◇在日同胞問題欄

◇投 稿
  外登法のギマン的改「正」を許すな! 張貞華
(チャンジョンファ)

◇民族教育を考えるシリーズ第3回-朝鮮学校

大阪朝鮮第四初級学校の(オモニ)会(保護者会)に聞く

出席:洪善順(ホン・ソンスン)会長、
   千秀月
(チョン・スウォル)副会長、
   金愛子
(キム・エジャ)副会長

司会:編集部

 

◆読者の皆さんに朝鮮学校を紹介して下さい。

◆朝鮮学校の子供達の様子はどうでしょうか。

◆学校での子供達の雰囲気は、どうでしょうか。

◆それでは、保護者どうしや先生・学校との関係はどうでしょうか。

◆朝鮮学校に対する様々な行政上の差別措置に対してどういう対応をされていますか。

◆大阪市や府からの助成はどうでしょうか。

◆『』紙の読者に望むことはありますか。

◆子どもたちを朝鮮学校に通わせて本当によかったと思えることを聞かせて下さい。

 

◇<第四初級学校卒業生の声>

 

 

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投 稿

外登法のギマン的改「正」を許すな!

張貞華(チャンジョンファ)

3月上旬に外国人登録法の改「正」案が国会に上程されることが確実になった。現在の国会情勢から見て、すんなりと通る可能性があるという。改「正」案を要約すると@非永住者の指紋押捺制度を廃止し、写真・署名・家族事項の登録を行なう。A原則非公開としている登録原票について、一定の範囲内でその内容の開示を認める規定を設ける。B永住者に関わる登録事項のうち「職業」及び「勤務所または事務所の名称・所在地」を削除する。C永住者に関わる登録証明書の切り替え期間を、5年から7年に伸長する。D移住地・在留資格・在留期間などに関わる変更登録申請について、同一世帯に属する親族にまで代理申請の範囲を拡大する、というもので抜本改正とは程遠い内容になっている。

 1992年の衆参両院による付帯決議で5年以内の速やかな抜本改善が決議され、特に国連の人権委員会が数回にわたって改善勧告を出しているにもかかわらず、登録証明書の常時携帯・提示義務がそのまま温存されていることについては、ガイドライン関連法案との関係から注目しなければならない。朝鮮半島有事を想定した法体系整備の中で、在日同胞に対する治安弾圧法としての外登法を断固として死守するという日本政府の意思表明に他ならない。このような欺瞞的改「正」を許してはならない。

 

 

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民族教育を考えるシリーズ第3回−朝鮮学校

大阪朝鮮第四初級学校の(オモニ)会(保護者会)に聞く

出 席:洪善順(ホン・ソンスン)会長

千秀月(チョン・スウォル)副会長

金愛子(キム・エジャ)副会長

司 会:         編集部

 

 今回は生野区桃谷のそばにある大阪朝鮮第四初級学校で保護者活動の代表者の方々に語っていただきます。

(自主編集委員会)

 

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◆読者の皆さんに朝鮮学校を紹介して下さい。

洪善順:何よりも「子どもたちに朝鮮語を学ばせよう」「民族教育を行おう」ということが、1945年の解放直後にできた朝鮮学校の始まりでしたが、そうした考えは今でも一貫して変っていません。実際に子供達の環境を見ると、(ウリハッキョ・私達の学校)は朝鮮の美風・良俗や祖国に対する誇りを自然に身に付けることができる場です。それと朝鮮学校では価値観として、人をどう見るのか、それは身なりや表面的なところで判断するのではないという「一人の人間として正しい目をもつこと」、そんな人間に成長して欲しいという姿勢で子供達を教育しています。これは朝鮮学校も日本学校も関係なく、共通した課題ではないでしょうか。

 

 

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◆朝鮮学校の子供達の様子はどうでしょうか。

金愛子:小学校でも「クラブ活動」がとても盛んですね。毎日のように練習があり、休日でも試合があったりします。学校にいる時間が長く、2年生でも午後4時頃に家に帰ることがあります。

洪善順:最近になって、さまざまな日本の競技大会などに朝鮮学校が出場できるようになったので、昔と比べて子供に課せられることは増えましたね。

千秀月:「2人組」と言って、クラスの中で2人ずつになって、勉強を教えあったりするのがありますね。これは昔からあり、「一人はみんなのために」という精神が受け継がれています。

洪善順:それと「分組」というのがあって、一つのクラスの中に、5〜6人の小グループが5つぐらいあり、勉強を教えあったり、何かの発表をしたりしています。 

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◆学校での子供達の雰囲気は、どうでしょうか。

金愛子:生徒と(ソンセンニム・先生)の関係が家族のような関係ですね。少なくとも、生徒と先生の良い意味での上下関係が保たれていると思います。勉強だけでなくスポーツや芸術といった、いろんなことを重視していて、子供達が自分の持つ能力を発揮できる状況にあると思います。

洪善順:ウリハッキョでは、みんなが参加して一つのものを作り上げるという学校の方針があります。それと先生たちの献身的な努力がすばらしいですね。

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◆それでは、保護者どうしや先生・学校との関係はどうでしょうか

洪善順:日頃からオモニ達が交流しているので、お互いの子どもの面倒を見あうという親密な関係があります。たとえば、ある親の具合が悪くなった時は、他の親が子どもを預かるといったことがあります。また、先生が、何かあればすぐに策を講じてくれるので、学校との信頼関係が強いですね。

金愛子:たとえば、あるオモニが妊娠して入院したりすると、そこの子どもの弁当を他のオモニが持ちまわりで作ったりしますし、また、時には教育実習できた若い先生がいたら、その弁当をオモニたちが作るとかいうのが自然な形であり、「家族共同体」のような関係ですね。

千秀月:だから学校に直接来られたら分かると思うのですが、子どもたちがいつも、先生にまとわりついているんですね。

洪善順:それと、初級学校はもちろん、中級学校、高級学校でも子どもたちは、勉強は好きじゃなくてもみんな学校がおもしろいと言っていますね。

 

 

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◆朝鮮学校に対する様々な行政上の差別措置に対してどういう対応をされていますか。

洪善順:教育助成金は日本の学校の約6分の1です。そのため、先生達の給与も非常に低いです。だから、40年間教員生活をされた方でも、ほとんど退職金がありません。ほとんど持ち出しのような状況です。

 

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◆大阪市や府からの助成はどうでしょうか。

洪善順:大阪府などからの朝鮮学校全体(大阪朝鮮学園)に対する助成金は、一条校の私立学校の6分の1なので、実際に朝鮮学校の運営は大変苦しいです。たとえば、保護者一人の負担額は、給食などすべて込みで初級部(小学校)で月額2万円です。中級部(中学校)で3万円、高級部(高等学校)になると、4〜5万円にもなります。

金愛子:日弁連が日本政府に勧告書を出していますが、朝鮮学校に対する助成は、日本の学校以上に支出すべきだと言っています。私たちも日本の市民と同じように税金を支払っている。そのごく一部を還元して欲しいといっているだけなのに。

 

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』紙の読者に望むことはありますか。

洪善順:まず、学校で様々な行事を企画しているので、それに参加して欲しいです。

 大阪朝鮮第四初級学校では、毎年「みんなに会えるフェスティバル」や地域の方にも参加していただけるような「納涼大会」など行っています。こうした行事を『』紙に掲載していただき、まず、私たちの学校に来ていただくことを望んでいます。目前の予定としては、3月6日(土)午後5時開場で、第4初級学校の「学芸会」が生野区民センターで予定されているので、ぜひ見に来て下さい。

 

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子どもたちを朝鮮学校に通わせて本当によかったと思えることを聞かせて下さい。

洪善順:よかったと本当に思っています。それは、「よかった」という自分の満足感だけでなく、ゆくゆく子どもが成長してからも、その子が「よかった」と思える結果をだすために、いまの朝鮮学校をもっといい環境にすることが大事だと思います。

千秀月:自分自身思い出として、私が20代の頃、朝青同の「サマースクール」というのに参加した時に、泣きながら本名宣言をした子がいたんですね。私は朝鮮学校でずっと学んでいたので、とても驚きました。だけど、10代の子どもが、本名のことで泣くほど悩まねばならないこと自体が大変なことだなと私は思います。今、私の子どもが本名を名乗ることに対して悩みを持たず、自然に、楽しく学校に通っていることが、よかったと思います。

洪善順:最近になって、在日同胞の状況は様々だということを私も知り、それぞれの状況の中で、民族性の守り方というのがいろいろとあると思います。私たちの学校ではこうしているが、私たち以外のところで、民族性を守っている方との関わりをどう持つべきかということも大切であり、お互いの交流が必要だろうと思います。

金愛子:私は、まずウリマルですね。それと、自然に自分の民族を知るようになることですね。今の日本の社会状況では、多分、きちんと民族を見ることは出来なかったと思います。そういう意味で私にとっては、朝鮮学校に通わせたことは、とても良かったですね。

 

―今日は私たちが充分に理解していなかった朝鮮学校の民族教育について貴重なお話をうかがいました。本当にありがとうございました。

 

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<第四初級学校卒業生の声>

文哲伸さん:第四初級学校では、何よりも(ウリマル・朝鮮語)や歴史を通じて祖国や民族に対する親近感を覚え、誇りを持てたことが良かったですね。学校の友達どうしの仲間意識も高かったです。生野区の同胞が多く住む環境で育ったことから自覚もありましたが、自然に自分の中にある朝鮮人としての芯がより強くなりました。その意味で(朝鮮学校)はやっぱり必要ですね。

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