第120号 2001年 4月 14日 


韓 国 人 権 ニュース

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(人権消息 第1831号 4/12)

警察の「暴力団」、テウ労組員を集団暴行

無抵抗の労働者をこん棒・大盾・軍靴で集中殴打

 10日午後4時ごろ、テウ自動車のプピョン工場付近の道路では、武装した戦闘警察兵力が、テウ自動車解雇労働者をこん棒と大盾で集団暴行して、数十人の労働者が重軽傷で病院に入院した。当時、労働者らは、上着を脱いで座り込みをしていたが、無防備の状態だったために、負傷者の規模と程度がひどくなった。

 事件の経緯 この日の午後1時ごろ、テウ自動車労組員らは、労組事務室へ行くために歩道を歩いてプピョン工場南門方向へ向かった。プピョン工場から約100メートル地点で警察が労組員を阻止した。労組側の法律代理人のパク・フン弁護士は、戦警に「この警察の行為は労組活動を妨害するものだ。業務妨害罪であなたたちが逮捕される前に、ただちに解散しなさい」という警告を、数回繰り返した。しかし、戦警らはがんとして退かず、3度にわたるもみあいが展開され、その過程で組合員8人が連行された。

 くり返されるもみあいにもかかわらず、警察が不法行為を中断しないので、午後4時ごろ、パク・フン弁護士は「全員が上着を脱いで座り込むこと」を指示した。

 パク弁護士は「そうすれば、戦警が労組員らに暴行しないだろうと考えた」からで、「私たちが進んで無抵抗を宣言したので、警察にとっては(混乱なく連行することもできる)選択の余地が広がった」と語った。

 しかし、それはあまりに「素朴」な判断だった。相手の弱点見つけた「狂犬」のような戦警は、一瞬のうちに道路に座り込んだ労働者に襲いかかった。外側に座っていた労働者の体を踏みにじりながら列に突入し、何の保護装備もない労働者に大盾を振り下ろした。また、野球のバットを振るように鎮圧棒で労働者を殴りつけ、すでに倒れ込んだ労働者の頭を何度も軍靴で踏みつける蛮行をためらわなかった。

 今回の事態は、何よりも、何らの抵抗意思も抵抗能力もない人々を相手に、暴力を行使したという点で、極めて悪質だ。とくに、警察がこん棒・大盾・軍靴で、倒れ込んだ労働者の頭に集中的に打撃を加えたのは、「殺意」さえも感じる。すでに連行した労働者を、戦警の隊列の中で集中殴打した事例からも、今回の事態が、多分に意図的だったことが分かる。

 11日、ホン・グンス牧師、オ・ジョンニョル常任議長らの抗議を受けたプピョン警察署長が、弁明することもできず、「謝罪」に言及したことは、今回の事態の深刻性を逆説的に現している。

 

(人権消息 第1828号 4/6)

[論評] 韓総連が「利敵団体」だという理由

韓総連がホンイク大学で定期代議員大会を開いた。警察兵力は大会場を厳重に包囲し、最高検察庁の公安部は、韓総連代議員全員に対する検挙方針を確定した。公安当局の論理ははっきりしている。韓総連が利敵団体だというのは、97年に最高裁の確定判決ですでに疑問の余地がなく、利敵規定問題を解決するためには、韓総連が自主解散するほかないというのだ。

何の苦悩の痕跡もなくあっさりと数百人の青年を捕まえるとした、この「確固たる言辞」の前に、私たちは絶望感を超えて、悲哀を感じる。公安当局があげる「韓総連=利敵規定」の根拠は、韓総連が「連邦制統一、米軍撤収」などを主張しているからだ。ここまでは事実だとしておこう。

しかし、「連邦制統一」を主張することが、どうして「反国家団体である北韓」を利する行為であり、どうして刑事処罰の対象となるのかということは、長い間の「大韓民国式の感覚」以外に論理的な説明はありえない。

韓総連が「連邦制統一」などの主張をするから、利敵団体だというのはいつわりだ。正確に言うなら、「韓総連は利敵団体でなければならないから」、利敵団体となっただけである。それでは、どうして韓総連が利敵団体とされたのか。「不穏」だからだ。なぜ不穏なのか。「決然と」公権力に対して立ち向かい、「無礼にも」国家大事に「干渉」するからだ。結局、韓総連は「公安当局にとって気に入らない者」らが団結しているから、利敵団体となったのであり、その代議員らは監獄へ行かねばならないというのだ。ここには、憲法に保障された結社の自由が成立する余地がない。

韓総連を継続して利敵団体にしておこうとするのは、国家保安法7条3項に象徴される「批判的勢力に対する統制権」を確保しておこうしているからだ。不穏な韓総連があるので、国家保安法の改正論議の渦中にあっても、7条3項を死守でき、7条3項が生き残ってこそ、権力を振るってきた公安当局が生き残れるからだ。

国家保安法7条3項は、批判的政治勢力の登場を監視し、抑圧する強力な手段であり、結局は批判の声を封鎖しようとする独裁権力の堅固な遺産だ。

新たに構成された9期韓総連の代議員870人は、「利敵団体構成」の罪で、ホンイク大学を取り巻いた警察の包囲網を突破しなければならない。そして明日になれば、どこに生活の拠点を置いて活動するかを悩まなければならない。家族に会うことも自制しなければならない。なぜなら彼らは、「利敵団体の韓総連」を構成したからだ。

 

(中央日報 4/12)

韓国政府、「歴史教科書わい曲対策班」を公式に発足

韓国政府は11日、「日本の歴史教科書わい曲対策班」を公式に発足させて、総合対策づくりに乗り出した。ハン・ワンサン教育部長官は同日、「対策班は今後、日本の歴史教科書問題が完全に解決されるまで無期限に運営される」とし、「歴史学者と民間の専門家など約10人で構成された諮問委員会も構成される」と語った。対策班は、教育部のキム・サングォン次官が班長、外交通商部のイム・ソンジュン次官補が副班長を担当し、国務調整室、教育部、外交通商部、文化観光部、国政広報署など関係部署の局長級が参加する。

ハン長官は「日本は模範国家としての役割を果たしているが、教科書問題だけではそうでない」としながら、「日本が世界から尊敬される教科書を作ることを望む」と日本政府に繰り返し遺憾を表明した。

ハン・スンス外交通商部長官は、召還されたチェ大使と会い、「日本の歴史教科書に対する国民の怒りが日本政府に伝わらなかった、という憂慮があり召還した。本国の雰囲気をよく把握し、今後の業務推進の参考にするように」と指示した。

チェ大使は「教科書の検定過程で、韓国と韓国国民の立場を伝えるために最善を尽くしたが、結果的に不十分で申し訳ない」と語った。