓統連の入国拒否に対する行政訴訟への支援B大衆署名運動の展開と提出を決定した。大衆署名は「韓統連の名誉回復と韓国への無条件自由往来」を求めるもので、九月末まで展開し、十月中に金大中大統領あてに提出する。

 この後、韓国対策委の洪共同代表が「韓統連の名誉回復と国家保安法撤廃運動」と題して記念講演を行った。洪共同代表は「金大中氏救出運動をだれよりも先頭に立って行ってきた韓統連は、金大中大統領政府が出現した今も反国家団体のまま名誉が棄損されている」とし、「今や真相を明らかにし、韓統連を反国家団体と規定したことをただすとき」だと主張した。

 結成総会の後、労働スクエア東京で結成祝賀会を開いた。吉松共同代表が「韓統連には祖国をまだ見ぬ多くの若いメンバーがいる。彼らが一日も早く自由往来できるよう努力したい」とあいさつした。


韓統連名誉回復対策委結成宣言文  「反国家団体」規定の解除を ー 韓国への自由往来保障すべき」

 きょう、私たちは、在日韓国民主統一連合(韓統連)の名誉回復と韓国への自由往来を実現するために、この場に結集した。

 韓統連は、前身である韓国民主回復統一促進国民会議(韓民統)の結成以来、韓国の民主化と朝鮮(韓)半島の自主的平和統一のために一貫して闘ってきた在日韓国人による民主団体である。また韓統連は、日本と韓国の民衆連帯を強めるためにも尽力してきた。これまで日本政府は、過去の歴史清算をあいまいにしたまま、韓国の民主主義抑圧に加担し、南北分断体制の維持に深くかかわってきた。韓統連は一貫して、そのような日本政府の責任を指摘してきた。そうした立場にたって、在日同胞と日本民衆がおのおの主体的に、韓国の民主化運動を支援し、朝鮮半島の自主的平和統一を支持する運動を連帯して展開してきたのだ。

 韓統連は、日本の平和運動と連帯しながらアジアの平和のためにも努力し、九〇年代に入って、南・北・海外同胞の団結を強化しながら祖国統一運動を積極的に展開してきた。このような運動の蓄積によって統一機運が高まり、歴史的な六・一五南北共同宣言を生み出す力強い流れを作り出してきたといえるだろう。

 そのような活動を行ってきた韓統連が、南北関係の歴史的転換がなし遂げられた今も、「反国家団体」というらく印を捺されたまま、自らの祖国である韓国への入国さえ認められていないという事実に、私たちは驚きと憤りを禁じることができない。

 一九七三年八月、韓民統の結成を恐れた朴正煕独裁政権は、韓民統議長に内定していた金大中氏をら致し抹殺しようとしたが、強力な救出運動によって挫折した。以降、韓民統と日本の良心勢力の熱心な活動によって、金大中氏の境遇に対する関心が高まり、反独裁民主化支援の国際的な世論が広まることによって、朴政権は国内外で孤立していった。韓民統に対する反国家団体規定は、このような状況に追い込まれた独裁政権によって、金大中氏を政治的に抹殺し韓民統組織を瓦(が)解させるために、作り上げられたものである。

一九七八年の不当な規定を根拠に、現在に至るまで、韓統連は「反国家団体」の汚名を着せられたままであり、韓統連の構成員が自らの祖国である韓国へ入国するためには、組織を脱退して「反省文」を書き、入国後に関係当局の調査を受けることを強要されている。

 日本社会の民族差別の中で、懸命になって民族の主体性を堅持し、韓国の民主化と祖国自主的平和統一のために奮闘してきた韓統連が、いまだに名誉を回復されないどころか、権力の弾圧にさらされており、構成員の人権が踏みにじられている状況を、私たちはこれ以上座視することはできない。

 私たちはきょう、韓統連の名誉回復と韓国への自由往来のための対策委員会を出帆させ、次のことをすべての良識ある在日同胞と日本人に広く訴えながら、韓国政府に強く要求する。

一、韓国政府は、韓統連に対する「反国家団体」規定を取り消し、名誉を回復せよ。

一、韓国政府は、韓統連構成員らの韓国への自由往来を保障せよ。

一、韓国政府は、国家保安法を廃止せよ。

二〇〇一年四月二十二日

韓統連の名誉回復と韓国への無条件自由往来のための対策委員会


韓統連の名誉回復と韓国への無条件自由往来のための

対策委員会人事

(敬称略、50音順)

<顧 問>

 

姜宇奎(元在日韓国人政治犯)

前野良(政治学者)

宮崎繁樹(明治大学名誉教授)

吉岡徳次(全港湾顧問)

 

<共同代表>

 

郭秀鎬(韓統連副議長)

佐々木秀典(衆議院議員)

田英夫(参議院議員)

崔哲教(韓国人権国際センター運営委員長)

中北龍太郎(弁護士)

西尾正二(カトリック玉造教会)

吉松繁(王子北教会牧師)


韓統連の名誉回復と韓国への無条件自由往来のための対策委員会

賛同者・賛同団体

(4月21日現在)

 

■個人(敬称略 50音順)

 

秋元実、浅田義信、梓沢和幸(弁護士)、阿部知子(衆議院議員)、荒井康裕、家正治(大学教員)、池田晴男(国労函館闘争団事務局長)、李恭恂、李祥英、石井宏(身世打鈴・浪高)、石井寛(全国会議事務局長)、李慈勲(ソウル書林代表)、磯貝治良(在日朝鮮人作家を読む会)、李春浩、李春子、李鐵(韓統連大阪本部代表委員)、李哲沢、李泰実、伊藤成彦(中央大教授)、伊藤信雄(ひとと教育を語る会代表)、稲葉貞史(大阪市職民生局支部長)、井上周八、今川正美(衆議院議員)、李美恂、李栄汝、林炳澤(日本の戦後責任を清算する北海道の会共同代表)、植田むねのり(衆議院議員)、上原成信(一坪反戦地主会関東ブロック)、内田正子、梅尾文子(婦人民主クラブ)、海野福寿(明治大学教授)、大下富佐江、大谷禎之介(法政大教授)、大谷隆夫(釜ケ崎医療連絡会議代表)、呉光現、尾沢邦子、尾沢孝司、呉英春(韓統連京都本部代表委員)、郭元基(韓統連神奈川本部代表委員)、郭秀鎬(韓統連中央本部副議長)、郭東儀(韓統連中央本部議長)、郭洋春(立教大教授)、加来洋八郎(全港湾大阪支部委員長)、梶村のぞみ(牧師)、勝間芳江、加藤孝司、金田誠一(衆議院議員)、河村宗治郎(兵庫県被災者連絡会会長)、姜宇奎(元在日韓国人政治犯)、姜聲実(在日韓国青年同盟委員長)、康華玉(元在日韓国人政治犯家族)、姜春根(韓統連東海本部代表委員)、北川広和、金利明、金尚龍(韓統連中央本部副議長)、金始啓、金承民(祖国統一在日韓国人学生協議会)、金錫保、金知栄(在日韓国民主女性会会長)、金チョンシム、金禎昭、金政美、金海龍(韓統連監査委員)、金良子、金栄出、久野成章(ピ−スリンク広島・呉・岩国)、久保田十一郎(ピ−スリンク広島・呉・岩国)、桑原豊(衆議院議員)、鍬本文子、高秉澤(元在日韓国人政治犯)、東風徹(全国会議事務局)、後藤眞二(全造船東芝 アペックス分会)、小林信次、近藤昭一(衆議院議員)、権龍夫、斉藤信明(日米安保条約終了通告を求める会)、斉藤ゆうこ(荒川区議会議員)、酒井一(尼崎市議会議員)、佐方満智子(連塾)、笹川紀勝(国際基督教大教授)、佐々木秀典(衆議院議員)、三宮克己(府中市議員)、申順子、進藤榮一(筑波大教授)、申孝信、新屋英子(俳優)、壽岳章子、菅井益郎(国学院大教授)、鈴木二郎(都立大学名誉教授)、住谷磬(同志社大名誉教授)、関藤泰子、瀬野喜代(荒川区議会議員)、徐浩俊(韓統連監査委員長)、空野佳弘(弁護士)、高木猛吉、高篠明敬(大阪市職中央区役所支部長)、高田健(国際経済研究所)、多田恒雄、武田隆雄(日本山妙法寺)崔哲教(韓国人権国際センター運営委員長)、千葉仁子、張禹基、丁恒臣、寺尾光身(元名古屋工大教員)、田英夫(参議院議員)、都相太(三千里鉄道代表)、富田一彦(新社会党)、土松克典(小川町シネクラブ)、中川智子(衆議院議員)、中北龍太郎(弁護士)、長岡進、長沼節夫(ジャ−ナリスト)、永久のり子、永久睦子(婦人会議大阪本部議長)、鍋田治郎、西尾正二(カトリック玉造教会)、西田哲雄(演出家)、羽熊直行(医師)、韓京縺A朴英子、朴英鎬、彦坂諦、古田典子、細井雅夫、堀口邦子(NNAF)、前田朗(東京造形大教授)、前野良(政治学者)、槙枝元文、町田典子、松本慶子(医学書院労組)、宮崎繁樹(明治大名誉教授)、宮嶋信夫(NNAF代表)、村下義幸、毛利明子(桜美林大学名誉教授)、森谷新(反戦反差別荒川実行委)、山内恵子(衆議院議員)、山内恵太(東大駒場寮自治会)、山城、山田麦生(全国医療)、山田忠文(三菱広島の元徴用工被爆者の裁判を支援する会)、山村直資(法政大名誉教授)、山根健彦(神戸市職教育支部長)、弥永健一(東京商船大教授)、湯浅一郎(ピ−スリンク広島・呉・岩国)、遊座英雄(石の会)、柳英数(元在日韓国人政治犯)、尹元寿(韓統連兵庫本部代表委員)、吉岡徳次(全港湾顧問)、吉田康彦(大阪経法大教授)、吉成勝男(APFS代表)、吉松繁(王子北教会牧師)、若杉浩平(新世界通信)、渡辺一夫(全国会議代表)、渡辺健樹(日韓ネット)、渡辺輝夫(牧師)、匿名希望5人

計158人

 

■団体(50音順)

 

アジア共同行動、大阪市職員労組、大阪市職員労組環境保険局支部、大阪市職員労組建設支部、大阪市職員労組弘済院支部、大阪市職員労組青年部、大阪市職員労組天王寺区支部、大阪市職員労組浪速区役所支部、大阪市職員労組西成区役所支部、大阪市職員労組東成区役所支部、大阪市職員労組福島区役所支部、大阪市職員労組都島区役所支部、大阪市職員労組淀川区役所支部、大阪市従業員労組、大阪市従業員労組青年部、韓国労働者を支援する連絡会議、基地と安保を考えるグループ(どぶねずみ) 、市職平野区役所、四条畷市職員労組、思想運動、新社会党中央本部、身世打鈴・浪高、人民の力、全国一般労組全国協議会、全水道東水労、全統一労働組合、全日本港湾労働組合、全労協、立川自衛隊監視テント村、東大日朝研、東南日朝共闘会議、日本製鉄元徴用工裁判を支援する会、NNAF(ノーニュークスアジアフォーラム)、フォーラム平和・人権・環境、部落解放同盟愛知県連、部落解放同盟東京都連、ヨンデネット大阪、蓮塾、匿名希望2団体

計40団体