■情  勢■

民族の絆を強固にし、連邦制統一国家を建設しよう!

 祖国統一汎民族連合が結成されて、今年11月20日で10周年を迎えます。汎民連結成は禁断の地と言われた北部祖国と南・海外との三者連帯の幕開けでありました。これは、南・海外同胞が世界中で統一する唯一の対象北部祖国の同胞との接触の始まりであり、国家保安法という分断悪法との熾烈な戦いの幕開けでもありました。南側汎民族大会の源泉封鎖はもとより、救助活動に使われるべきヘリコプターからの催涙液散布、世界最多逮捕者数という恥ずかしいギネス入りを果たした延世大学事態、海外、北との汎民連関連スパイ事件の捏造、等々ありとあらゆる手段で三者連帯の絆を絶とうと血眼になったのであります。これらはすべて、韓国に民主主義が定着したと御用学者とマスコミが太鼓を叩いている時になされたことでもあります。

 6月15日、歴史的な南北共同宣言が発表されました。共同宣言文の内容は、まさに汎民連が熾烈な闘争のなかで求め続けた叫びだったのです。一方で首を締め上げておきながら、一方で和解と共存を宣言する。この2重構造は、外勢と国内の分断勢力の圧力が今なお大きな力を占めていることを物語っています。

 南北がこれまでの敵対関係から和解と共存関係へと転換を約束したことは、当然履行されなければならず、その履行義務は宣言主体者である南北両当局者に有ります。しかし、宣言だけで中身を伴わないものは、今やもう必要ないのであり、権力者の執権維持の手段で終わってしまう恐れがあります。そうならないように、そうさせないように、我々民間統一運動が合意内容履行を求めると同時に、統一機運を盛り上げ、再び後戻りできないように当局を牽引していかなければなりません。

 今年、汎民連、韓総連、全国連合、民主労総、など民間団体で準備する「南北共同宣言貫徹と民族自主大団結のための2000年統一大祝典」の関連行事に対して、当局は不許可方針を出しました。統一運動を選別的に行おうという意図が顕著に表れています。平たく言えば、「政府の許可した人たちで政府が後押しして統一運動します。政府の指針に則った統一運動は結構だが、統一運動に伴う個別問題をやってもらっちゃ困ります。それでも関連行事をする人は、逮捕しますよ」ということです。

 南と北が互いに和解し、共存しようとする南北共同宣言が合意され、それを貫徹しようとする大会の関連行事を不許可にするなどと言うことは、共同宣言そのものの合意事項と離反するものであり、到底許容されるべきものではありません。政府当局が米国や保守反動勢力の圧力により、消極的な対応を行うならば、画期的な情勢変化のもと国民世論を喚起し、圧倒的な統一意志の前に、屈服させなければなりません。

 政府が主管して行われた統一行事は分断半世紀をして、三者連帯の足がかり一つ掴めなかったのが現状であり、果たせたものと言えば、統一とはかけ離れた執権者擁護の笛とラッパの役割しかなかったでしょう。

 汎民連の誕生と同じく、この10年、朝鮮半島情勢は激動期を迎えました。米国による徹底した北封鎖政策。衛星写真という一枚の写真から始まった核開発疑惑、IAEAの核査察要求、北韓のNPT脱退、北韓爆撃と戦争突入のシナリオを描いたのが、他でもない今回ペリー報告書を作成した当時の米国国防長官ペリーその人であります。カーター訪朝とそれに伴う金日成主席との会談により一触即発の危機が回避され、米国は対北政策そのものの見直しを迫られました。その結果がペリープロセスと言われる対北政策の変更であります。このペリープロセスというのは、北韓に対して、力ずくで崩壊させるために米国が損害を被るよりも、北韓を改革開放へと導き、北韓の社会主義体制の崩壊を狙い、ひいては米国主導の世界経済圏の傘下に組み入れようとするものでありました。今回の南北首脳会談実現と南北共同宣言の合意についても米国にしてみれば、このプロセスの一環であり、その枠からはみ出るものに対しては徹底して警戒し、圧力を加えてくるでしょう。

 道は2つです。歴史的な南北共同宣言の履行が、すなわち、南北の交流・協力・共存が、離散家族の再会が、分断鉄道京義線の再開が、南北芸術家の相互公演が、統一を語りながらも統一を志向せず、米国の干渉と圧力のもと、南北それぞれに和解と協力のラッパだけが吹かれ、違いを認めあった2つの国家に固定されて行く道へと進んで行くのか、そうではなく、禁断の地といわれた北部祖国の人々と出会うことにより、理解し、理解される中で、民族としての絆が強固なものになり、その絆が外圧をはねのけ、相互の体制を尊重し、連邦制統一国家へと進んで行くのかであります。

 歴史的な南北首脳会談と南北共同宣言。この実現は汎民連の先駆的戦いの成果であると同時に、今後、ますます民間統一運動の必要性が求められる出発点でもあります。20世紀最後の年、統一国家の恵みが分断時代を生きる全ての人に行き渡ることができるよう、一歩ずつ着実に前進して行きましょう。

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