第228号 2003年 9月 27日


韓 国 人 権 ニュース

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(人権センター 9/26)

韓統連代表団、無条件の帰国を実現

30年ぶり、キム・デジュン前大統領とも再会

民主化運動を理由に、韓国への帰国を不当に拒否されてきた在日韓国民主統一連合(カク・トンイ議長、韓統連)の代表29人が19日、無条件で帰国を実現した。韓統連代表団はドイツから帰国した代表4人とともに光州、釜山などを訪問し、22日に帰日した。

 19日正午ごろ、ヤン・ドンミン韓統連副議長をはじめとする韓統連代表団29人は、仁川国際空港へ到着した。カク・トンイ議長は体調不良により、代表団の一員として参加できず、40数年ぶりの故国訪問は実現しなかった。

 同日、仁川国際空港の入国ロビーには「海外民主人士の名誉回復と帰国保障のための汎国民推進委員会」(汎推委)所属の団体会員らと、海外民主人士の家族と親戚ら約150人が歓迎した。また、国内のマスコミ関係者が多数押しかけ、空港ロビーは熱気に包まれた。

 海外民主人士と歓迎団は、午後1時から空港内の「出会いの広場」で記者会見を開き、感激の所感を明らかにした。

カク・スホ副議長が代読したカク議長の到着声明は、「韓統連の結成後初めて夢にまで見た故国の地を踏むことができ、どのように表現すればよいのかわからないほどに感慨無量」だと述べ、今回の訪問が「海外同胞と国内同胞間の民族的紐帯(ちゅうたい)を強め、ひいては全民族の和解と団結に寄与できるならば、これ以上の喜びはない」と明らかにした。

 また「統一の里程標である6・15南北共同宣言を誠実に実現して行くことであり、そうすれば必ずその日がやってくると確信する」と付け加えた。

 ホン・グンス牧師は歓迎辞で「今日、海外民主人士たちの故国訪問は歴史的であり、喜ばしいこと」として、「この場にいる人たちは、歴史を作る人たちであり、訪問期間中、訪問目的を成就することを望む」と述べた。

 

海外民主人士 故国訪問 歓迎式が盛大に開かれる

19日午後4時、キリスト教会館講堂で「海外民主人士の名誉回復と帰国保障のための汎国民推進委員会」(汎推委)主催で、「海外民主人士故国訪問歓迎式」が、33人の故国訪問団と約150人の家族・親戚、国内の統一・民主運動団体会員らが参加して、盛大に開かれた。

 司会のイム・ジョンイン推進委員会執行委員長は、「今日、無条件で帰国を果たせたことは、民主化の成熟であり、ここに集まったすべての人たちの努力の結果と、この問題に対する国民の関心の結果だと考える」と行事の意味を明らかにした。

 オ・ジョンヨル(全国連合常任議長)は、「夢にまでみた故国の地を、今、自由に訪問してこられた海外民主人士兄弟のみなさんを歓迎します」とあいさつした後、この間、帰国を推進した国内民主人士らに感謝の意を伝えた。続いて、すべての海外民主人士の帰国実現のためには、米国の観点ではなく、民族の観点が望ましいと指摘し、「今後、民族共助と6・15共同宣言の実現のために、7千万民族が一つになる道に進もう」と強調した。

 この間の経過報告でイム執行委員長は、「韓統連対策委員会が2000年11月に結成され、さまざまな言論媒体を通じて広報し・努力した結果、国民から多くの関心が寄せられたが、金大中大統領の執権時代に帰国を実現できなかった」とし、「盧武鉉大統領の執権以降、この問題を再び提起し、去る5月に結成準備会をへて8月7日、全国連合・民弁・参与連帯・天主教人権委員会・民家協など14団体が参加して、海外民主人士名誉回復と帰国保障のための汎国民推進委員会を構成するに至った」と明らかにした。

 また「3ヶ月の帰国準備過程を通じて、選定した62名の民主人士らが、中秋を前後して、どんなことがあっても帰国を実現させるという気持ちで推進した結果、今日、このように実現できた」と帰国実現の成果を明らかにした。

 

韓統連代表、金大中前大統領と歴史的な再会

 初めて故国を訪問した韓統連代表が、キム・デジュン前大統領の私邸を訪問し、歴史的出会いが実現した。金前大統領は、韓統連の前身である「韓民統」の初代議長を担い、そのために反国家団体の首魁(かい)として死刑宣告を受けて苦難の人生を歩み、韓統連幹部は今日まで故国の地を踏むことができなかった。

 20日午前10時、キム前大統領は韓統連のヤン・ドンミン副議長をはじめ、カク・スホ副議長、ソン・ヒョングン事務総長、キム・ジョンブ企画室長と会った。

キム前大統領は、民主化闘争期を回顧し、最近の南北関係と朝米関係について幅広く言及、韓統連の活動に対して評価しながら「今後も民主と統一のために努力してくれること」を要請した。特に「日本で、みなさんの多くの人々が参与して、海外で最も強力な闘争を展開した」としながら、「韓民統の苦労に感謝し、うれしく思う」と述べ、「個人的に拉致事件と投獄、死刑宣告の際、みなさんが誠心誠意努力したことをよく知っているし、心から感謝する」とあいさつした。

キム前大統領は、南北首脳会談以降、南北交流が画期的に進展した事例などを示した後、「わが国民が歴史的課題と考える民主化と、民族的課題と考える南北和解・協力が一つ、一つ、進展している」と述べ、「わが民族はそのことをしようとすれば、できる民族であり、その能力もある」と強調した。

 カク・スホ副議長は、出発当日、体調不良で来られなかったカク・トンイ議長から伝えてほしいと頼まれたとして、「6・15共同宣言発表は、先生がこの間主張してきたことを実践したことで、祖国を救う基本精神として高く評価し、海外統一運動の支柱として履行していく」と伝えた。

カク・スホ副議長は、面談を終え「初代議長と30年ぶりに直接会い、話ができたことはとてもうれしい」「健康に見えたし、郭東儀議長の健康も心配してくれ、暖かい言葉を述べてくれた」とし、「法的にどうという問題ではなく、キム前大統領とあったことは、今後、私たちの合法化の問題が解決する契機となるのではないか」と所感を明らかにした。

 チェ・ビョンモ民弁会長、イム・ジョンイン執行委員長も同席し、「初代議長である金前大統領と会い、会談したことは、一層の名誉回復と業績評価を確固とした意味があり、韓統連の反国家団体規定が明らかに間違いであることを、確定させる意味がある」と評価した。